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#5 人形転生薬 その1

 僕は黒川先生と一緒に3階にある理科室まできた。


「あっ、黒川先生だ!」

「本当だ!」

「今年の1月ぶりですね」

「僕、黒川先生とは初対面だよ……」

「黒川先生の隣にいる人は彼氏ですか?」


 おやおや……友梨奈さんの友人は意外といますね……。

 今回準備した分の薬は確実に全員に行き渡るのだろうか……。


「いやいや、違う違う。ジャスパー先生はごらんの通り、お医者さんですよー」

「本当ですか?」

「本当ですよー」


 僕が難しい顔をしているときに、みんな揃って何を話しているのか黙って聞いていたら、「黒川先生と僕がつきあっている説」が流れているではないか!


「み、みなさん? 何かの誤解ではありませんか? 僕達はつきあっていませんよ」

「よし、これで証明できた!」


 く、黒川先生? これで証明したことになるのか!?


「じゃあ、せっかくだから、自己紹介! 名前だけでいいよー」

木野(きの) 友梨奈(ゆりな)です」

新井(あらい) (なぎ)です」

荒川(あらかわ) 柚葉(ゆずは)です」

工藤(くどう) 早紀(さき)です」

秋桜寺(しゅうおうじ) (さとし)です」

白鳥(しらとり) まひろです」

松井(まつい) 勇人(ゆうと)です」

「僕もついでに紹介させていただきますね。ジャスパーと申します。今回はよろしくお願いいたします」


 黒川先生に促されて自分の名前を名乗っていく。

 僕もオプションとして自己紹介させていただいた。

 全員で7人か……。

 よしよし、準備した2種類の薬は確実に全員に行き渡る。


「さて、早速ですが、実験に移らせていただきます。まず、みなさんに服薬していただく薬は人形転生薬です」


 僕は小分けしてきた粉薬を彼女らに1袋ずつ渡す。


「粉薬じゃないですか?」


 まひろさんが僕に問いかけてきた。

 少しの間ざわめきが起こりましたが、すぐに落ち着く。


「えぇ。正真正銘の粉薬でございます。服薬する際は一般的に処方される飲み薬と同じ要領で飲んでくださいね」

「「ハーイ」」


 全員一斉にその粉薬を飲む。

 そして、数分くらい経ったあたりで凪さんが可愛らしい縫いぐるみになり、それ以降は勇人くん、友梨奈さん、早紀さん、まひろさん、聡くんの順に人形に転生していった。

 しかし、柚葉さんはまだ何も変わらない。


「あれ、わたしは何も変化がないですよ?」

「柚葉さん、薬が効くには個人差がございますので、もう少し待ってみましょう」

「分かりました」


 あれから10分後……。

 彼女も人形に転生したので、今回の人形転生薬の実験は成功した。


「あのー……ジャスパー先生?」

「ハイ、なんでしょう?」


 現在、彼女らは人形に転生しているので、僕と黒川先生しかいない。

 よって、彼女が質問してきた。


「この子達はいつ戻ってくるんえですか?」

「この薬は個人差がございます。おそらく、早くて3日くらいで遅くて7日くらいでご帰還できますよ」

「長っ!」

「時間差があった方が面白いので!」

「そうでしたか……」


 黒川先生、ナイスな突っ込み(?)を入れていただき、ありがとうございます。

 これから、誰が早く現実世界に戻ってくるかが楽しみだ。

2016/10/23 本投稿

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