カピパラくんが、ひつじさんに出会うまで(告白編)③
初めてひつじさんと会ったのは、ある喫茶店の前でした。手をふる金髪の(ひつじさんはこの当時、髪色を金にしていたのです)女性を見つけて、近寄ろうとするカピパラくん。その目のはしに、小さな女の子が映りました。
「イタイッ…ワーン!」
女の子が転んでしまい、泣き出します。カピパラくんはひつじさんから目を離して、女の子へとかけよりました。
「大丈夫? ケガしてない? 痛かったねぇ…」
きょとんとする女の子。ひつじさんも、カピパラくんのそばにやってきます。
「すみません、この子急に飛び出しちゃったもんで…」
女の子のお母さんが、カピパラくんたちにぺこりとしました。女の子も、知らないカピパラがかけよってきて驚いてしまったのでしょうか? 泣くのをやめて、カピパラくんをじっと見ています。
「ごめんね、驚かせちゃったね」
「あ、いえ、こちらこそすみません、しっかり手をつないでなくて…」
お母さんはもう一度、女の子と一緒にお辞儀して、それからその場をあとにしました。カピパラくんはハッとして、急いでひつじさんに向きなおります。
「ごめんなさい、ひつじさんには気づいてたんですが、女の子が転んじゃったので…」
必死であやまるカピパラくんを、ひつじさんはなんだかうれしそうな、誇らしそうな目で見ているのでした。




