三話 いざ町へ
初めまして、挨拶するのが遅れてすみません。
まだ書き始めて少ししかたってないので変な文章などがあるかも知れませんがそんな時コメント等で教えて貰えると嬉しいです。
今,俺達が何をしているかと言うと,助けたイランさんとディーン王国へ向かっている途中だ
「旦那!!せっかくディーン王国へ行くんならブドウを食べて帰ってくだせぃ」
「そのブドウは他の所と何か違うのか?」
「えぇ!ディーン王国はブドウ作りに最適な土地で有名なんだ。ブドウを使ったワインとかジュースとかも自慢なんだ」
「マジ!?絶対食べるよ」
「その時はぜひフーリエ商会へ!!」
,,,,,,宣伝かよぉぉぉ!!
まあ,ブドウはた食べたいし,いっか
俺がウキウキしていると,
「ご主人,ちょっとだけにしてくださいよ。ディーン王国は勇者がいるんですから」とアビが耳元で囁いた
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「イランさん。あの今,ディーン王国って勇者いるんですか?」
これが本当ならば俺の楽しい地上生活が終わってしまうぅぅ
嘘であってくれ
「はい!旦那もパレードを見るために向かってたんじゃないんですか?」
「ぅ,うん。そうなんだよ,たのシミダナ~」
マジで!?これからどうすんだよ。はぁ~
そんなこんなでイランと雑談をしている間にも少しづつディーン王国に近づいていった
キーンコーンカーンコーン,,,,,,
「てつ君!!帰ろ~」 「帰ろ~!!」
てつ君こと,高橋鉄平はいつも通りの日常を送っていた
いつもと変わらない風景
いつもと変わらない人々
いつもと変わらない,,,,,,
高校の帰り道,,,,,,
2年生の鉄平は昔からの幼馴染み,海斗や美久,そして俺が小学生の頃から好意を寄せている葵
俺達は4人は,まわりから兄妹と間違われる程仲よしだ
「なぁ!!社会の山内,絶対ヅラだと思うんだよね」
「分かる~,,,,,,あのさ、」
「ん?」
「てつは高校出たらどこ行くんだ?」
「どこってwwお前らはどうすんだよ」
「私は,,,ってどうせ皆一緒でしょ?」
「まぁ,そうだな」
俺は青になった信号を タン タン タン と進み
「別に,これからどんなことが起ころうとこれまでも,これからも俺達は4人で1つだろ!!」
3人は口々に「そうだな」といった
笑顔になっている葵,,,正直むちゃくちゃ可愛い
しかし,葵が俺の後ろを見た瞬間,顔から血の気が失くなっていくのに気づいた
葵は絶望的な顔をして「危ない!!」といった
俺が振り替えると大型トラックがものすごいスピードで突っ込んできた
俺は自分の状況が最悪なことを理解した
俺に向かって突っ込んで来るトラックは居眠り運転だ。凄い勢いで迫ってくるトラックからはもう,誰も俺を助けることは出来ない
あぁ,もう終わってしまうんだ
そんな思考が頭をよぎった
俺は覚悟を決め目を閉じた,,,,,,,,,あれ?
何が起きたんだ?
目を瞑ってから何も聞こえない
もしかしたら,ここはもう天国かも知れない
本当にあったんだ,,,,,,
何にしろ今,安全なのは本能的にも分かる
俺はゆっくり眼を開けていった,,,,,,
目を開けて最初に目に入った景色はこの世にはいないだろうほどの美貌をもった男性が真っ黒な犬を撫でている異様な光景だった
その男はこちらに気が付くと焦っている様子で走ってきた,その時どういうわけか犬は消えていた
それにしてもここはどこだ?
見たこともない白い空間がどこまでも続いている
マジでこれは天国かもしれん
そんなことを考えているうちに男が俺の前までたどり着いた。
男は一息着いてから喋りだした
「私はテト神と言います。簡単に状況を説明すると、あなた方はディーン王国に召喚されました。あなた方は勇者という扱いになります」
「!?勇者ってあの?」
誰もが一度は憧れたことがあるだろう勇者になれたことに俺は興奮とともに(あなた方)という言葉に疑問を覚えた
そういえば,あの3人はどうなったのだろうか。気付くのが速かったからきっと助かっているのだろう
助かったのなら俺は日本に何の未練もない。もし今から行く世界で死んでしまってもいいとも思える,,,,,,
「,,,つ,,ん,! てつ君!?」
後ろから懐かしい声が聞こえてきた。そう,聞こえてはいけない声だ
これは幻聴だと言い聞かせている自分が何処かにいた。しかし,信じること以外自分には希望を見いだす事は出来なかった
俺は絶望と少しの希望を込めて振り返った,,,,,,
しかし,俺の願いは届かなかった
本当は何処かで気付いていたんだ,,,俺は絶望しながらも涙すら出ずにひたすら口をパクパクすることしかできなかった
今,俺の頭の中ではひたすら自分への怒り,恨み,絶望,,,,,,
「てつ~!どーしたんだよ。お前らしくない」
海斗の言葉を聞いて俺はやっと口を開くことができた
「どーして俺なんか助けたんだよっ,俺はっ,,,」
そんなことを言っている自分の目から大粒の涙が込み上げてきた
「どーしたもこーしたも無いだろ?もう過ぎたことは忘れろ。それに,俺達は4人で1つだろ?」
海斗は俺に拳を突き出してきた
俺は涙や鼻水でぐちゃぐちゃになった顔をぬぐい海斗に拳を突き返した
テト神がそれを見て1つ咳払いして
「それでは、もう飛ばしますよ?準備はいいですか?3,,2,,1,,,,,0」
「ようこそ,勇者様!!」
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