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現代に帰還した"元"邪悪な魔女は平穏に暮らしたいけど、駄目そうなので周到に準備して立ち回りながら無双します  作者: 忘八


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Mora BREAKOUT 中編

プランBのBはバカのBだ!!


バッドボーイズ2BADのマーカス・バーネット刑事より


 正樹がやって来るだろう敵の迎撃準備をしている間。

 涼子はエレオノーレと共にモラが監禁されている房の扉の前に立つと、頑丈そうな分厚い木製の扉の向こうに居るだろうモラに向けて告げる。


 「バカ女聞こえる!?今から扉ブチ破るから扉から離れなさいよ!!」


 大声で注意喚起した涼子は正樹に作って貰った3つの小形爆弾を扉の錠前部と2つの蝶板部分に仕掛けると、3つの爆弾から其々伸びる束ねられた2本の導火線に点火。

 その後、爆発の衝撃に備える為にエレオノーレと共に駆け足で爆弾から離れ、床に伏せて耳を塞いだ。

 伏せて耳を塞いでから4秒後。

 仕掛けられた3つの小形爆弾は其々、点火された2本の導火線に繋げられた2本の信管によってシッカリと起爆した。

 爆破によって頑丈な木製の扉の錠前部分と蝶板部分だけが見事に吹っ飛べば、固く閉ざされていた扉は部屋の外側。

 向かい側にある壁にもたれ掛かる様にして倒れていく。

 倒れた扉の前へ駆け寄ると、涼子はエレオノーレに倒れた扉を退かさせてから房内へと入った。

 視線の先には芋虫の様に転がされている惨めな状態なモラの姿がキチンとあった。

 そんなモラの姿を見下ろす涼子はバラクラバの中で顔を顰めてしまう。


 「酷い臭いね。ちゃんと掃除したり、(しも)の処理してんの?」


 房の中はハッキリ言って、悪臭に満ちていた。

 両手を後ろ手に枷で拘束されているのだ。

 自分で(しも)……糞尿の処理出来る訳が無い。

 そんな酷い有様のモラに涼子は呆れながらも、厳重に戒める拘束を外す為に大型のボルトカッターを手にモラを繋ぐ壁と床の鎖を切断していく。

 ブチン、ブチンと太い鎖を切断すれば、今度は拘束具を固く施錠する錠前の切断し始めた。

 ボルトカッターで錠前を切断し終えるた涼子は手脚を拘束する木製の枷を外し、それから頭全体を覆う革製の全頭マスクと猿轡を外していく。

 全頭マスクが外されてモラの顔が露わになると、くすんで伸び放題の金髪と頬が痩せこけて酷い有様も露わとなった。

 そんなモラの姿に涼子は益々呆れながらバラクラバを脱ぐと、語り掛ける。


 「100年ぶりぐらいかしら?アンタが間抜けにも捕まったって聴いたから見に来たんだけど……酷い有様ね」


 嫌味も込めて語り掛ければ、モラは口を開いて答える。


 「う……る……い」


 「こりゃ、リハビリとかさせねぇと使い物にならねぇわ……」


 モラは長年の監禁状態によって頬が痩せこけ、手脚も劣悪な栄養状態等によって前見た時よりも細くなっていた。

 それ故、役に立たせる為に長期的に治療させる必要がある事に涼子は辟易としながらボヤくと、バラクラバを被り直してからエレオノーレと共に裸のモラに下着を始めとした衣類を着せていく。

 勿論、靴も履かせて雨避けのポンチョも着せた。

 数分後。

 モラを運び出す準備が完了すれば、エレオノーレはモラを担ぎ上げて涼子と共に用済みの房を後にするのであった。





 モラを運び出して正樹と合流すると、正樹は床に伏せた状態で二脚で床に据えたM249を構えた状態で敵増援を警戒していた。


 「確保完了したわよ」


 「なら、脱出に……」


 正樹が次の行動を告げようとした瞬間。

 ズズンと、何処か遠くで爆発が起きた鈍い音が聴こえて来た。


 「今のは?」


 聴こえて来た音に対して涼子が首を傾げると、正樹は疑問に答えると共に指示を下していく。


 「仕掛けたクレイモアが起爆した。敵が隊列整えて来るぞ……ガナー、パッケージを置いてラム(PF3IT600)を撃てる様にしろ。先端のプローブは伸ばさなくて良い。グリーはラム発射後、40ミリをブチ込め」


