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#9 ロリショタ転生薬で……

「ようやく、僕の心の準備が整いました」

「さっきまでダラダラと冷や汗をかいてましたもんですねー?」

「そ、そうですが……」


 先ほどまで冷や汗をかいていたが次第に落ち着いた。

 今ここにいる7名の中学生の男女は「ロリショタ転生薬」の実験を今か今かと待ち望んでいる。

 その隣で冷やかしながら立っている作者も――――。


「みんな、準備はできましたかぁ?」

「「ハーイ!」」


 黒川先生が幼児番組の始まりみたいなフレーズが耳に入ってきた。

 まるで、幼稚園みたいなノリだ。



「では、2種類目の「ロリショタ転生薬」の実験を始めます」

「わーい!」

「待ってました!」


 なるほど……ノリか。

 確かに、幼児番組的及び幼稚園みたいなノリが必要なのかもしれない――。


 って、ここは僕の仕事場である診察室!

 たとえどんなにノリが必要だとしてもおかしいではないか!


 そう思いながら、僕は彼女らのところに1錠ずつ個装された錠剤と例のごとく紙コップに入っている白湯を渡した。


「バラバラに服薬しても面白くないので、みなさん揃って服薬してください」

「みんなでですか?」

「えぇ。先ほどの「人形転生薬」ではバラバラに服薬し、効果が現れるのはバラつきが生じました。今度は同時に服薬してどうなるかが気になりまして……」

「なるほど。そういうわけだったんですね」


 僕と黒川先生が話している間に彼女らは錠剤の封を切っている。

 コロンとその錠剤が手のひらに乗せ、僕の言うとおりに同時に服薬した。


「あ、あれ?」

「どんどん小さくなっていくよ?」

「黒川先生が大きく見える」

「ジャスパー先生も!」

「みんな、小さいね」

「本当だ!」

「自分では意識してなかったけど、ちびっ子ってこんな感じなんだ……」


 それぞれのリアクションをしながら彼女らは同時にロリショタになっていく。

 実に面白く、これまた可愛らしいではないか。


「みなさん、小さくなりましたね? とても可愛いですよ。では、突然ですが、みなさまには「はじめてのおつかい」をやっていただこうと思います」

「「えーっ!? ぼく達(わたし達)は知らないもん!」」


 この「はじめてのおつかい」は最初からの僕の計画だ。


 そして、僕は悪どい笑みを浮かべたら黒川先生からのチョップを食らう羽目となったのであった。

2016/11/19 本投稿

2016/11/26 サブタイトル変更

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