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現代に帰還した"元"邪悪な魔女は平穏に暮らしたいけど、駄目そうなので周到に準備して立ち回りながら無双します  作者: 忘八


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デートの誘い

スマン

キリが良かったので今回は短い


 翌日の日曜日は晴れていた。

 その為、初夏であるもののとても暑かった。

 そんな暑くも爽やかな天気の昼下がり。

 昨晩、正樹からメッセージを送られた涼子はメッセージに従い、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に正樹から指定された待ち合わせ場所へと向かっていた。


 当面は接触を避けると言ったプロが、電子機器を一切持たずに指定場所に来いか……

 私の持つ"ミリヲタ"としての知識を踏まえると、何かとんでもない事をヤラかす前兆にしか思えないのよね。


 ミリタリー関連を趣味とする涼子は、その流れで工作員関連の知識を浅くながらも学んで居た。

 それ故、ミリタリーとエスピオナージ(諜報)の専門家である正樹がスマートフォンを初めとした電子機器を一切持たずに来い。

 その意味を少しながら理解していた。


 スマートフォンとかの電子機器を一切携行せず、切符も現金で買え……

 ソレ等が意味するのは秘密の内緒話をしたいから?

 それとも、何かとんでもないバカをやる為の前戯なのか?

 正樹が何を企んでるのか?

 流石の私でも解らない。

 何せ、こう言う点はトーシローのカカシと変わらないから……


 前者ならば良い。

 正樹が何かしらの情報を確保し、自分と情報共有する為に会合を設けてくれた。

 そう考えれば、情報を持ち帰るだけで済む。

 しかし、後者ならば……


 後者だったら最悪な展開になる。

 まぁ、バカやるって言ったら、私はさっさと帰れば良いだけだから何とかなるかもしれない。

 多分……


 何れにしろ、正樹と接触して用件を確認する必要がある事には変わりはない。

 仕事上の相棒が何を企んでいるのか?

 実際に会い、話をするまで解らない。

 そんなビックリ箱から何が出るか?

 涼子は内心、戦々恐々だった。


 「どうか、バカをしに逝くなんて言いませんように……」


 祈りにも似た願いが籠もったボヤキを漏らした涼子は電車の席で揺られながら、目的地のある駅に着くのを静かに待った。

 30分後。

 電車は終点でもある上野駅に着いた。

 疎らな乗客と共に電車から降りた涼子はホームを後にすると、改札へと向かう。

 改札に切符を通して通過すると、人混みに紛れる様に指定された待ち合わせ場所へと歩みを進めて行く。

 そうして、上野駅を後にした涼子は多数の人々で賑わう中を静かに進んでいく。


 そう言えば、昨日は夜の段階で尾行者達が居なくなった。

 しかも、今日は尾行されていない。

 アイツ(正樹)が何かしたのかしら?


 歩みを進めて上野恩寵公園へと入った涼子は、今日は尾行者の姿が一切無い事に疑問を覚えてしまう。

 結論から言うならば、涼子の予想は正しかった。

 昨日、正樹はプロなら絶対にしない一手を打った。

 ソレは意外な事に見事、功を奏して尾行者は昨日の内に撤収した。

 そして、その一手から更なる効果を発揮する為に一手を打とうとしている。

 しかし、涼子はソレを未だ知らない。


 まぁ、何れにしろ話せば解るわね。


 難しく考えても事態は好転せず、焦りを産むだけと経験から学んで居た涼子は考えるのを一旦辞めた。

 それから暢気に歩みを続け、正樹が持つであろう上野の森美術館へと向かう。

 上野の森美術館内は海外から来た多数の観光客等で賑わっていた。

 そんな美術館内に展示される過去の先人達が創り上げた絵画や彫刻を涼子は観て廻りつつ、正樹の姿を捜していく。


 こう言う所に来たんなら、ゆっくりと鑑賞したいんだけどなぁ……

 何の(しがらみ)も無い時に是非とも楽しみたい。


 そんな想いを抱きながら美術館を廻っていくと、正樹の姿を見付けた。

 正樹は最初に出会った時に見た円縁のサングラスを掛けてNY(ニューヨーク)ヤンキース野球帽を被り、青いアロハシャツにジーンズと言った実にラフな姿であった。


 まるで、東南アジアとか辺りに居そうなポン引きかチンピラね……

 でも、鍛えた身体の上から纏ってるし、キチンと綺麗に身なりを整えてるからぱっと見はそうは見えない。


 「しっかし、相変わらず腕が太いわね」


 そうボヤくと、涼子の声に気付いたのだろう。

 正樹は静かに歩み寄って来た。


 「待ったかしら?」


 歩み寄った正樹に涼子は尋ねる。

 

