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13

作者: 五郎

1編です

「夜」



2階建てのコーポの窓際から

月の光が差し込んで

ページをめくる私の手を

恋人が愛しさにかられて

行うように

包み込んでくれる




こぼれた光は

文字の谷を這うように走り

紙の端から

焦げた机に流れ落ちる

そして

土壁の広野を抜け

小さな、そして年を重ねた

木目のそらをゆったりと巡り

私の目に飛び込むことで

漸く一周した




明日の空は

まだ寂しそうに泣いている

月の貴方は

本当の暖かさを持っているのだろうか

大切な日に

断りをいれる恋人のコール

そんな慰めを

私は欲しいのではなかった


有り難うございました

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