 正樹が指揮官として指示を下すと、涼子とエレオノーレはテキパキと支度を進めていく。

 そうして、3人で敵を迎え撃つ準備が整えて床に伏せると、敵の気配がした。

 正樹はM249の上部に取り付けられたダットサイト越しに前を見詰めながら、2人に告げる。


 「俺が良いと言うまで絶対撃つな」


 火力を最大限に発揮すると共にやって来る敵に対し、大損害を叩きつける必要がある以上。

 敵を引き寄せる事は欠かせなかった。

 それ故、正樹は涼子とエレオノーレに撃つなと厳命した。

 暫くすると、ファランクス宜しく大盾を手に隊伍を整えて前進する守備兵達の姿が見えて来た。

 隊伍を整えた守備兵達の表情は緊張感に満ちているが、恐怖と言うモノは感じられなかった。

 そんな守備兵達の士気の高さに正樹は感服すると同時。

 少しだけ呆れてしまう。


 奴等、どんだけ士気高いんだ?

 つーか、結構な数を殺したのに一向に諦める気配が感じられねぇの何でよ?


 正樹が多数の戦友が無残に死んでいるにも関わらず、守備兵達の士気軒昂振りに首を傾げてしまうと隣で伏せていた涼子が口を開いた。


 「教会の連中にすれば、厄災と同義語とも言える魔女を脱獄させようなんて是が非でも食い止めたいトラブルよ。それに魔女が絡むと滅茶苦茶面倒臭い事になるって理解し、魔女に対して強い恐怖も抱いてるからこそ生命を賭して抗うのは当たり前でしょ?」


 正樹の心を見透かす様に答えた涼子の言葉に対し、正樹は納得する。


 「確かに魔女が絡む問題はクソが付くレベルで厄介だろうからな……それでも士気高過ぎだろ?」


 「連中は各部隊の精鋭から集められた守備兵だもん……使命感と正義感は折り紙付きよ」


 魔女と言う天災を収監する以上、監獄の守護を司る守備兵達が精鋭揃いなのは当然と言えた。

 それ故、どんな形であれ収監する事に成功した天災の如き強大な力を持つ危険な魔女を奪わんとする者達に対し、強い意志を以て阻止せんとする。

 そうしなければ、外に解き放たれた魔女がどの様な災いを齎すのか?

 考えるだけでも恐ろしい結果が訪れるのが明らかであるが故に……

 そうした理由に納得した正樹は指揮官として、1人の兵として敬意を以て叩き潰さんとする意思と共に呟きを漏らす。


 「悪いと思ってるが、俺の復讐完遂に必要なんでな……叩き潰させて貰う」


 己の行いが悪である事を自覚した上で正樹はそう呟くと、深呼吸して狙いを定め直した。

 そして、敵が自分の定めた射撃ラインまで足を踏み入れた瞬間。

 指揮官として攻撃命令を下す。


 「ラム発射!」


 正樹の号令と共にエレオノーレの構えるパンツァーファウスト3 IT600が轟音と共に火を噴いた。

 轟音を響かせながら放たれた対戦車ロケット弾が守備兵の隊伍に着弾し、大きな爆発と共にファランクスの如き隊伍が蹂躙されていく。


 「グリー!40ミリ!」


 そうして崩壊した隊伍に対し、正樹が命じれば涼子が40ミリ榴弾を放った。

 軽やかな砲声と共にゆっくりと放物線を描いて飛ぶ40ミリ榴弾が崩壊した隊伍へさらなる追い討ちを掛けると、正樹はM249の引金を静かに引いた。

 耳を劈く喧しい銃声を断続的に響かせながら5.56ミリNATOが銃口から5発ずつ吐き出される度、崩壊した隊伍に残存する生存者達を次々に孔だらけにしていく。

 少しして銃声がパタリと止むと、立ち込める硝煙の向こうで動く者は一切無かった。

 皆殺しだ。

 正樹と涼子は床に転がる無残な死体の向こう側をジッと注意深く見据え、他にも敵が居ないか?

