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【休載中】天罰のメソッド〜処刑天使。ひきこもりの少年に恋をする〜  作者: 結乃拓也
第一部  【 白銀の邂逅編 】
23/234

第22話 『 悲しみ、寄り添い合って―― 』

――ついに明かされる、颯太の過去。


登場人物紹介

宮地颯太 (みやじそうた) 本作の主人公であり天涯孤独の不登校児少年。元陸上選手で中学では 

          全国優勝を果たす。学校での成績も優秀だった生徒。しかし彼の両親は、、、

アリシア みつ姉から託された約束を果たすべく奮闘する本作のメインヒロイン。想い人を救いたい 

     のは果たして恋心なのか、或は天使の本懐か――。

優良三津奈 (ゆらみつな) 颯太の幼馴染でありお姉ちゃん。颯太の苦しみを知ってなお救えぬ罪

          悪感に苦しんでいた。その手が救いを述べたのは、小さな白銀の少女だった。

宮地勝也 (みやじかつや) 颯太の祖父。既に他界。仏壇は祖父の和部屋に置かれており、アリシ

             アはまだ入れていない。颯太も、祖父の部屋を片付けられずにいる為。



【 side颯太 】


―― 7 ――


ここ二日間。アリシアは妙に落ち着きがなかった。


『アリシア。明日の事なんだけど……』

『へ⁉ 明日、ですか。ごめんなさい。明日は少し外に行く用事がありまして……』

『そっか。その用事って?』

『あの、べつに大したことではないんですよ。ただ少しだけ調べものがあるといいますかないといいますか。私としてはどーしても知りたいことがあってですね……とにかく! 明日は用事があるのでお出かけします! ちゃんと、夕方には帰りますから!』

『お、おぅ……』


 と、絶対に思惑がありそうながらも、何かを必死に隠そうとする健気なアリシアに颯太も深く追求することができなかった。

 それから、アリシアは日中は一人で何処かへ出かけてしまい、夕飯の時間もちらちらと颯太を窺っては露骨に目を逸らすようになった。そのどこか避けているような態度に、颯太も妙にぎこちなくなってしまった。


「アリシア。今日は何やってんだろ」


 夕暮れ時の渡り廊下にて。颯太は一人で呆けながら考えていた。

 今日も、隣にアリシアの姿はなかった。長く一緒にいると、いないだけで違和感があった。とはいっても、そろそろ帰ってくる頃だろう。が、今日もまたぎこちない時間が訪れるのかと思うと少し不安が過った。

 その胸に生じた僅かな感傷に、颯太は服の胸を握り締める。

 昔は、一人で居ても寂しいとは感じなかったはずだ。ただ、祖父が他界した時、また一人になるのかと、あの時にほんの一瞬だけ、今と似たような感傷はあった気がした。


「前より元気になった、か」


 刹那。脳裏に過る祖父との思い出に颯太は目を細めながら、ぽつりと呟いた。

 みつ姉や朋絵、陸人――皆から、以前に比べて颯太が明るくなったと言われるようになった。颯太本人からすれば別段、以前と変わった感じはなかったが、皆が口を揃えて言うのだから否応なく説得力があった。流石にみつ姉の『魚が死んで二日経った目』は失礼だと思うが。


「爺ちゃん。俺、どんくらい変わったかな」


 もうこの世にはいない、颯太を救ってくれた敬愛する人へ問いかけても、当然のように答えは返ってこない。野太く、快活な声を聞くことはもうできないのだ。

 その代わりに――銀鈴の涼音のような声音が返って来た。


「私もご一緒していいですか、ソウタさん」


 聞き慣れた声音に、ソウタは振り返る直前に思わず口角が上がってしまった。

 歩み寄ろうとするその小さな足音に、ソウタは先程まで抱えていた不安が一気に吹っ飛ぶのを感じた。

 そして、ソウタは微笑み、


「おかえり。アリシア」

     

  *************************************

     