 「いや、愉しめたから構わない」


 遠回しに気にするな。

 そう返されると、涼子は早速尋ねる。


 「で?接触を避けると言った翌日に呼び出した理由は何かしら?デートの誘いだったら嬉しいんだけど……」


 「歩きながら話そう」


 正樹はそう前置きすると、涼子と共に歩みを進めた。

 それから程無くして、涼子に自分が得た情報を伝え、情報の共有を図った。


 「尾行者はサツの"お偉いさん"と繋がりのある連中だ。会話内容から察するに俺や君と同じ帰還者である可能性が高い」


 正樹から伝えられた情報を聞くと、涼子は納得する。


 「やっぱり……魔力を感じた理由はソレね」


 「更に言うと、そのお偉いさんは俺達の仕事の支援をしてくれる例のビジネスマンとも深い繋がりがある」


 その情報に涼子は一瞬だけ驚いた。

 だが、直ぐに何事も無かったかの様に確認する為に問う。


 「マジで?」


 「あぁ、マジだ。連中の通話を傍受して確認もしたから間違い無い」


 ほんの僅かな時間で其処まで割り出す事に成功した正樹に対し、涼子は感心と共に舌を巻いてしまう。


 「凄いわね。どうやったの?」


 「マジシャンは種と仕掛けをバラさないだろ?」


 「それもそうね。で?情報共有の為だけに呼んだの?」


 涼子から問われると、正樹は否定する。


 「いーや、ちょいと直談判も兼ねて真意を問いに行こうと思ってな」


 涼子の嫌な予感は的中してしまった。

 同時にスマートフォン等の電子機器を置いて来いと言う意味も理解せざる得なくなった。


 「正気?」


 「正気じゃないなぁ……下手したら自分の首を絞めるだけに終わるかもしんねーし」


 他人事の如く愉快に言う正樹に涼子は呆れてしまう。


 「バカやるんなら1人でやりなさいよ」


 「其処までバカじゃない。ただ、真意を確認するだけだし……勿論、物騒な事は一切しないぞ?」


 そう返す正樹に涼子は問う。


 「なら、そのメッセンジャーバッグの中には何が入ってるのかしら?」


 アロハシャツの上から斜め掛けにしてる灰色のメッセンジャーバッグに関して問われると、正樹は笑顔と共に答えた。


 「コレ?電車内での暇潰し用の本とか入れてんだ……後、何か良い物があったら買う為だ」


 嘘は言ってない。

 実際、メッセンジャーバッグの暇潰しの為の本が数冊入っている。

 勿論、違法な物は煙草しか入ってない。


 「ホントみたいね」


 「だって穏便に話をしたいだけだからな……なら、丸腰で行く事こそ誠意ってもんだろ?」


 胡散臭さしか感じぬ正樹に涼子は尋ねる。


 「で?私は何をすれば良いの?」


 「タダ、俺の傍らに居るだけで良い。後、暴力の時間になった場合は丸投げさせて貰う」


 正樹から役目を告げられると、涼子は確認した。


 「つまり、私は貴方の交渉のバックアップをすれば良いって事?」


 「そう言う事……まぁ、此方としては揉める気は毛頭無い。つーか、カネにもならん仕事(殺し)なんて絶対にしたくない。タダ働きなんぞバカのする事だし……」


 正樹の銭ゲバめいた言葉に涼子も同意する。


 「意見が一致するわね。私もタダ働きは大嫌いだし、無駄な戦いは避けたいわ」


 最後の涼子の言葉も嘘偽りじゃない。

 勿論、正樹も無駄な戦いは避けたい……と、言う想いを抱いてる。

 だからこそ、正樹は涼子と共に御願いをしに行くのであった。




実際、暴力を振るう気は無い

真意を尋ねると共に自分達のスタンスを明言しに行くだけ…

ただ、無礼かつ不躾にアポ無し訪問はする←

後、暴力の出番になってしまったら魔女に猛威を奮って貰う…そんな感じ


1つ聴きたいんだけどさ…

飛び切りヤバい暴力の専門家が2人セットで聖域とも言えるプライベートな空間に現れた時の恐怖ってどんぐらいだと思う?

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