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第6話

おっぱいの奪い合いから戦争突入か!とハラハラしましたが、私が言った一言であの威厳に満ちてたグリンゴール陛下が落ち込んだみたいです。


「この私が乱暴者⁉︎王である偉大な私が!乱暴者乱暴者…乱暴者」


頭を抱えたままぶつぶつ呟いてます。そんなにリピートされると、私の良心が痛みます。


「グリンゴール陛下、気にする必要はありません。陛下の偉大さを分かっていないのですわ!」


グリンゴール陛下と、一緒の国から来たパートナーの綺麗な人が慰めています。


「偉大…違う、私は乱暴者なのか?くっ!乱暴者は乳に嫌われる」


まだ、正気に戻ってません。乳に嫌われる……名前じゃなく部位ですよ。えーとですね、そんなにショックだったんですか?1番偉い大国の王様ですよね。平民の村人の一言で落ち込む何て思いもよりませんよ。周りのこいつが悪い!って視線やめてください。気が弱くんですから冷や汗だらけになってます。


「あの〜、怖い事は止めてもらえませんか?」


おっぱいを巡って、乳戦争にでもなったら私…国民全員に絶対恨まれます。しょうもない原因で、人が死んだら浮かばれませんよね。それに歴史に残る乳戦争〜!両国の王族が乳娘の取り合い〜ううっ(はじ)だし!恥ずかしい!


「ああ、乳の為に止める。だが、諦めない!覚悟しておくといい!」


復活した〜!え?覚悟?どうでもいいけど、おっぱいに喋りかけるのはやめて〜!顔よりおっぱい!泣いていい?


「グリンゴール陛下、ミリは渡しません!」


強気な王子様に、周りは蒼白になっているよ〜。大国の王様だもの、自分の息子の発言にフランシス陛下今にも倒れそう。


「グリンゴール、諦めては貰えないの?貴方なら大陸中探せば見つける事が出来るでしょう」


王妃様が、弟であるグリンゴール陛下にお願いしています。横でフランシス陛下も頷いてます。


「姉上、それは無理です。理想の女性に出会ってしまった。目に焼き付いて忘れられそうもありません」


視線はおっぱいに固定されてる〜!おっぱい焼き付けた!いやあーっ忘れて〜!変な行為は他所で!他所でお願いします!


「グリンゴール陛下、私は負けません!ミリに選んでもらいます」


この王子様もだよ。名前は言ってくれるけど、視線はおっぱい!2人ともおっぱいに話かけてる。この叔父してこの甥あり、本当に血の繋がりって怖いね!誰か本当に助けてー!



「自信がありそうだが、私の方が財力も権力も強いぞ。今まで私に靡かない女はいなかった」


ごめんなさい。そこそこあれば普通に元村人ですから暮らせますし、貴族生活をしないといけない2人の相手などなりたくないですが、気の弱い私に断る事は難しいです。どうしよう?


「ミリのでっかい胸は私の物です。これを諦める事など出来ない!」


「やっ⁉︎」


抱きしめられた〜嫌。でも手が胸に!変態!!おっぱいを諦めない〜!って王子様のおっぱいになってないですよ〜!


「狡いぞ!それは私の物だ!!」


「きゃっ!」


グリンゴール陛下の腕の中に抱き込まれました。


「この感触!堪らない!」


2人の有り様に、周りの人達が私に哀れみの表情を向けてくれます。誰でもいいから変わってください!


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