 颯太の隣に座るアリシアは、眼前の庭を真っ直ぐに見つめたまま、足をパタパタさせていた。

 互いに無言のまま、話すきっかけを上手く作れず時間だけが過ぎていた。けれど、不思議なことにこの時間を嫌と感じる自分はいなかった。

 次に二人が話したのは、何気ない瞬間だった。


「ごめんなさい、ソウタさん」

「ん?」


 唐突に謝るアリシアに、ソウタははてと小首を傾げた。


「最近は私の用事で、こうして一緒にいられる時間が減ってしまったじゃないですか」

「あー……まぁ、アリシアにも秘密ごとが出来たってことで、俺は気にしてなかったけど」


 本当は少しだけ不安だった気持ちを見事に隠しきりながら、颯太は続けた。


「もしかしたら、これから二人で一緒にいる時間が減るかもしれないし、その為の予行練習だと思えば全然平気」

「ソウタさんは平気なんですね。私は、やはり一緒にいられないのは寂しいです」

「……何それズル」


 平常心を装った態度の颯太に、アリシアはしゅんと項垂れて言う。そんなアリシアの言葉に颯太は内心を搔き乱されながら、


「俺も、そりゃ少しは寂しいよ」

「そうですか。えへへ。嬉しいです」


 屈託なく笑うアリシアに、颯太は平常心を必死に保つ。

 照れを隠すように咳ばらいして、


「俺はそもそも、アリシアがこの世界でやりたいことをサポートする目的で一緒にいるからね。アリシアが一人で出来るようになれば、俺の役目も終わりだよ」

「そんなことありませんよ。私は一人で出来るようになっても、つい暴走してしまうことがあるので、ソウタさんの目が必要不可欠です」

「暴走て……まぁ、あれは暴走といっていいかな」


 興味あることに見境なく飛び込むあれは確かに、暴走と呼べるかもしれない。


「なら、俺はこれからもアリシアの傍にいなくちゃいけないかな」

「はい。私の傍に居て欲しいです」

「――ん」


 冗談のつもりで言った颯太に対し、アリシアは純然とした声音で告げた。いつもとは何かが違うアリシアの雰囲気に、颯太に戸惑いが生じた。

 普段の陽気なアリシアとは違う、物静かな雰囲気。真逆なアリシアの態度に、颯太はどう言葉を交わすべきか躊躇ってしまう。普段なら無言の時が無いと言っていいほど話しているのに、今日は沈黙の時間が長い。アリシアが口を開かないのはおそらく意図的で、まるで、颯太から話すことを待っているかのようだった。

 アリシアの思惑に釣られるように、颯太は口を開いた。


「……俺さ、この間、陸人に会って来たよ」

「そうですか」


 確かめるように呟いた言葉に、アリシアは短く相槌を打つ。やはり、アリシアは自分から話題に触れてくることはない。颯太が話を続けるのを、ただ待っていた。


「あいつ、相変わらず騒々しかったよ。中学の頃みたく、肩組んで来てさ。こっちが嫌な顔してんのにお構いなしだ。あまりに五月蠅いから、魚も逃げちゃった」

「ふふ。それは残念ですね」


 アリシアは小さく笑った。


「あと……色々話したよ。今まで何やってたかとか……それとアリシアのことも。一緒に暮らしてること散々弄られてムカついたけどね。……陸人とは中学からの付き合いだったのに、あんな風にくだらない話で笑い合うことなんてなかったよ」


 陸人の話を、颯太はいつもぶっきらぼうな態度で聞いていた。単純に、颯太は歩み寄ろうとする陸人と距離を作っていたからだ。

 友達なんて必要ない。それが、以前までの颯太だった。


「俺は、誰にも心を許せてなかったんだと思う。これ以外は必要ないって勝手に決めつけて、壁作って、何も見ようとしてこなかった」


 颯太は自分の手を見つめながら続けた。


「陸人が言ったんだ。俺は前よりも元気になった、って。どれくらいかって聞いたらさ、死人がミイラになったくらい元気になったらしい」

「それは果たして、元気になったのでしょうか?」

「どうだろう。俺もよく分かんない」


 隣で苦笑するアリシアに、颯太も曖昧な笑みを浮かべた。

 そして、颯太は真っ直ぐ見つめながら、


「向き合うことって、こんなに大変だったんだな」

「――そうですね。自分と向き合うって、すごく難しいと思います」


 颯太の言葉にアリシアも同調して、思わず目を瞬く。


「意外だな。アリシアもそんな風に感じることあるんだ」

「どういう意味ですか、それ」


 むっと頬を膨らませるアリシア。そんな彼女に、颯太は「だって」と置き、


「俺が見るアリシアはいつも自分に正直な気がしたからさ。何をするにも全力で、これって決まったら迷いなく突き進むって感じ」

「うっ、ソウタさんにそう言われると恥ずかしいですね。確かに欲求に正直なことは認めますけど……でも、私だって悩むことくらいありますよ」

「そっか」


 紅くなった頬を両手で隠すアリシア。彼女の悩みが何なのか気になる所だが、深く追求するのはやめておいた。あまり強引に聞こうとしてアリシアに嫌われては元も子もない。

 そして、颯太は逸れつつあった話題を修正する。


「俺はずっと、自分に、周りから逃げてたんだって自覚したよ。前を向いてるつもりで、全然前なんか見てなかった。目を閉じて、耳を塞いで、見たくないものからずっと背けてた」


