初めての出会い
前回のあらすじ 冤罪になりました。
目の前には軽く高さ50mはありそうな石の壁が地平線のずっと先まで続いている。
俺はここがどこなのかは概ね知っている、あの白髪の老人が言ってた島だろう。
あの言い方からして罪人を閉じ込めておく、刑務所のようなものだろう。
この島は刑務所だと言ったが、日本のような刑務所じゃなく、いたって自由だ。
独房に入れられる訳でもないし、看守もいない。冤罪になったのを疑いそうだ。
恐らくこの島事態が檻の役目を担っているのだろう。
この島に来る前、俺は裁判所で白髪の老人と喧嘩していたはずだ。
いきなり床が光って気がつけば見知らぬ島……。恐らくここは魔法と剣の世界なのだろう。
俺がこの世界に来たように転移魔法みたいなのを使ったんだろう。
ヒーローに憧れて、俺tueeeものを読み漁った俺が言うのだ、間違いない。
こういうのはまず最初にステータスを確認するものだ。自分の実力を知るのはとても重要だ。
……ステータスはどうやって確認するのだろう。綺麗な海を眺めながら考えるか。
念じるとか? ステータス表示!! ……だめか。叫ぶとか! 「ステータス表示ーー!!」
誰にも見られていないことを前提に大声で叫ぶ。
すると、すこしの頭痛を感じ、機械ボイスが聞こえてきた。
[ステータスヲ表示シマス]
その瞬間、視界にステータスが表示された。
おお……ステータスが見える。
ステータスを見れたのはいいけど……
<人間 名前 なし>
な ん だ こ れ
まあ、俺が人間だったことがわかっただけでもよかったかもしれない。
え? スキルとかは? チートは? ……はは、何もないみたいだな。
まあ、なんとなく察していたことだしな。今さら、慌てる事もない。
……さて、強がりはこれくらいにして。
「これから……どうしよう……」
…………
あれから体感で、3時間お昼寝しました。睡眠は大事。……果報は寝て待てっていうだろ?
まあ、ここでずっと立ち尽くしていても無意味だからって感じで寝てたんだけど、
良い目標が見つかった。それは……食料を探すことだ。
寝てたらお腹が空きました。
そこで、目の前にある巨大な壁の中に入ることした。
食料もあるかも知れないからだ。あったらここにすみます。サバイバルとか無理。マジで。
[警告シマス 空腹ヲ確認シマシタ 直チニ食事ヲ行ッテクダサイ]
うるさいなあ、こいつ、そんなことわかってるよ! 自分の体だぞ!
はあ……こいつ、消えてくれないかなあ。
まあ、機械ボイスは、ほっといて、食料を探そう。
機械ボイスの消滅を願いながら、俺は石の壁の中に入る。
所々に門のような穴が空いていて、そこから中にはいれた。
石壁の中はとても広く、体感で幅10mくらいあり、中はほとんど空洞だった。
「……おい、お前。ちょっとまて」
「そうだぞ、お前! 止まれ!」
入った瞬間、二人の男に声をかけられた。鎧のようなものを着ている。
DQNキャラのやつと陰気やつ。個性豊かだな。
てか、他にも人がいたのか……もしかしたら……とは思っていたけど、本当にいるとはな。
罪人を閉じ込めておく島なんだから、当たり前か、じゃあこの人達も罪人なのか?
えっ、怖! 殺される! ……まあ、話しかけてきたからいきなり襲ってくる野蛮な人ではないのだろう。
本当に即死は勘弁してほしいので、凶悪犯とかは、出てこないで下さい。お願いします。
てかあいつらずっとこっち見てるんだけど。返事しないと殺されそうだな……
「……何か?」
「……何か? じゃないだろう。……それよりも、中に入るんだろう? ……シナーデータの登録が必要だ」
「シナーデータ……? 何ですかそれ」
「はあ!? そんなことも知らないのかよ!」
DQNがDQNの分際で俺の事を馬鹿にしてきた。DQNの癖に……
「……おい、やめろ。……シナーデータというのは登録した人物を記録しておくものだ。あっちで言う、身分証明書みたいなやつだな」
なるほど、身分証か……罪人の島だと言うのに随分と文明が発達しているな。
「身分証ですか……それを登録しないと入れないなら登録します」
「そうか! お前の罪状を見るのが楽しみだぜ! お前、弱そうだし、チカンか?」
DQNがニヤニヤしながら罪状を聞いてきた。DQNの癖に……
「違いますよ。……あなたと違って」
「なっ……!? お前! 俺は連続殺――」
「……やめろ、見苦しい」
陰気の人が俺とDQNの間に入って仲裁にをした。
てか、え? 連続殺…… ヤバい。怖い人だ、歯向かわないようにしよう。
「だってよ! 兄貴! こいつ、俺をコケにしやがったんだぞ!」
「……お前はコケだろう?」
ぶふう! 言われてやんの! てか、兄弟なんだな。DQNが(´;ω;`)こんな顔してるぞ。
「……弟がすまない、いつもああなんだ。……じゃあ、この石に触れてくれ」
陰気の人がマントの裏から取り出した石板を差し出す。
俺は、言われた通りに石板に触れた。
すると、操り人形が崩れるように疲れがやって来た。
なんだ……? 何をされたんだ……?
「お、おい……兄貴! こいつ、英雄レベルじゃないか……!?」
「……とんだ、化け物のようだな。……今のうちに謝っておけ」
二人がなにか、すごいことをいっている気がする。
え? 化け物? 誰? 俺以外にもシナーデータ登録してた人がいたのかなー。
……あれ? 俺、化け物ってどっかでそう呼ばれてたなあ。……あ。
「あの……さっきはすいませんでした!!」
DQNが謝ってきた。今もずっとペコペコ頭を下げている。
兄の方が紙を持ってきた。なんでも、俺の罪の称号をまとめた紙だそうだ。……なんだそれ。
< 100人殺し 殺戮者 1000人殺し 10000人殺し *殺し 反逆者 裏切り者 町の破壊者 *を**う者 地*を*った者 国の破壊者 *世**壊者* 全ての罪を背負う者 *** >
おや、怖い人だ。逃げないと。
…………は?
ヒーローに憧れていたら大罪人だった件 小説がかけそうですね!




