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第8話

雪積もってますね。車で移動が大変です。彼方此方にアナ雪のオ〇〇が作ってありますよ、雪の大変な中の癒しですね。更新来週になりそうです。他のもぼちぼち進めたいなぁ〜と思ってます。仕事が休みになり、今部屋の中が4度。寒がりな私はこたつの中に篭ってます。

王城の端にの塔にその部屋はありました。滅多に近付く人がいないので人気はないそうです。場所を教えてくれたメイドさんは、ここの掃除をやりたくない他の先輩メイドに掃除を押し付けられて1人で掃除をしています。その代わりに文句や意地悪を仕掛けてくる人がいないので楽だと言ってました。


メイドさんに教えてもらった部屋にやっと着きました。鍵は閉まってないと聞いていたので、簡単に入れました。普通の部屋です。もっと塔の端の部屋なので、変わった所があるのかと思っていましたが何もないです。クローゼットを開けるとメイド服が入ってました。


「入ってた〜。着れるかな〜」


この服の持ち主は私と変わらないサイズなので助かりました。急いで着替えないと、探しに来られるのも嫌なのでさっそく着替えます。煌びやかなドレスは平凡顔の私には似合いません。こっちの方がまだマシですね。


「良し!着れた〜!」


良かった〜!入りました。邪魔な胸もぴったり収まりました。中々ぴったりな服ってないんですよ。自作しないと入らない私は、何時も苦労の連続です。


「ふふふ、着たわね〜!私の下僕」


「え?……誰!か、か、か、らだが透けてる〜!」


振り向くと、身体が透け透けのお化けのようです。逃げられると思ったのにまた、不幸が私に降りかかるんですか?神様勘弁してください。


「下僕は冗談だけど、私と同じくらいの子に会うのは久しぶりだわ。困ってるのでしょう!」


同じですね。……おっぱいだけ。美女な幽霊さんに胸を指摘されました。でも、どうして困ってると分かったの?ここに幽霊が居るなんて聞いてませんよ〜!


「えーと、どうして?」


こう言う時って間抜けな質問しかできないものですね。恐々聞くと、長くなるからさわりだけ。と言って話してくれました。にこにこして言われても、迷惑している私としては泣きたい。


詳しく話を聞きだすと、美女な幽霊さんの言う事には、2人共何度生まれ変わっても、幽霊さんの夫になる事を願ったらしい。遠慮したい幽霊美女は、ここに留まる事を小声で彼らに聞こえないように願ったそうです。どこにでも、暑苦しく鬱陶しい人は居るんですね。


「私、平民だけど元この国の王妃様してたのよ」


「ええー!嘘〜!」


元王妃様だそうです。出が平民だと言ってましたがそう見えません。美しい容姿に、透き通る様な綺麗な声です。王様が王妃様にしたのも分かりますね。平民で王妃様だと苦労はしたんですね。


「本当よ。まあ、同意じゃなくて強制だったけどね」


無理矢理ですか!美しいのは罪なんですね。遠い目をした幽霊さんに、私と同じ不憫さを感じたのは気の所為じゃないようですね。


「そ、それは、大変でしたね」


引き気味の私がそう言うと、勢い良く頷いてます。ブンブンと音が聞こえるくらい。


「そう!分かる?大変だったのよ〜。2人の兄弟から監禁に近い扱いだったし。1人になる暇も、ベッドから出る事も、歩かせてもらえなかったわ」


は?ベッドから出られなかった〜!それに監禁ー!歩くこと無いってどんな生活ですかー!非常に嫌ですが、2人に捕まってた今の私と似てますね。


「それは、酷い!苦労しましたね」


目の前の幽霊さんが、うんうんわかってくれるの〜!と涙ぐんでます。わかりますよ、扱い酷いですもの。歩けないってストレス溜まりますよね。身体も弱くなりますよ。


「生まれ変わっても性格変わって無いわ〜」


え?生まれ変わり?生まれ変わりですか〜!……まさか彼らが生まれ変わりだなんて言いませんよね?


「せ、性格変わって無いって誰の事ですか?」


間違いであってください!信じたくないです。神様〜!!


「くすくす、あの2人。グレーザー殿下とグリンゴール陛下と、今呼ばれている人達よ」


笑ってる場合じゃないですよ!当たって欲しくないのが当たりました。不幸です。くすん。



「……信じたくない」


おっぱい至上主義の2人ですから。


「同情するわ。私は2度と彼らと関わり合いになりたくなくて、生まれ変わるのを止めたの」


驚愕の事実が発覚しました。彼らが本当に好きなのはこの幽霊さんのようです。生まれ変わって欲しかった。私が巻き込まれなかったのに〜。


「本当に?そんなに嫌ですか?」


夫婦になっても、耐えられなかったって事ですよね。無理!無理です!彼らに、私付き合いきれません。


「そうね。ここからは動けないけど、付きまとわれるよりマシだわ」


清々しい位はっきりと、幽霊になる方がいいと言われる彼らは、好かれてなかったんですね〜。


「でも、凄いですね。どうやって幽霊に?」


普通に彼らは生まれ変わってますから幽霊だけ残るのは不自然ですし。簡単に願いが叶うと言われても信じられなかったですが…。


「献上されてきた願い石と言われる特別な物があったのよ。3つの願いを叶えると言われていたわ」


神様しようのチートな物!私も欲しいです。


「それで願いが叶ったと?後悔してませんか?」


幽霊のまま、長い時間をこの場所で過ごして寂しくないのかな?相当長い時間ここに幽霊としていた筈よね。


「してないわ、(むし)ろ楽しいわよ。ここからでも、城の中全部見る事ができるから退屈しないわね」


笑いながら楽しそうに話してくれます。色々人の失敗や隠し事が丸見えだそうです。この古い塔が長い間ある理由も教えてくれました。


「幽霊になると分かってたから準備していたの。また2人が生まれ変わるのが、この王家の血を引いてるのが条件に入っていたのよ」


迷惑な血筋ですね。まともにおっぱいの事を忘れて生まれれば良かったのに。


「兄弟では生まれないんですか?」


「兄弟だと先に生まれた方が権力で負ける可能性があるから、そうならない様に願った筈よ」


何代か前に王女様がグリンゴール陛下の国に嫁いでいるし、血筋は間違いなくこの国に続いてる。


「粘着質な2人と、もう一度夫婦になる勇気はなかったわ〜」


ため息と共に吐かれた言葉に納得です。分かります、くだらないおっぱいの取り合いする夫なんて嫌に決まってますよね。まして、私など顔を覚えられているのかも分かりませんが!…だっておっぱいしか見てないから!この際幽霊でも構いません助けてもらいたいです。










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