カピパラくんとひつじさん、ボードゲーム対決! ~ワインを造ろう②~
「ふー、ふー…。やっとで畑も建物も、完璧にしたぴょん。どうだ、ひつじーぬ、まいったぴょんか?」
「なに言ってるべしか? わたしの勝ちべしよ」
なにやらいろいろ工夫して、ようやく『完璧』な状態にしたカピパラくんでしたが、いつの間にかひつじさんの得点マーカーは、ゴールにたどり着いていました。
「ななな、なんでだぴょんかぁっ! カピは、完璧にやったぴょんよ!」
頭を抱えるカピパラくん。ちなみに『カピ』とは、カピパラくんがたまに使う一人称です。甘えん坊さんのときや、びっくりしたときによく使うみたいですよ。…さて、ゲームに戻りましょうか。
「完璧にやっても、得点を稼がないと意味がないべしよ。カピは、ちゃんと得点稼いでたべしか? 稼いでなかったべしよね?」
「う…それは…」
黙りこむカピパラくん。どうやら図星だったみたいですね。プルプルと小さなからだを震わせて、ひつじさんを上目遣いに見ます。
「負けたぴょーん!」
「ほらほら、こっちに来るべしよ。よしよししてあげるべし」
カピパラくん、ひつじさんのふわふわふかふかな羊毛へ飛びこみます。ひつじさんがカピパラくんをなでなでして、小さな子どものようにあやします。
「次からはちゃんと得点も見るべし。それにカピは、わたしのことなめてたでしょ? ボードゲーム歴は自分のほうが長いからって」
「う…」
「それじゃあ勝てないべしよ。ちゃんと本気でやるんだべし」
「わかったぴょん…」
ひつじさんが、カピパラくんをよしよしなでなでします。カピパラくん、負けたのにとってもうれしそう。本当は、勝ち負けよりもひつじさんと一緒に遊べるのがうれしいのです。でも、もちろんそれは、ひつじさんには内緒なのでした。