 向き合い、自覚し、灰色だった世界をまた色づかせてくれたのはアリシアだった。その色づく世界で、颯太は周囲の想いに気付けた。


「俺はずっと、誰かに支えてもらってたんだ。みつ姉だけじゃない。朋絵も陸人も、皆、俺を心配してくれた」

「嬉しいですか」

「どうだろ、皆に心配させたから」

「そこは素直に、嬉しいでいいと思いますよ」

「はは。なら、嬉しい、で」


 アリシアに言いくるめられ、颯太は胸中にしまい込んでいた感情を吐露する。アリシアといると不思議と自分の気持ちが素直になってしまう。それが同時にかなり恥ずかしく、頬が熱さを隠しきれない。

 そのまま数十秒間。体の熱を冷ますように、夕風に浸った。


「ソウタさん」

「ん、なに?」


 不意に名前を呼ばれて、颯太は振り向く。アリシアは流麗な面持ちで膝を叩いていた。


「何してんの?」

「見て分かりませんか?」

「いや、アリシアが膝を叩いてるのは分かるけど……それが?」

「なら、来てください」


 何かを誘っているアリシア。アリシアがやろうとしていることに何となく予想がついて、颯太はいやいやと首を横に振った。


「えーと、アリシアさん。まさかとは思うけど、そこに頭を置けってことじゃないよね?」

「流石はソウタさん。その通りですよ」


 つまり、アリシアがやろうとしてることは〝膝枕〟だ。


「いやいや、流石にそれは勘弁してくれ」

「どうしてですか?」

「普通に恥ずかしいからだよ」

「? 誰も見てませんよ」


 慌てふためく颯太に、アリシアは小首を傾げる。そもそも、どうして急に膝枕をしようと提案したのが分からなかった。

 アリシアの真意も掴めぬまま、女の子の膝に頭を置くことは颯太には出来なかった。


「もう、ソウタさんの意地っ張り」

「そんな言葉どこで覚えたの……うおっ」


 どうにか言い訳を探そうとしていると、アリシアは痺れを切らしたのか徐に距離を縮めた。鼻と鼻が付きそうな距離まで顔を近づけると、華奢な両手が頭を掴んだ。

 そのまま勢いに流されて、颯太の頭はアリシアのひざ元へ。途端、柔らかな感触が頭を包み込んだ。


「あはは。ソウタさんの頭、ちょっとチクチクしてくすぐったい」

「笑うなよ。だからしてほしくなかったのに」


 口を尖らせる颯太に、アリシアはでもそれが良いんだと微笑む。


「この重みやチクチクが、ソウタさんが居るという証ですから」

「はぁ……はいはい。もう、アリシアが気が済むまでやればいいよ」


 観念したように吐息して、颯太はそっぽを向く。ただ、向いた先に白い肌が見えて、目のやり場に困ってしまう。心臓の音もバクバクと五月蠅い。


「……どうして急に、膝枕なんかやろうと思ったのさ」


 投げやりの問いかけに、アリシアの朗らかな気配が伝わってきた。


「みつ姉さんに教えてもらったんです。男の子は膝枕をすれば疲れが吹き飛ぶって」

「それ嘘だから。あと、教えたのやっぱりみつ姉か」


 何を企んでいるのか見当もつかない姉の所行に颯太は口を尖らせた。まぁ、疲れが吹き飛ぶかは定かではないが、居心地の良さは確かだった。


「それと、今こうしているのは純粋に、ソウタさんの顔を見たくなかったからです」

「俺の顔? てどんな顔?」


 怪訝に眉を寄せる颯太に、アリシアは言った。


「嬉しさの中に、ちょっとだけ寂しそうな顔です」

「……アリシアにはそう見えたんだ」


 そう語るアリシアに、颯太は素っ気なく返す。

 当然だが、自分の顔は自分では見えない。けれど、いつも颯太を見ているアリシアが言うのだから、そんな表情をしていたのだろう。

 実際、颯太の胸裏にはその感情があった。

 自分が周囲に心配されていたことを気付いた嬉しさの反対に、それでも拭えない過去の喪失感というものが。 

 それすらも、天使は見透かすらしい。

 アリシアにそれを打ち解けられないことに歯噛みしようとした時、今度は頭に手が置かれた。


「今日はホントにどうしたのさ」


 優しく頭を撫でるアリシアに、颯太は終始戸惑いっぱなしだった。


「気にしないでください。これも、私がやりたいだけですから」

「やられてる方はずっと恥ずかしいんだけど」

「いいですから。ソウタさんはそのままにしていてください」


 これは何を言っても止める気はないと悟り、颯太はこれ以上の抵抗を諦めた。

