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現代に帰還した"元"邪悪な魔女は平穏に暮らしたいけど、駄目そうなので周到に準備して立ち回りながら無双します  作者: 忘八


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ヤマの後は日常へ

コレでプリズンブレイクは終わり


次は…どーしよ…何も考えてない(真顔


 翌々日の月曜日。

 午前中の授業が終えた後の昼休み。

 正樹は何時もの様に幼馴染である香澄と塚原と共に駄弁りながら昼食を取っていた。

 そんな中。

 正樹が思い出し嗤いを浮かべると、塚原と香澄が尋ねる。


 「どした?何か良い事あったか?」


 「何かメッチャニヤニヤしてる……珍しい」


 「昨日(日曜日)一昨日(土曜日)、"色々"とあってな……まぁ、愉快ではあった。メッチャ疲れたし、しんどかったけど」


 土曜日の深夜に異世界にある難攻不落な厳戒態勢が敷かれた監獄を襲い、監獄を守護する精鋭を率いる有能極まりない指揮官相手に激しい戦闘を繰り広げた。

 その翌日の日曜日は確保した魔女の療養を手配する事を始めとした戦闘の後始末に奔走する羽目になった。

 それ故、正樹はとても疲れていた。

 だが、同時に愉しかった。

 そんな正樹に対し、塚原は尋ねる。


 「要は"バイト"が忙しかったって事か?」


 周りと正樹に配慮し、オブラートに包んで尋ねる塚原に正樹は正直に答える。


 「生憎とバイト絡みじゃない」


 嘘は言ってない。

 実際、あの戦いは飼い主とも言える雇い主達とは一切関係の無い。

 アレだけ激しい戦闘をしながら、給与の出ない私的な"ヤボ用"でしかない。

 そんな事は伏せた上で正樹は塚原に対し、更に言葉を続ける。


 「カネの出ない仕事って、やっぱり割に合わねぇもんだな」


 そうボヤく正樹に対し、今度は香澄が尋ねる。


 「そりゃ、おカネ貰えない仕事はロクなもんじゃ無いんじゃない?それで?何してたの?」


 「そうだな……難攻不落の監獄にカチコミ掛けて、司法制度にチョイと中指を突き立てに行った。って言うべきか?」


 「勿論、フィクションの話だぞ」そう締め括った正樹の答えに香澄ばかりか、塚原も呆れる事しか出来なかった。


 「はぁ?」


 「酷い内容過ぎて芝3200な件に関して」


 塚原がそうボヤくと、正樹は香澄と塚原。

 2人に尋ねる。


 「例えばだけどよ……過去の時代にヤラかしたら、未来にも何かしらの影響が起こるよな?」


 正樹の問いに塚原は「何言ってんだお前?」そう言わんばかりに首を傾げながらも、肯定した。


 「そら当たり前だわな。誰かに聞くまでもない事だ」


 「ならさ、その過去の時代のヤラかしも引っ括めて歴史の流れの1つだった場合は?」


 「何が言いたいんだよ?」


 流石に付き合いの長い塚原と香澄であっても、正樹の言わんとしたい事が理解出来なかった。

 それ故、2人が揃ってる呆れ混じりに首を傾げれば、正樹は「俺もなんて説明すれば良いのか?解らんのだけどな……」そう前置きしてから、説明し始めた。


 「俺が"向こう(異世界)"に居た頃、カチコミ掛けた先の監獄に関する文献や記録を幾つか閲覧した事があるんだけどよ……その文献や資料の中に()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()んだ」


 正樹の語った内容に2人は益々、首を傾げてしまう。


 「どう言う事やねん?」


 塚原が問えば、正樹は語っていく。


 「説明不足だったな……先ず第一に、Aってバカが向こうに居た頃はカチコミ掛けた時代から遠く離れた未来。次に、その未来から帰還した今、過去の時代の現地でAはバカ丸出しなカチコミを掛けた。その時、現場に残ったた大量の薬莢とロケランの残骸が物証的な資料として残り続けていて、ソレを未来の時代に居た帰る前のAが見たって事だ」


