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謎の生き物、エリンギくん①

 カピパラくんは、そののほほんとした容姿に似合って(?)、かわいらしいものが大好きです。そしてそれと同時に、なぜか不思議な生き物が大好きなのでした。かわいらしくて、不思議な生き物といえば…。


「クモクモ! でっかいクモクモも、ちっちゃいクモクモも、どっちもかわいい♡」

「え〜、クモはちょっと…」

「じゃあヤモリ! 窓にいっぱい貼り付いてたら、なんだかすごい幸せな気持ちになるよ〜♪」

「ヤモリも不気味やんか」

「そうかなぁ? それじゃあ、エリンギ!」

「エリンギは食べ物じゃないん?」

「違うよぉ、カピ知ってるもん。エリンギの中には、すっごくちいちゃくて、手足が生えてるやつがいるって」

「え〜?」


 こんなふうに、カピパラくんには他の人には見えない生き物を見る力があるのでした。…なんていうファンタジーな話ではもちろんなく、カピパラくんが勝手に創り上げた、空想の生き物たちなのです。

 カピパラくんは、お話を書くだけあって、いつも空想の世界に生きているのでした。でも、それにひつじさんはいつも振り回されっぱなしで…。


「あっ、エリンギが落ち葉拾っとる!」

「えっ、どこどこ?」

「あぁ、カラスにくわえられちゃった」

「はよ逃げんからよ。あのまま巣に連れてかれるんやろ?」

「違うよ、あのまま高いビルに連れてかれて、置き去りにされるとよ」

「なんでよ?」

「置き去りにされておろおろするエリンギを、ニヤニヤしながら見るためさ」

「なるほどね〜」


 …そこまで振り回されてはないみたいですね(笑)

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