表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/25

#19 はじめてのおつかい(凪さん・友梨奈さん編) その1

 聡くん、柚葉さん、まひろさんの3人がクリスマスツリーの飾りを買ってきてくれたので、その飾りつけが終わった。

 先ほど僕と一緒に彼らのおつかいの様子を見ていた黒川先生が何かを作ろうとして冷蔵庫を覗いている。


「黒川先生、今から何を作るんですか?」

「んーとね……ケーキやクッキーを作りたいんだけど、材料があるか確認してるの」

「クリスマスケーキですね!」

「黒川先生はお菓子づくりをやるんですね」

「たまに作ってるんだからね? 連載作品のために!」


 早紀さんと聡くんが黒川先生と話していた。


 彼女が言っていた連載作品は『ひょんなことがきっかけで異世界で洋菓子店を始めちゃいました!』という作品のため、お菓子を作っている描写などが必要となるのだ。

 あっ、今は関係のない宣伝をしてしまって申し訳ない。


 話を戻すが、作品のためにお菓子を作るのか、クリスマスだから何か作るのかはまだ分からないが、おそらくパーティーかな。


 僕は意外といい線を行っているのではないかと感じながら、別室でモニタリングをしている。


「あっ、卵と牛乳がないなぁ……買い忘れちゃった」

「卵と牛乳がないとお菓子は作れないですからね……」

「そう言えば小麦粉もなくなりそうなんだよね……」


 おそらく、それが今回のおつかいの内容だと思われる。

 友梨奈さんと凪さんが聡くんやまひろさんを見て、自分達はまだロリ体型のままだと気づかされているようだ。


 彼女らはしゅんとした表情を浮かべながら、黒川先生に「「おつかい?」」と問いかける。


「うん。おつかいだよー」

「あたしたちもおつかいに行くと、おにーさんとおねーさんになるの?」

「どうなの?」

「それはどうかなぁ……?」

「わたし、はやくおねーさんになりたい!」

「あたしも!」

「そうだね。みんな、おつかいに行くとお兄さんとお姉さんになれるからね……」


 黒川先生は彼女らの成長したところを見てきた。

 彼女は友梨奈さん達のおつかいに必要なものをポシェットに入れ、準備をしている。


「えっと、牛乳が1本、小麦粉が1袋、卵が10個入りが1パックっと……」


 おや、買い物メモを用意しているようだ。

 今回は先ほどの2組とは異なり、買ってくるものがたくさんある(3つだが)。


「買い物メモとお財布はこのポシェットの中に入っているからね。友梨奈に託すからねー」

「ハーイ」

「コレでおねーさんになれるの?」

「なれるよ。コレでみんなお兄さんとお姉さんになれたんだから」

「じゃあ、いってくる」

「いってきます!」

「「行ってらっしゃい!」」


 ポシェットを提げた友梨奈さんは新井 凪さんと手を繋いで、マンションを出ていく。

 勇人くん達は手を振って彼女らを見送った。


 おつかいの最終はどうなるのかが楽しみだ。

2016/12/23 本投稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

その他の作品はこちらから(シリーズ一覧に飛びます。)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