 退いては寄せる波のように、頭に伝わる温もりが伝わる。その熱が心底心地よくて、次第に羞恥心も忘れていく。ただ流れる時は穏やかに、颯太に安寧を与えた。

 夕暮れが一層紅く染まり、眺める先の庭も紅く色づいていく。意識も段々と薄れていくような気がして、颯太はその微睡に瞼をギュッと瞑った。

 このまま寝てしまえば、本当に子どもではないか。あやされて眠るのが、十七歳になる男がすることではない。そう頭では意地を張っていても、意識はもう途切れる寸前だった。

 このまま深い眠りにつく――寸前、アリシアの声音が耳朶を震わせた。


「今まで、辛かったんですよね」

「ッ⁉」


 その言葉に意識が呼び覚まされ、颯太はアリシアに顔を見せないまま驚愕した。


「アリシア、何言って……」


 瞬間。颯太は察した。記憶が全て繋がり、一つの回答を声にした。


「そっか。知ったんだ。俺の昔のこと」


 颯太の言葉に、アリシアが頷く。


「はい。みつ姉さんから。それと、トモエさんからも」


 アリシアから肯定を受け、颯太はようやく最近のアリシアの行動に納得にした。

 家でのぎこちない態度は、颯太の過去を知り、どう接していいか戸惑っていたからなのだろう。

 そんなアリシアが今こうして颯太を膝枕してるのはどうしてなのか、その訳を知りたかった。


「アリシアが俺の過去を知ってどう思ったのか、聞いてもいいかな」


 淡泊に言ったつもりだが、それなりに覚悟を決めて聞いた。

 でも、アリシアから返って来た言葉は、拍子抜けするほどあっさりだった。


「何も変わりませんよ。だって、ソウタさんはソウタさんですから。それに、私が今話しているのは過去ではなく、今のソウタさんですからね」

「それはつまり、過去の俺には興味がないってこと?」

「そういう訳じゃありません。昔のソウタさんも、今と変わらず素敵なソウタさんでしたよ」

「うーん。昔の俺も今の俺も素敵ではない気がするんだけど」


 どう振り返っても、過去の自分に素敵な部分は見つからなかった。

 颯太の卑屈めいた苦笑に、アリシアは優しく頭を撫で続けながら、


「走っているソウタさん。スゴく恰好良かったです。私、魅入っちゃいましたよ」

「あぁ、陸上で走ってた時のことか。ていうか、アリシア見たんだ。俺の大会」

「えぇ。トモエさんのお家で、記録されていた大会全部見ました」

「全部って……」


 アリシアの発言に颯太は驚愕した。自分でも把握しきれていない大会の録画映像を全て見るとなると一日以上は掛かるはずだ。なるほど、どうりで日中出かける時間が増えるはずだ。


「はぁ。色々納得したわ。まさか俺の昔のレース全部見てたとは。……それでどうだった? お世辞にも面白いとは言えないと思うけど」


 アリシアはいいえと首を振った。


「楽しかったですよ。大会に出る度に早くなっていくソウタさんを見るのは。私も一度、大会で走っているソウタさんを見たくなりました」

「はは。それは残念。俺はもう引退したよ」


 アリシアが望む光景を、今の颯太は見せることは出来なかった。

 例え走ることはできても、レースに出たいと思う事はなかったからだ。颯太はあの日、ユニフォームを捨てた。


「――どうして、走らなくなってしまったんですか」


 やはり、アリシアは颯太の予想していた質問をしてきた。そして、実際に言葉にされるとどう答えるべきか戸惑ってしまう。


「……その理由は、みつ姉から聞いたんじゃないの?」

「全部は聞いていません。私がみつ姉さんから聞いたのは、ソウタさんが走らなくなったきっかけと、学校に行くことを止めてしまった理由だけです。あとはソウタさん自身から聞くべきだと、私がそう思って聞くのを止めました」

「もし、話したくないって言ったら……」

「話してくれるまで待ちます。何時間でも、何日でも」


 アリシアは既に、確固たる意志を持っていた。それだけに声音も力強く、颯太は曖昧に誤魔化すことはできないと悟る。アリシアが望むは、他ならぬ颯太自身の言葉だ。

 ありのまま話してもいいのか。そんな迷いが颯太に胸中に生じた。当然、それをアリシアが望んでいることは理解している。だが、明かしてアリシアが受け止めきれるかは分からない。話して、拒絶されたらと思うと、漠然とした恐怖が広がった。

