二話 地上へGO
「それじゃあいってきま~す!!」
蔓延の笑みのカノンを見ているテトとネオが「結局止められませんでした」と顔を見合わせている。またカノンの横にいるアビが迷惑そうに主人を見てため息をついている
「あっ!?ちょっと待って下さい」
何かを思い出したテトが出発しようとしたカノンをひきとめた
「すみませんがこれだけは言っておかないといけなくて、僕のミスでアビと戯れている時に勇者が召喚されてきてしまって,,,,,,」
テトは勇者達が召喚されてくる際に力を与える役割をしている。その際にアビを見られたと言いたいのだろう。アビはカノンに睨まれたが目をうまくそらしている
「気を付けるよ。んじゃ 改めていってきます!!」
カノンはそう言って地上へ降りていった。それをテトとネオは心配そうに見ていた,,,,,,
一方,,,,,,地上に着いたカノンとアビは何処に行こうか考えていた
「山へ行きましょうよ!!山で走り回るのは最高なんです」
「海だろ!!なんと言ってもこれ以上最高な場所はないだろ」
二人が揉めている最中,遠くから悲鳴が聞こえてきた。急いで向かうと,魔物の群れに襲われている一台の馬車があった。あの種類はゴブリンだ,数は二十ぴきはいそうだ,,,。普通の騎士ならばこの状態に匙を投げてただろう。
俺がたどり着く前にアビが突っ込んで行きそこはもう片付いた跡だった。商人のおじさんが「ありがとうございます」と頭を下げている
「私はイアンといいます。ディーン王国まで行くととろでしたので,私は乗せる程度のお礼しか出来ませんが,,,」
俺達の最初の目的地はディーン王国に決まった