 武道に於ける残心の如く警戒していく。

 敵の姿が完全に無い事を確認すると、正樹は二脚を立てたままのM249を掴んで立ち上がりながら号令を下した。


 「前進!」


 その言葉と共に涼子も立ち上がって正樹と一緒に前進すると、少し遅れてモラを担ぎ上げたエレオノーレが2人の後を追うように前進する。

 前へ前へと地下を進み続ける中。

 正樹はある事に気付いた。


 敵の攻撃が無い。


 そう。

 火力を叩き付けて隊伍を粉砕してから、敵の攻撃が一度も起きていなかった。

 ソレが意味する事を察したのだろう。

 正樹は足を進めながら涼子とエレオノーレに通達する。


 「敵がアンブッシュ(待ち伏せ攻撃)仕掛けてくる可能性がある。警戒を怠るな」


 アンブッシュ(待ち伏せ攻撃)

 監獄を護る守備兵側にすれば、敵の進行方向に先回り。

 集めた兵達を其処に集中させ、集めた兵達で創られた強固な戦力を叩き付け、敵の目的達成を阻む方が成功率は高い。

 なればこそ、やらない理由が見当たらない。

 そんな敵の動きを読み取った正樹に涼子は告げる。


 「階段上がった先のエントランスフロアに多数の魔力反応がある」


 魔女として高い魔力感知能力を持つ涼子から告げられた内容に対し、正樹は敵の動きを予想していく


 「階段上がって出て来た所を狙って全火力をブチ込むって腹か……」


 其処まで口にした後。

 正樹はある事に気付いた。


 「そうなると、隊伍組んで突っ込んで来た奴等は時間稼ぎの為の死兵と考えるのが妥当だな」


 正樹の気付いた点は正鵠を射っていた。

 守備兵を率いて指揮する監獄の司令官たる初老の男は即座に敵の脅威度を味方の損害から読み取ると、兵から志願者を募って時間稼ぎの為の死兵を差し向けていた。

 それは結果的に功を奏し、アンブッシュを仕掛けられるだけの戦力を集中させる事が出来たばかりか、海上に控える即応部隊の先遣隊を島に上陸させられるだけの時間を稼ぐ事にも成功した。

