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現代に帰還した"元"邪悪な魔女は平穏に暮らしたいけど、駄目そうなので周到に準備して立ち回りながら無双します  作者: 忘八


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休日は給料日に並んで欠かせない

 

 翌日は土曜日であった。

 学校は休み。

 "飼い主"等からの仕事も入っていない。

 正樹は早朝の日課である25キロのランニングから始まる肉体を酷使し、虐め抜く様な早朝トレーニングを終えた後。

 帰宅した正樹は何時もとは異なり、風呂に入る事無く真っ直ぐ自室へ向かった。

 全身に程良い疲労感が伸し掛かる中、正樹はビジネスマンに調達して貰った米軍の機関銃であるM240B。

 ソレの訓練用の模擬銃である青いラバーガンに10キロのダンベルを2つ。

 左側面にガムテープで厳重に括り付けた物を構えては銃口を下ろし、銃口を下ろした後に素早く構える。

 そんな動作を繰り返していた。

 30キログラム以上はあるだろう重い模擬銃を構える正樹の肉体は振れる事無く、壁に貼り付けられた小さな的を正確に収めていた。

 25キロメートルのランニングから始まり、数百回の腕立て伏せを初めとする筋トレを3セット。

 今日は更に追い込む為、マーフと呼ばれる過酷なトレーニングをした後にも掛からわず、正樹は平然と構えを寸分も狂わせる事無く繰り返していく。

 そんな繰り返しが終わると、今度は素早く床に伏せてプローン……伏せ撃ちの姿勢となった。

 プローンで構えた正樹は素早く立ち上がると、先程の様にスタンディング……立射の体勢を取る。

 立射の体勢を30秒ほど維持すると、今度は左膝を立ててのニーリング……膝撃ちの姿勢で的を狙う。

 そんな基本的な構えの動作を、正樹は延々と繰り返した。

 日課のトレーニングの後にも関わらず、こうして訓練するのは端的に言うならば、常にベストコンディションで戦いに挑める訳では無い。

 コレに尽きた。

 肉体に疲労感が満ち、本来のスペックを発揮出来ぬ状態の中でも出来て当然。

 失敗しなくて当たり前。

 どんな状況であっても失敗する事無く、出来て当たり前を維持する為。

 正樹は高い負荷を加えた上で訓練に臨んでいるのだ。

 身に纏う上下長袖のスポーツウェアは夥しい汗でズシリと重く。

 更に、その上から纏う前後に5キロの防弾プレートを模したトレーニング用の重りが収まるプレートキャリアが疲労も相まって鉛の塊の纏ってるかの如く重く感じるにも関わらず、正樹はトレーニングを黙々と続けていく。

 すると、そんな過剰なトレーニングに一区切りを着けたのだろう。

 正樹は重いラバーガンを手にしたまま立ち止まった。

 だが、直ぐに動き出した。

 両足に重いコンバットブーツを履いてるにも関わらず、正樹は滑らかな足捌きをすると共に腰を入れてラバーガンを振るう。

 それは、小銃格闘に於けるストック(銃床)部分で行う打撃であった。

 正樹は当時収めた小銃格闘の型を疲労に満ちた状態で実施していく。

 黙々としながらも、小さな呼吸音をさせて小銃格闘の型を練習していく内にスマートフォンが鳴り響いた。

 正樹は大きく深呼吸すると、手にしていたラバーガンを部屋の隅に置いて首に掛けていたタオルで顔や首の汗を拭っていく。

 顔と首の汗を拭い終えると、汗で水溜りの出来た床を拭き取った。

 簡単ながらも拭き上げ終えると、正樹はプレートキャリアを脱いで自室を後にした。


 「ふぅぅぅ……気持ちいい……」


 トコトン徹底的に己を追い込む鍛錬の後に浴びる熱いシャワーと、風呂は格別であった。

 正樹は心の底から気持ち良さそうに独り言ちると、湯船に満たされた湯を掬って顔を洗う。


 「久し振りに気分が晴々としてるな。焦りが無くなったからか?」


 自分自身に向けて問う様に独り言ちた正樹は昨日の出費はして良かった。

 そう感じていた。


 「気分がスッキリしたんだ。三万なんて安いもんだな……美味い寿司もたらふく食えたし」


 2人の幼馴染のお陰で、正樹の中に溜まっていた強烈な毒気は少しだけ抜けた。

 それ故、正樹は久し振りにスッキリとした気分になっていた。

 そんな気分で気持ち良さそうに暖かい湯に浸か正樹は、今日の予定を考え始める。


 今日はどうするか……

 作戦に関しては可能な限り早めに終わらせたい。

 だが、具体的なタイムリミットは無いのも事実。

 そうなると、気長にやる方が良い。

 なので、作戦の事は忘れてノンビリ過ごそう。

 休まなきゃ、良い仕事は出来ない。


 今日1日はノンビリと休みを満喫する。

 そう決めると、正樹は楽しそうに休みをどう過ごすか?