 颯太は逡巡したまま、しばらく口を開こうとしては閉じてが続いた。どうしても過去を明かす勇気が出なかった。


「俺は……」


 言葉は喉に引っ掛かり、上手く声が出ない。

 息が詰まりそうになるほど苦しい。そう感じた時だった。耳朶に優しい囁きが届いたのは。


「ゆっくりでいいですよ」

「――――」


 その声音は慈愛に満ちていて、高まる心臓の鼓動を落ち着かせていく。


「ずっと蓋をしていた過去に、治っていない傷に触れようとすることに、怖くないはずないですよね。だから、ゆっくりでいいですよ。私はちゃんとここに居ますから」


 恐怖を肯定するアリシア。その温かさに、颯太はそっと身を委ねた。

 幼少の頃から現在に至るまで。刻まれた苦悩の十六年の月日を、颯太は訥々とアリシアに語り始めた。


「俺の両親さ、二人とも凄い人だったんだ。テレビに出るくらいの有名人だった」


 颯太の父は、バレーボール選手だった。海外の有名チームで活躍し、日本を背負ったこともある人だった。

 母は、女優だった。主演ドラマが何本も持つほどの大女優だった。

 互いにプロとして、その業界で華々しい活躍を続けていた。その姿勢は、颯太が生まれてからも何一つ変わることはなかった。


「俺が生まれてすぐ母さんは現場に復帰して、父さんはその時海外のリーグ中だったから出産には立ち会わなかったらしい。出産に立ち会ったのは、母さんの両親と爺ちゃんだった」


 そして、颯太は物心つく前から、家政婦に任せられた。物心がついた頃からも、母と父の顔を見る機会は殆どなかった。


「母さんは家に帰って来ても俺を相手にする素振りがなかったし、父さんは半年に一回帰ってくるくらいで、話した記憶もあんまりない。俺が生まれてから五年間面倒見てくれた家政婦さんも、結婚するって寿退社した」


 家政婦が居なくなると告げられた時、母がついでのように言った言葉は今でも鮮明に覚えていた。


『生活に必要なものはこれで自由に買っていいわ。この家も好きに使って頂戴。その代わり、私の仕事の邪魔だけはやめて』


 それだけ言って、母は颯太にクレジットカードを渡して仕事に戻っていった。

 突き放されたと幼いながらに理解した颯太だった。けれど、颯太は母の言い付けに従った。


「俺が母さんの言葉に従ったのは、ちゃんと自分の意思だった」

「なんで、ソウタさんはお母さんが嫌いなんですか」

「まさか、尊敬してる人だよ」


 アリシアの問いかけに、颯太は違うと否定する。


「だって、テレビで見る母さんは誰よりも輝いて見えたから。その邪魔を、俺も望みはしなかった。父さんにも似たようなことを言われたけど平気だった。テレビで見る二人は、俺と一緒にいる時よりずっと格好良かったから」

「でも、その時のソウタさんはまだ子どもですよね。私が言える立場ではありませんけど、子どもは親がいるのが当たり前で、甘えたりするものではないんですか?」

「確かにそうだね。俺も、甘えたい気持ちは少しはあったよ」


 アリシアの言う通りで、本来なら子どもは親に甘えたり、気を引くために悪戯する年頃だ。本当なら、颯太だってそうしたかった。でも、両親が颯太に向ける眼差しは、実子に向けれるものではなかった。愛情など欠片も感じられない、他人を見るような目だった。

 そして、颯太は3LDKの大きな部屋で、たった一人で過ごすこととなった。

 ご飯は三食コンビニ弁当。部屋は暗くて当たり前。洗濯機の使いなど知らないから、服は脱ぎ捨てたまま放置した。時どき、クリーニングに持っていたりはしたが。


「一人で過ごし始めてから一年くらいかな。ある日、爺ちゃんが様子見に来たんだ。それで、暗くて何も部屋を見て爺ちゃんが『なんじゃこれ⁉』って驚いたのを覚えてる」


 祖父が心底呆れたような顔をしていて、颯太は初め、それがどうしてたのか理解できなかった。

 その時、颯太は祖父にこう聞かれた。


『颯太ァ。お前、一人でこんなとこ住んでたのか。うん、ってお前……悟の野郎。次あったら半殺しだ。自分の子どもにこんな生活させやがって』


 祖父は、颯太の為に本気で怒ってくれていた。誰かが自分の為に感情を露にしている所を、颯太は六歳にして初めて目の当たりにした。


『安心しろ、颯太。もう、お前はこんなつまらない家にいなくていい。俺の家に来い。海が綺麗で、近所にお前と歳は少し離れてるが可愛い嬢ちゃんがいる。三津奈っていってな。きっとお前と仲良くなってくれるぞ。だからもう、誰もお前を一人にはさせねぇよ』


