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心渡し  作者: FRIDAY
2/28

2.ちょいとお時間ありますか

 


 ●

 


「そう、ですか。私、幽霊なんですか……」


 そうだとは思っていたみたいだけど、やっぱり残念そうだった。

 まあ……そうだろう、ね。

 ウチだって多分、残念に思うんじゃないかな。

 いや、ウチだったら案外あっさり「そっかあ」で済ませちゃうかも。

 ……ありうる。


「……まあ、もうずっとこうですから、わかってはいたんですけどね」


 そう言って、古崎さんは自嘲気味に笑った。


「あなたの話、聞いてもいいかな」


 ウチが言い出すと、古崎さんは不思議そうな表情をした。


「どうしてですか? あ、そもそも、えと、工藤さん、は、幽霊が見えるんですよね」

「んー、まあ、ね」


 さっきも「っぽい」と言って濁していたけど、それにはそれでわけがある。

 わけというか、拘りというか。


「まあまあ、その辺も含めて、ちょっとウチとお茶しない? もちろんウチの奢りで」


 ぴっ、と親指を立てる。我ながらキマったと思ったんだけど、あれ、古崎さんは何だか曖昧な笑みだ。


「工藤さん」

「うん、何?」

「何て言うか………私、ナンパされてるみたいですね」


 あ、やっぱり? 奇遇だねえ。

 ウチもそんな気がしてたんだ。

 


 ●

 


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