 考えていく。


 久し振りに彼処の本屋でも行くか?

 で、帰りに図書館にでも寄ろう。

 何か、掘り出し物あるかもしれないし……


 正樹は基本的に読書家でもあった。

 中でも歴史書を読むのが好きであるが、物語を読むのも好きであった。

 だからこそ、久し振りに趣味に休みを使おう。

 そう考え、決めた。


 「久し振りに本でも読むか……あ、この世界の軍事も学ぶのも良いな」


 正樹は久し振りの休みにワクワクしながら湯船から出ると、熱いシャワーを頭から浴び始める。

 長くなった黒い髪から酷使されたばかりの鍛え抜かれた全身を濡らすと、トニックタイプのリンスインシャンプーを手にやって頭を洗っていく。

 タップリと髪に泡立せて入念に洗うと、シャワーで泡を流して濯いた。

 それから、ボディータオルにボディーソープを掛けてゴシゴシと泡立たせれば、身体を入念に洗う。


 「思い出すなぁ……"タタキ"する前とかに身体を念入りに洗ってからヤマ踏んだの」


 タタキ。

 それは強盗を意味する隠語であった。

 正樹は過去にPAYDAY GANGやgta(グランドセフトオート)の様な武装強盗を多数行って来た。

 勿論、それ以外の悪い事(重犯罪)もしてる。

 そんな悪行三昧に満ちた己の過去を振り返った正樹は己自身の事ながらも、呆れてしまう。


 「俺ってマジで悪い事しかしてねぇな……テロリストとして破壊工作に暗殺。資金調達の為に銀行やら何やらをタタキ(強盗し)回って、そのカネを麻薬に変えてマネーロンダリング(資金洗浄)。後、美術品とかを盗んで売り飛ばしたりもしたなぁ……マジでクソだな俺」


 自分がして来た事を誰かのせいにしたくとも、自分の顔しか浮かばなかった。

 だからこそ、益々呆れるしかなかった。

 しかし、それ以外にも正樹が犯した罪は多くあった。

 だが、正樹はソレを思い出しはしても、口に出そうとはしなかった。

 正樹は身体を洗い終えると、顔を洗顔フォームで入念に洗っていく。

 顔を洗い終えれば、シェービングジェルで薄っすらと生えるヒゲに塗りたくり、ゴツいT字のヒゲ剃りで正面の鏡を見ながら剃った。


 「ヒゲ剃りだけはよっぽど酷い状況じゃない限りは続けないとな……身嗜みを整える意味もあるけど、一番はガスマスク着けた時に隙間が有ったら死ぬってのが酷い」


 軍隊でヒゲ剃りを徹底するのは身嗜みを整える事以外に、敵に毒ガスを使われた際。

 手始めにガスマスクを8秒以内に装着して敵の散布した毒ガスから最低限、身を守る。

 コレに尽きた。

 ヒゲが残ってると、その部分に出来た小さな隙間から毒ガスがガスマスク内に入る事がある。

 そんなバカげた理由で兵の生命を喪い、戦力を減らすくらいならば、ヒゲ剃りを徹底する方が手軽だ。

 それ故、正樹も可能な限りヒゲを毎日剃るのであった。

 そうして、入念にヒゲ剃りを済ませた正樹は浴室を後にした。


 「おはよう母さん」

 

