#4 学校に侵入してみたら……
あれから1週間後……。
僕は友梨奈さん達が通っている花咲大学付属中等学校中等部の教室にきている。
以前は彼女の様子を監視……ではなく、見守っていただけではあるが。
「あれー? ジャスパー先生はまさかのドッキリをしかけにきたんですかね?」
「く、黒川先生!? いつの間に!?」
あ、あのー……作者の黒川先生?
こ、これこそがドッキリですよ!?
本当に、非常に、心臓によろしくない。
彼女は僕に「ポッケに手を突っ込んで歩かないの!」と言われたた。
僕はしぶしぶポケットから手を出して彼女と一緒に歩いている。
「僕が作者特権を出してしまったので……」
「まぁまぁ、いいではないですか? ジャスパー先生が実験しているところを生で見られるんですから」
「それはそうですが……黒川先生はよくここに足を運んでくれましたね」
「これでも久々に花咲大学付属にきましたよー。ほとんど高等部でしたがー」
「黒川先生はこちらに何回か足を運んでいらっしゃるのですね?」
「そうですね。姉妹作品(『エンストシリーズ』)の関係上、たまにきてますよー。中等部ははじめてきたんですがね。でも、久々にみんなに会えることが作者としては楽しみなのですよ!」
彼女は苦笑しながら答える。
この学校が舞台となる姉妹作品が存在するのですね……。
僕は実際にこの学校を伺ったのははじめてですし……。
いや、今回はそんなことを言っている場合じゃない!
「あのー……理科室みたいなところは……」
「理科室は3階ですよー」
「あと2階分階段を上らないとならないのですか!?」
「そういうことです!」
「そこに友梨奈さん達がいらっしゃるのですね……?」
「おそらく、きてると思いますよー」
理科室には友梨奈さんや僕にとっては初対面な彼女の友人がいると思われる。
今のところは開発した薬の実験が上手くいくことを願うしかない――。
今回は短くてすみません。
2016/10/22 本投稿
※ Next 2016/10/23 3時頃予約更新にて更新予定。