 頭に乗った手の平の温もりに、颯太はそれまでの何かが瓦解して、目尻から熱いものが流れた。無意識に流れたそれは涙で、止まる頃には祖父の服をぐっしょり濡らしていた。


「それから、俺はこの町に引っ越した。爺ちゃんの言った通り、みつ姉とも仲良くなれた」


 それが、六歳の初夏だった。


「私が想像してた何倍も濃いですね、ソウタさんの人生」

「はは。だね、俺も、話してて思ったよ」


 それまで相槌を打つだけだったアリシアが、区切りの良いところで驚愕しながら言った。颯太も話していて、自分の過去の壮絶さを十年越しに実感させられた。

 そして、アリシアは丁度良いタイミングを見計らって、話の先を促した。


「それで、走ろうと思ったきっかけは結局、なんだったんですか?」

「走ろうと思ったのは単純でさ。両親に認めてもらいたかったからだよ」

「それだけですか?」

「うん。それだけ」


 本当にそれだけだった。


「走り始めたのはこっちに住む前。家に一人でいるのも退屈で、何か暇潰しがないか外をふらついてた時に偶然、河川敷で走ってる人たちを見かけたんだ。咄嗟にこれだ、と思ったんだよ」


 皮肉だが、当時幼いながら既に颯太は実績を上げれば注目されるのを知っていた。何でもいい、雑誌や新聞、注目されれば大勢の人が颯太を見る。ならば、


「そんな、何かに注目される自分なら、母さんと父さんは俺をちゃんと見てくれるかもしれないって思ったんだ。その方法が、走ることで、陸上選手になるきかっかけだった」


 家に帰っても誰もいないから、怒られる心配もない。颯太はがむしゃらに走り続けた。街灯が照らし出してからもずっと。全ては両親に認めてもらう、その為だけに。


「俺、小学校に上がってすぐ陸上のスポーツクラブに入ったんだけど、暫くして地域新聞に載ったんだ。地域で開催された小さな大会で優勝して。爺ちゃんは『すげえぞ颯太ァ!』って褒めてくれて、それで、調子に乗ったんだろうね、母さんに、久しぶりに電話したんだ」

「それで、どうだったんですか」


 促すアリシアの声音が緊張しているのが伝わった。颯太はフッと鼻で笑いながら、


「『そんなつまらないこと報告しないで』そう言われた」

「――ッ」


 アリシアが息を呑む。頭を撫でている手もいつからか止まっていたが、颯太は構わず続けた。


「俺も馬鹿だった。爺ちゃんに褒められて、周りに持ち上げられて、調子に乗った。それで見事に叩き落とされた。同時に思い知らされたよ。これくらいじゃ、母さんは振り向いてくれない」


 母を振り向かせたいなら、母と同じ舞台の上まで上がらなければならなかったのだ。母は格下を相手にしない。その時、母の厳格さに気付いた。


「そっからはもう、とにかく努力し続けたよ」


 誰よりも速く走る努力をした。何者にも負けない為に、ただ只管に。

 結果はしっかりと付いてきた。


「小六の時から少しずつ町で話題に上げられることがあったけど、中学に上がってからそれが増えた。でも、興味がなかった」


 周囲は颯太を潮風町のホープだと持ち上げた。けれど、当の本人はそれに陶酔することも、優悦感に浸ることはなかった。そんな暇などなかった。


「中学の二年で全国に出て、三年生でインターハイで優勝した」


 男子個人全国優勝。たった一人だけが手にできる栄光を、颯太はついに手にしたのだ。誉高い称号を手に入れたはず。なのに、颯太は表彰式で喜びを感じなかった。優勝トロフィーを両手に掲げ、大勢の拍手を貰ったのに、そこに感動などなかった。

 ――それはまるで、勝つことが当たり前のように。


「その時はまだ気づかなかっけど、気付いた時のショックは大きかったな」

「理由、聞いてもいいですか」

「だって、俺は両親と同じことをしてたんだから」

「ソウタさんのご両親と、同じこと?」

「俺は母さんと父さんを尊敬してるって言ったけど、唯一嫌いな部分があった。それは名誉を前に、感情を出さない所。自分よりそれを優先したはずなのに、喜びもせず淡々としてるところが俺は嫌いだった」


 けれど、


「いつの間にか俺も、そんな風に、勝つことに喜びもしない、勝って当たり前の世界にいたんだよ」


 周囲から勝利を期待されても、それに応えることは簡単なことではない。努力を積み重ねても、コンディションが一ミリ狂っただけで結果は変わる。それに万全だとしても、必ず勝てるという確証はどこにもないのだ。