 バスタオルで全身の雫を拭い、パンツとシャツだけ。

 そんなラフ過ぎる姿の正樹はキッチンに立ちって朝食の支度をする母親に挨拶をすると、母親も朝の挨拶を返す。


 「おはよう正樹。朝ご飯、そろそろ出来るから待ってね」


 「ありがとう」


 朝食を用意してくれる母親に感謝した正樹は、ノンビリとリビングのソファーで寛いでテレビを眺めるスウェット姿の父親にも朝の挨拶する。


 「おはよう父さん」


 「おう、おはよーさん……」


 テレビから目を離し、愛する息子に朝の挨拶を返すと父親は再びテレビに視線を戻した。


 「昨夜未明。警視庁は日本に停泊したインドネシア船籍の貨物船サント号を強制捜査し、覚醒剤およそ1トンを押収しました。警視庁は……」


 画面に映るニュースキャスターが昨夜、警察がインドネシア船籍の貨物船を強制捜査して密輸された1トンの覚醒剤を押収する事に成功した旨を告げていた。

 ニュースキャスターは覚醒剤は新種で、被害が蔓延しつつあった事を視聴者へ向けて語ると共に覚醒剤を受け取ろうとした八束会とは異なる大手の暴力団幹部を現行犯逮捕。

 更に、これから暴力団事務所や会長宅へガサ入れ(家宅捜索)が行われる旨も視聴者に伝えた。


 「良い事をすると気持ちいいんだな」


 心当たりがある正樹がポツリと呟くと、父親は振り向いて尋ねる。


 「ん?何か言ったか?」


 「いや、(なん)にも……それより、お腹ペコペコだよ」


 そうボヤく様に返すと、母親の声が響いた。


 「出来たわよー」


 母親がダイニングテーブルに朝食を並べると、正樹と父親は何時もの様に自分の席に座った。

 それから、父親と会話をしながら朝食を食べた。

 朝食を済ませた正樹は自分の部屋に戻ると、改めて部屋の床を掃除した。

 汗で濡れた箇所を入念に掃除し、部屋全体も掃除した正樹は掃除道具を片付け終えると、本棚から何冊か漫画を取ってからベッドに横たわる。

 ゴロリと寝そべり、漫画を読む正樹はダラケていた。

 しかし、頭の中では涼子から得た報告を指揮官として整理していた。


 アイツ(涼子)の報告が確かなら、トゥーレ商会は協力に応じてくれる事になった。

 だが、同時にアイツはトゥーレ商会と自分が接触した事がバレた時には教会へ密告する形で、要求された事も含めて全てを話して保身を取るように指示した。

 コレに関しては責める気は無い。

 寧ろ、俺としては好都合だ。

 向こう(異世界)に於ける強い力を有する協力者が死ぬより、保身を図って生き延びてくれる方が良い。

 死人は現世では何も出来ないんだから、当然だ。

 しかし、そうなると教会側に俺達……もとい、魔女が何かを企んでいる事が露見した想定もしなければならない。

 教会側に頭の回る指揮官が居たら、間違いなく俺達の狙いがバレると見るべきだ。

 その場合、ブタ箱内で待ち伏せて一気にケリ(決着)を着けようとすると見るべきか?

 後、目的の囚人を移送する可能性も考慮しなければならないが……

 コレに関しては何とも言えない。

 囚人を移送してくれるなら、その方が好都合と言えば、好都合だ。

 移送してる所を襲って、件の囚人を掻っ攫って逃げれば良いんだから楽勝と言える。

 いっその事、魔女達と言う最悪な存在がブタ箱を襲おうとしている……って、情報を流してみるのも手としてアリか?


 各地に支店を持つトゥーレ商会から協力を取り付ける事に成功した報告に安堵する正樹。

 だが、正樹は教会側に自分達の存在が露見する危険性も考慮していた。

 同時に、その危険性を敢えて利用して件の囚人たる魔女が移送される様に仕向けるべきか?

 そんな作戦も考えていた。


 移送するか?

 否か?

 此処ら辺は敵の指揮官の胸先1つだ。

 それ故、確証は得られない。

 買収が効くんなら、買収して此方の都合が良い様に仕向ける事も出来るんだが……

 買収された振りして、俺達を罠に嵌めて来る可能性が捨て切れない。

 まぁ、ソレ言ったら(あら)ゆる物事に無数の不安要素があるのを理由に自縄自縛(じじょうじばく)に陥って何も出来なくなるんだけどな……


 「だけど、あらゆる可能性を想定しないとならないのも事実なんだよなぁ……ほんと、マジで指揮官なんてやるもんじゃない」


 寝転がりながら漫画を読む正樹は辟易としながらボヤくと、時が来るまで簡潔ながらも作戦を考えるのであった。




 後書きめいた解説?的なモノ

先ずはMURPH『マーフ』と呼ばれるトレーニングであるが、

具体的なトレーニングメニューを下記に記す


1.6㎞走

 ↓

100回懸垂

 ↓

200回腕立て伏せ

 ↓

300回スクワット

 ↓

1.6㎞走


コレ等を男性なら20ポンド、女性なら14ポンドの重さのプレートキャリアを装備した上で実施すると言う滅茶苦茶過酷なトレーニングである


正樹はソレを前後に合わせて10キロの重りを入れたプレートキャリアを纏った上で25キロのランニングをし、更には3桁数の回数の筋トレしてから追込みでやった


そんなマーフの後に射撃姿勢等の訓練をしてるのだが…

M240B機関銃は単体であっても12.5キログラムの重さがある←


刃牙の世界かよ(呆れ

刃牙の世界であったとしてもドーピングとかする前のジャック・ハンマーみてぇに身体壊れるから真似はしない様に…

正樹の肉体がとある魔女による特別製( だから肉体が壊れずに済んでるからね???

まぁ、ソレ差し引いても疲労感ヤベェからバテてるんだけど、その疲労すらもトレーニングの負荷としても利用してる正樹は頭おかしいタイプだからな?


でも、出来て当たり前をバテバテの状態であっても失敗しなくて当たり前レベルにしたいから正樹はやるんだけどな←


とりま、過去にヤラかした多数の犯罪はアホみてぇにある上に大概がアメリカなら一発で死刑or終身刑喰らう第一級レベルばかりなので残当←


まぁ、何時だったかのM60機関銃と大量の手榴弾とかでヤクザさん達を虐殺した件でも逮捕、起訴されたら死刑か無期は確定だけどな!!!

涼子も含めて←



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