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『これが私の世界だから』  作者: カオリ
第四章《慟哭》
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「追憶」



ねぇルカ。私、時々思うの。


「なぁに? サン」


私ね、あなたや皆のことが大好きなのよ。愛しい、って意味がやっとわかったの。私きっと、あなた達と一緒にいたいんだわ。ずっと、これからもずっとよ。


「私も大好きだよ」


それからね、ルカには感謝してるの。私に“生”をくれた。幸せをくれた。捨てかけた命を拾い上げてくれて、存在理由と世界をくれた。

生きてて良かった、そう思えたのは初めてだったの。毎日が殺し合いでも、全てが綺麗で幸せ。嬉しくて堪らなかった……だから、


「……サン?」


ルカの為なら死んでも良いな、ってずっと思ってた。あの日から決めてたのよ、私の命はあなたの為にあるの。あなたとあなたを取り巻く世界に私の命を捧げる。素敵だと思わない?


「私の為に死ぬの?」


そうよ。そして皆の為。


「ダメだよ。皆の為に死ぬのは私の役だもん」


あら、そうなの?


「そうだよ」


ふふ、ルカには敵わないわね。じゃあ私はどうすれば良いのかしら。


「じゃあ――皆の為に生きるのが、あなたの役目」




「……やだ、サンったら何て顔してるの」


ルカ。

一つだけ、お願いがあるの。あなたに頼みたいこと。あなたじゃなきゃ駄目なの、約束してくれる?


「……なぁに?」


私はね、怖いのよ。いつか突然殺人鬼に戻って、仲間に、あなたに刄を向けてしまったら


「サンドラ」


わかるのよ、だって私は人間には戻れない。いつか必ず終わりが来るの。

……それは、皆の為に生きてることにならないから。私が嫌なの。私の自己満足の為の、お願い(貴女のせいじゃないから)。


「……うん」


我儘でごめんね。

ねぇルカ、その時は――



(その時はきっと――……)





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