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#1 薬を開発してみた

 9月のある休診日の日曜日のこと――。


 僕は普段仕事している診察室ではなく、薬剤を管理している部屋にきている。

 あらかじめに薬剤師からの許可を得ているので大丈夫だ。

 しかし、その日に出勤している看護師からの怪しいものを見ているような目で僕を見るところは気がかりではあったのだが――。


 さて、本編をご覧になってからこちらもいらっしゃる方は「ジャスパー先生って、普段は医者だろう? なぜ、その部屋にきているんだ?」と思った者がいるだろう。


 僕には目的がある。

 いろいろな意味で――。

 そして、カチャカチャと物音がうるさくて申し訳ない。


「この成分はこのぐらいにして……」


 やはり、薬剤の調合は難しい。

 なぜならば、僕自身も薬剤については簡単な知識しか持っていない。

 先ほども書いたように、僕はもともと医師だからというのもあるからだ。


「転生手術はできるのだがなぁ……」


 普段は精神科医としてカウンセリングを行ったり、外科医として転生手術を手がけたりしてきた僕だが、経験がない分野はかなり難しく、頭を悩ませている。


「……うーん……」


 僕は首を傾げながら、少しずつ粉薬を調合していく。

 少しの量でも患者の命取りになっては話にならないので、慎重に行っていく。


 あれから、数時間が経った。


「ふう……ようやく、調合が終わった」


 いろいろと微調整を行っていたので、かなり時間をかけ過ぎたが、僕はなんとか粉薬の調合を終えた。


「これぐらいで大丈夫だろうか……?」


 まず、でき上がった薬に副作用があるかどうかが心配だ。

 一応、すでに完成しているロリショタ転生薬の錠剤と先ほど完成した人形転生薬の粉薬の2種類準備してある。


 なぜ、この2種類かというと、「転生手術はやりたくない」、「短時間だけ転生生活を送ってみたい」などといった声が多く聞かれたため、これらは実験のために作ったものだ。


 実際に誰かに実験台をやってもらいたいということが僕の望むところではないかと思っていたりいなかったり……。


 そんなことを思っている間に使わせていただいた薬品や道具を片付けなければ。


「とりあえず、友梨奈(ゆりな)さん達に実験台をやってもらおうか。一応、念のために彼女に相談してみるか……」


 僕は白衣のポケットからスマートフォンを取り出し、ある人物に電話をかけた。

2016/10/02 本投稿

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