 己の生命を顧みる事無く生命を賭し、時間を稼ぐという任務を完遂した勇敢な兵達尊い犠牲に対して正樹は呆れながらも感服してしまう。


 「此処の連中、覚悟ガンギマリ過ぎる。此処まで士気の高い兵達を見た事無いぞ俺は……」


 今までの膨大な経験上、正樹は幾多の兵士を見てきた。

 今まで正樹が見てきた兵士の中でも優秀で士気の高い兵に勝るとも劣らぬ守備兵達に感嘆としていると、涼子は更に言葉を続けた。


 「確かに教会の連中の大半はボンクラなんだけど、こういう士気に関してはバチクソに高いから嘗めて掛かると痛い目に遭うわ」


 「その言い方だと痛い目に遭った事があるんだな?」


 正樹の問いに対し、涼子は平然と躊躇う事無く肯定する。


 「数えたらバカらしい程にね……それで?ぉうするの?」


 涼子の問いに対し、正樹は指揮官として答えた。


 「決まってる。このままプランBを継続して強行突破するぞ」


 正樹の答えを聞くと、涼子は呆れてしまう。


 「やっぱ、プランBってバカのBな訳?」


 具体的な方法を言わずに強行突破する。

 そう言われれば、誰だってプランBはバカのBなのか?と、問うだろう。

 そんな涼子の問いに対し、正樹はいけしゃあしゃあと肯定する。


 「当たり前だ。本来なら警戒態勢が解けるまで放置プレイすべき所を強行してる時点でバカ以外の何物でもねーわ」


 正樹の言葉に涼子は「デスヨネー」と呆れ混じりに納得すると、エレオノーレは少しだけ不愉快そうに口を開いた。


 「貴様、我々には無駄口を叩くな。そう指摘しときながら流暢に無駄口を叩くのは些か不愉快だぞ」


 「あの時は作戦が半分も終わってなかったからな……」


 モラを確保する以前は早急にモラを確保する必要があった。

 それ故、無駄口を叩く暇も無かった。

 しかし、今は状況が違う。

 敵はアンブッシュを仕掛ける為に戦力を集中させる事を優先し、攻撃の手を一旦は緩めてくれている。

 ある意味ではモラ確保前よりは余裕があった。

 無駄口を叩ける程度には……

 そんな正樹の言い訳がましい理由をエレオノーレは一応は納得してくれた。


 「良いだろう。そう言う事にしといてやる」


 「ありがとう。じゃ、引き続き彼女(モラ)を運んでくれ」


 「了解した」


 この会話から数分後。

 3人と1人はエントランスフロアに上がる唯一の階段の前に到着した。

 M4A1の弾倉を詰め替え、M203グレネードランチャーに40ミリ榴弾を装填する涼子に正樹は攻撃時の指示を下す。


 「さっきと同じ要領で俺がラムをブチ込んだ後に40ミリをブチ込め。その後は40ミリを再装填し、俺が弾切れになった時に援護射撃頼む」


 「了解」


 涼子が返事すると、正樹はエレオノーレにも指示を下す。


 「ガナーは俺が呼ぶまで此処で待機しててくれ」


 「了解した」


 指揮官として指示を下し終えた正樹は携えていたM249をゆっくりと手放してスリングベルトで首から提げると、背負っていたパンツァーファウスト3 IT600を手にした。