「でも、昔の俺はそんなのどうでもよかった。周囲がどれだけ俺に期待しようが、関係ないって思ってたから。俺はただ、母さんと父さんに認められたくて走ってたんだ」


 その姿勢は、高校生になってからも変わらなかった。


「去年、俺は高校のインターハイに出た。当然、雑誌にも載ったよ」

「それ、私も視ましたよ。みつ姉さんもトモエさんも、自慢げに見せてくれました」

「うわ。あれ見られたんだ。なんか、うん、恥ずかしいな」


 当時記者にインタビューされたが、流石にどんなことを話したかは覚えてはいなかった。せめて恥ずかしいことは言っていないことを願いつつも、颯太は続けた。


「高校のインターハイ。ここで、結果を残せたら、今度こそ、母さんと父さんは俺をちゃんと見てくれるかもしれないって思った。……それなのに」


 今でも、どうしてという思いは拭えなかった。


「一番、俺のことを見て欲しかった母さんと父さんは――当日、事故で死んだ」


 その報せを受けたのは、レース本番三十分前だった。スマホに、母のマネージャから電話が掛かってきて、颯太は両親が事故に遭ったことを耳越しに伝えられた。

 どうやら、母と父は祖父の説得で颯太のレースを観に来てくれるそうだった。二人、多忙の中スケジュールを調整して時間を作ってくれたらしい。当日、二人は羽田空港に落ち合い、父たちは友人の車で千葉県総合スポーツセンターに向かっている最中、トラックに衝突された。車は原形が留まっておらず、炎が燃え盛っていたそうで、三人は即死だったそうだ。それは緊急速報で取り上げられるほどの悲惨な事件だった。後に警察の調べによれば、事故の原因がトラック運転手の居眠り運転だった。

 そして、両親の死の報せは、颯太の十五年の人生を瞬く間に瓦解させた。


「それが、あのレース」

「見たんだ。やっぱ」


 颯太が辿り着いた、両親に認められるかもしれなかったレース。結果として、颯太はあのレースで走る意味を失った。


「あのレースで走らなかった理由は、誰も知らない。皆知らないからね、俺が、宮地悟と春日井凛子の子ってことは。皆が知ってるのは、二人がその日事故で亡くなったってことだけ」


 周囲は未だ、あのレースで颯太が走らなかったことを不調だと思っている。


「この事実を知ってるのは、爺ちゃんとみつ姉。あと、みつ姉の家族くらい」


 そして、アリシアも加わった。


「走る意味が無くなってからは、毎日がどうでもよくなったよ」


 鬱屈とした日々。色褪せた日常。何もかもが灰色に見えた。綺麗に見えていた海でさえも。


「でもさ、爺ちゃんが言ってくれたんだ」


 灰色の世界に、祖父が終止符を打ってくれた。

 その会話は、昨日ように思い出せた。


『生きる理由を失くしたら、また見つけりゃいいんだ。簡単じゃないかもしれねぇけどよ、でも、見つけろ、颯太。そんでもって叫んでやれ、この馬鹿親ども、俺の新しい夢、見つけたぞって。そうすりゃ、地獄であいつらはお前を見てくれてるかもしれねぇだろ』