 実にややこしい内容とも言える説明であったが、塚原と香澄の2人は困惑しながらも理解してくれた。


 「マジで?」


 「うん。大マジ……当時の監獄に関する資料や文献を眺めた事があるんだけどな、その時から残る資料として使ったテッポーの薬莢とロケランの残骸もあったんだわ」


 「てー事は、アンタが過去の時代にバカをヤラかしたのが歴史的事実として記録にずっと残り続けていて、未来に居る当時の過去のアンタがソレを観たって事?」


 香澄が確認する様に敢えて口に出せば、正樹は肯定する。


 「まぁ、そう言う事になるな」


 「うーん……SFとかタイムスリップモノだったら滅茶苦茶気になる御題目だわ」


 ラノベ好きとして正樹の述べた内容を気にする香澄へ、正樹はその時の事を語っていく。


 「因みに資料閲覧した時、大量の薬莢見た瞬間に滅茶苦茶たまげたなぁ……何で地球の文字がある薬莢が大量に有るんだ?って感じにさ」


 「そりゃあたまげるわな……所で、そう言う資料とかって許可が無いと見れないだろ?どうやって許可を貰ったんだ?」


 塚原の問いに対し、正樹はアッケラカンに答える。


 「え?ルパン三世よろしく保管庫に忍び込んで、好きに見て廻った」


 正樹の言葉に塚原と香澄は間抜けな声を漏らしてしまった。


 「は?」


 「いやぁ……その頃、職場が消し飛んじゃって無職になってたのよ。で、暇だったし、しがらみも無くなって自由になったし、折角なので過去の文献を始めとした収蔵されてる保管庫に忍び込んで、仕事抜きに趣味欲を満たす事にしたんだ」


 悪怯れる事無く愉快そうに語っていく正樹に塚原はドン引きするしか出来なかった。


 「お前、マジでクソ野郎じゃねぇか……マトモな奴はそう言う事しねぇわ」


 「ま、色々愉しめた。趣味の歴史に関しても、忍び込む時のワクワクにしても……いやぁ、改めて思い出すと最高に楽しかった」


 当時の正樹が忍び込んだのは、聖王教会が門外不出とする書物が大量に保管された禁書庫であった。

 其処は当然、教会が極めて厳重に守備する厳戒態勢の敷かれた施設であった。

 だが、正樹はやすやすと。

 それこそ、先ほど出したルパン三世の如く。

 容易く潜入に成功し、其処に収蔵されていた当時の文献や禁書を余す事無く閲覧。

 無論、それらを全て写真にも収めた。

 忍び込んだ時のスリルを思い出したのか、実に愉しそうに言う。


 「最高に愉しかった。程良いスリルに最高の獲物の抱合せで……まぁ、"コンクラーベ"的なのをしてて警備が緩くなってたから出来たんだけどな」


 そんな正樹に対し、塚原はドン引きしながら吐き捨てる。


 「お前、マトモじゃねぇよ……普通、悪い事したら少しは申し訳無さそうにするもんだろうが」


 「でも、少しだけ正樹の体験談聞いてみたいかも……」


 ラノベ好きとしてからか?

 目の前で愉快そうにする"異世界帰り"の体験した話を香澄は聞いてみたいと思ってしまった。

 だが、正樹はソレを教えようとする気は毛の先ほども無かった。


 「悪いが話せねぇよ……全部碌でもない話だから」


 正樹の主観で見ても、己の過去はどれもコレも碌でもないモノばかり。

 それ故、正樹は語る気が起きなかった。

 そんな正樹に香澄は不服そうに言う。


 「良いじゃんケチ」


 「ゼッテー教えてやんねぇ」


 そんな和気藹々(わきあいあい)に話してると、ポケットに収まる正樹のスマートフォンが振動し始めた。

 正樹は香澄と塚原に「ちょい、悪ぃ」と、断りを入れてから振動が収まったばかりのスマートフォンを手に取り、画面を見詰める。

 画面を見た後。

 スマートフォンをポケットに戻した正樹は、辟易としながら大きな溜息を漏らしてしまう。


 「悪ぃ……今日は一緒に遊べねぇわ」


 申し訳無さそうに告げる正樹に塚原は茶化す様に尋ねる。


 「闇バイト?闇バイトすか?兄さん?」


 茶化す塚原に正樹は苦笑いを浮かべると、少しだけ不愉快そうにしながら肯定した。


 「否定出来ねぇのが一番腹立つ」


 実際、正樹が涼子と共に実行して来た仕事はどれもコレも違法極まりない内容ばかり。

 ある意味、ブラックオプスやウェットワークと言うモノは闇バイトの極みと言っても過言では無いだろう。

 そんな"闇バイト"の内容が何か?

 香澄が尋ねて来た。


 「因みにどう言うの?」


 香澄が問うが、正樹が答える事は無かった。


 「コンプラ的に話せねぇわ」


 呆れ混じりに返すと、正樹は「休み未だ残ってた筈なんだけどなぁ……」そうウンザリとした様子でボヤくのであった。




本文中にも記したけどさ…


ブラックオプスやウェットワークって正直、闇バイトの極みだよな(ヘイトスピーチ

まぁ、PAYDAYシリーズのJOBやgtaシリーズの主人公達がしてる事も闇バイトだよな(ファンを怒らせる様なヘイトスピーチ

まぁ、僕はそういう系メッチャ好きなんだけどね←


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