 それから直ぐにグリップとフォアグリップを両手で保持して右肩へ担ぎ上げると、涼子と共に階段をゆっくりと静かに一段ずつ登っていく。

 中段まで登ると、正樹はハンドシグナルで涼子にしゃがむ様に指示しながら自身もしゃがみ、這うようにして階段を静かにゆっくりと登って行く

 1分ほど掛けて地下へ通ずる階段とエントランスフロアの境目の手前まで這って涼子と共に登ると、正樹はゆっくりと顔を少しだけ上げて静かに様子を伺い始めた。


 大きい盾を持った連中を横並びで配置し、突っ込んで来る敵や敵の攻撃を防ぐ壁役としている。

 その背後には弓兵や魔法を撃ってくる攻撃役が控えている。そう見るべきだろうな……


 正樹の見立て通り、守備兵達は前面に大盾を持った兵士達をズラッと横並びにして敵からの攻撃や突撃を防ぐ文字通りの壁役であった。

 勿論、その背後には弓兵や魔導師と言った飛び道具を放てる兵士達が控えており、敵の姿を見た瞬間に即座に全火力を叩き込める様にしていた。

 そんな敵の配置を確認した正樹は静かに頭を下げると、小声で涼子に通知する。


 「正面には大盾を装備した甲冑に身を包んだ連中がズラッと横並びしてる。その後ろには攻撃役の連中が控えてて、俺達を視認した瞬間に全火力を叩き込んで来ると見て良い」


 「でしょうね」


 正樹の報告に涼子が驚く事は無かった。

 そんな涼子に正樹は指示を下す。


 「グレ撃つ前にフラグ(破片手榴弾)を2個残してありったけ投げ付けろ。もち、投げ終えたら40ミリもブチ込め」


 「了解」


 正樹から指示を受けると、涼子は傍らにM203付きのM4A1を置いてからM67破片手榴弾を腰のパウチから取り出し始めた。

 程無くして4個のM67破片手榴弾を取り出すと、涼子はM67破片手榴弾を1個手に取ってピンに指を引っ掛けると共に正樹へ告げる。


 「準備良し」


 「いくぞ」


 正樹はそう言うと同時にパンツァーファウスト3 IT600の安全装置を解除すると、勢い良く立ち上がって敵の隊列に姿を晒し、引金を引いた。

 爆音と共にプローブが縮められた状態の110ミリの対戦車ロケット弾が放たれ、前面に立つ大盾を持った兵士達目掛けて飛んでいく。

 着弾と同時に大きな爆発が起これば、いとも容易く前面の隊列とその後ろに控えていた攻撃役の隊列が、為す術も無いままに蹂躙される結果を押し付けられた。

 そんな1発をキメた正樹は既に役目を終えて役立たずとなったパンツァーファウスト3 IT600を放棄すると共に階段に伏せるや、涼子に指示を飛ばす。


 「さっさとフラグ投げ付けろ」


 「言われなても解ってるわ……よ!」


 ピンを抜いたばかりのM67破片手榴弾を手に立ち上がって階段から身を乗り出した涼子は、言い返しながらM67破片手榴弾を瓦解した敵の隊列目掛けて投げ付けた。

 ゆっくりと放物線を描きながら放られたM67破片手榴弾は正樹の一撃で混乱し、浮足立つ守備兵達の中へと落ち、爆発した。

 爆発と共にM67破片手榴弾に内包されていた無数の鉄片が周囲に居た守備兵達へ浴びせられれば、無残な姿と化しながら死んで逝く。

 そんな追い討ちを涼子が果たした中。

 階段から少しだけ身を乗り出した正樹は二脚を立てたままのM249をエントランスフロアの床に据えると、引金を引いて掃射し始めた。

 銃声が絶え間なく耳を劈き続け、M67破片手榴弾が爆発する度。

 守備兵達はバタバタ、バタバタと為す術も無いままに殺されて逝く。

 そんな一方的な虐殺が繰り広げられる中。

 正樹の撃っていたM249が沈黙した。

 弾切れだ。


 「リロード!」


 大きな声で涼子へ弾込めする事を告げた正樹はM249のチャージングハンドルを引くと、涼子が援護の為に撃つM4A1をBGMにしながら上部のフィードカバーを開ける。

 それから直ぐにM249の下部に取り付けられていたキャンバスと樹脂で造られた大型の弾倉を外すと、プレートキャリアの左側面に取り付けていた重いM249の予備の弾倉を取った。

 素早く取り出した予備の弾倉をM249に装着すれば、弾倉から金属製のベルトリンクで列なる5.56ミリNATOを引っ張り出してM249にセット。

 そして、フィードカバーを閉じてリロードを完了させて告げる。


 「リロード完了!」


 己の報告と共に涼子の銃声が止むと、正樹は再び引金を引いて残存する敵の守備兵達を次々に射殺し始めた。

 一方的な虐殺が続く中。

 地下へ通ずる階段から遠く離れた所に立つ守備兵の指揮官たる初老の男は傍らに控える多数の部下達に対し、冷徹に命じる。


 「()()()()


 命令が一言告げられると、兵達は共にある前装式の大砲の砲口に火薬を詰め込むと、信管をセットしたばかりの榴弾を放り込んで装填した。


 「装填良し!」


 部下である兵達から大砲に榴弾の装填完了した報告を受けると、初老の男は攻撃目標をハッキリと告げる。


 「目標!地下階段!」


 「目標!地下階段!」


 兵達は初老の男の言葉を復唱すると大砲の仰角を合わせ、照準をセットしていく。

 程無くして照準合わせが完了すると、兵達から報告が上がる。


 「照準良し!」


 「(撃て)ぇぇ!!」


 初老の男の命令が下達された瞬間。

 大砲が轟音と共に火を噴き出し、目にも留まらぬ速度で榴弾が敵である正樹達が陣取る地下へ通ずる階段へ向けて放たれたのであった。





本来ならば威力偵察して情報収集した後は作中でも言っていた様に厳戒態勢って熱りが冷めるまで放置プレイして厳戒態勢が解除されるのを待ってから仕掛けるのが安牌だし、そうすべきなのよ…

ソレをせずに作戦を強行する以上、正樹にすればプランB(BAKA:バカ)としか言わざる得ないのである←


ブクマや感想とか評価とかくれると嬉しいから頂戴♡

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