『地獄にいるんだ、母さんと父さん』

『当たり前だろ。こんな大事な息子の晴れ舞台を観る前に死にやがって。ろくに愛情注がずにくたばったクソ野郎だ。あんな奴ら、天国に行っても神様が許しちゃくれねぇよ』

『俺は、天国でも地獄でもどっちでもいいかな』

『優しいな、お前は』

『だって、もう居ないし、会うことはないから』

『颯太、お前厳しいな⁉』


 あの時交わした会話が、颯太を生かしてくれた。


「爺ちゃんは、俺にまた生き理由をくれた」


 思い出せる。敬愛する祖父のことを。

 居場所をくれた、生きる理由を作ってくれた。それなのに――


「なのに、なのに……っ」


 それまで堪えていたものが溢れてしまいそうで、颯太は必死に奥歯を噛み締めた。

 視界が滲み出す。


「なんで……死んじゃったんだよ……ッ……もっと、一緒にいたかったのに……ッ」


 色んな感情がごちゃ混ぜになって、勝手に閉じ込めた想いがあふれ出していく。止まれと願っても、もう歯止めが効かなかった。


「母さんもッ……父さんもッ……爺ちゃんもッ……俺の大事な人たちが……ッ……みんな、いなくなった‼」


 どうして、皆、自分を置いていった。


「認めてほしかったのに……やりたいことッ……まだ見つかってないのに……ッ……なんで、死んだよッ……ばか、バカ野郎ッ……」


 震える声が、悲痛の叫びを上げる。感情を抑えきれない。

 アリシアの前で、みっともない姿は見せたくなかった。

 そんな颯太の虚勢を、アリシアは――


「泣いていいですよ」

「――ッ」


 優しく、そっと抱きしめた。


「今まで独りで我慢してたこと、もう、我慢しなくていいです」

「――――」

「一人は、辛かったですよね。苦しかったですよね。その悲しみを、どうか、私にも分けてください」


 アリシアの声音は穏やかに、颯太の悲しみにそっと寄り添おうとする。その温もりが、颯太の涙を肯定してくれた。


「ソウタさんはもう、一人じゃありませんよ。私がいます。私が、ソウタさんの傍にいますから。だからどうか、一人で抱え込まないでください」

「あぁ……うぁぁ……」


 アリシアの言葉に、颯太は声にもならない声で頷く。


 ――あぁ、泣いていいんだ。


 アリシアの温もりに縋るまま、颯太は泣き叫んだ。


「あぁ……うあああああああああ!」


 声と涙が枯れるまで、颯太は泣き叫び続けた。

 頭を撫でる、手の平の温もりは、いつまでも颯太に寄り添い続けてくれていて――。


                   ―― Fin ――


ちゃんと真面目に前書きも書けますよ?

作者の胸中はさて置き、天罰のメソッド最新話、いかがだったでしょうか。

今回でついに、颯太の過去が明かされましたね。いや颯太の人生激動だな⁉ 

一気に明かされた颯太の過去。幼少期の孤独。潮風町に来てからの努力。そして、大切な人の死別。

颯太にとって陸上は文字通り『全て』でした。それぞれの世界で活躍する母と父に認めれてもらうべく、ただ、努力だけをしてきたんです。しかし、それは高校のインターハイで無残に散ってしまった。

ある種の夢を失くし、その時に再起させてくれたのが颯太の祖父、勝也の励ましでした。

夢を見つける颯太を、勝也は見守ってくれるはずでした。しかし、それも叶わず他界してしまった。

颯太はこの世で自分を生んでくれた両親を、自分を親愛してくれた祖父を、一年たたずして失くしてしまったのです。

そこからはこの物語を呼んでいただ通り、何もかも無気力になった颯太は部活に行かなくなり、そして学校にも行かなくなってしまいます。

学校の担任、ゲンさんや町の人たち、何よりもみつ姉は、颯太が『陸上』に全てを賭けて失ったことを知っている。だからこそ周りの人たちは、颯太に『学校に来い』と強く言えなかった訳なんです。

心情的に一番つらいのはみつ姉でしょうか。前述の通り、みつ姉は全てを知っている。颯太の『努力』のことも、おじいちゃん子だったことも。アリシアが来る以前は、颯太の隣にいたのはみつ姉なのですから。そんな彼女ですら、颯太の過去、つまり傷に触れるのが怖かった。だからこそ、傷が癒えてくれるまで待つことにしたのです。それはこの物語の第一話、颯太とみつ姉のシーンを見ていただければば分かるかと思います。

この物語はある意味、全てみつ姉の思惑で動いている、といっても過言ではないないんですよね。あ、そんな悪い人ではないです。本当に颯太を助けたくて行動している優しいお姉ちゃんなんです。

みつ姉は初めてアリシアと出会った時、もしかしたら颯太を救ってくれるかもしれない、そうでなくても何か変えてくれるきっかけを作れるのでは? と思ったわけです。だから、この同棲生活を提案した。

アリシアも颯太に懐いているように見えた。颯太の性格をよく知っている彼女は、見事二人を一つ屋根の下に住まわせることに成功したのです。

時が経ち、時間を重ねるごとに、二人の仲は強まっていた。そして第19話『誰かに恋する理由』にて、アリシアが颯太に抱く感情が恋心を知った。それは、みつ姉がずっと待ち焦がれていた『好機』でした。

一緒に過ごしてくれたアリシアだから、颯太を好きになってくれたアリシアだから、みつ姉は全てをアリシアに託した。颯太を救えるのは、この子しかいないと核心したんです。

そして結果は、今話を見た通りになっています。

読者の方々には今話を見た後にもう一度この物語をみつ姉視点で見ていただけると、より一層お楽しみいただけると思います。まぁ、みつ姉あまり登場してないんですけどね! 

ただ、各お話ごとに度々みつ姉は傷跡をしっかり残していますので、しっかり交流があることが分かると思います。あれ、感想のつもりが途中から完全にみつ姉の話になったな?

ともあれ、これにて第3章『 きっと、誰の心にも痛みがって 』閉幕となります!

そして次章はとうとう――終章となります。

終章のタイトルは前編、後編に分かれてます! ややこしい! と思う方、ごめんなさいっ。こっちの方がこの物語の進み的にピッタリなんです!

幕を上げる終章前編。そのタイトルは『 天使の翼 』です! 嫌な予感がぷんぷんしますね!

佳境を迎える天罰のメソッド、颯太とアリシアの未来を、どうか温かい目で見守っていてください。

それでは次回で! 

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