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カピパラくんの趣味(音楽鑑賞)⑤

 今までは、ゾーンに入るためのきっかけとして、音楽を聴いていたカピパラくんでした。ですが、双極性障害の影響で、純粋に音楽を楽しむようになりました。特に、気持ちがなかなか安定しなかった診断後初期のころは、気持ちを落ち着かせるような優しい曲を聴くようにしていました。間違っても、気持ちを無理に盛り上げるような曲は聴かないように。


「今日のバイトはきつそうだし、音楽でも聴きながら通勤するかな」


 こういうことをすると、たいてい人間関係で失敗をしてしまいます。職場の同僚にイライラしてしまい、つい強い口調でしゃべってしまったり、家族に怒りを向けてしまったり…。そしてそれは、ひつじさんに出会ったあともそうでした。


「ふんふんふふーん♪」

「カピ、ちょっと手伝って欲しいんだけど」

「なんでぼくがそんなことしないといけないんだよ!」

「…! そんな、怒らなくても…」

「あ…。ごめん、ぼく、ひどいこと言っちゃった…」


 こうやって、何度ひつじさんに怒りをぶつけて、そのあと自己嫌悪に陥ったことでしょう。特にカピパラくんは、音楽に流されやすいため、曲を聴いているときにいろいろやらかしてしまうことが多いのです。


 とはいえいいこともたくさんあります。その一つが…。


「ひつじさん、何か好きな曲ある? 一緒に聴こうよ」

「うん、いいよ~。そしたら○○の曲とかどう?」

「えっ、それどんな曲?」

「あー、カピは知らないか。昭和の曲だよ」


 こんな感じに、ひつじさんはカピパラくんの知らない曲をたくさん知っているのです。カピパラくんより5歳年上というのもありますが、何より二人の曲の好みが違うのが理由でしょう。


 そして一番いいことというのは、もちろんひつじさんのふわふわふかふかな羊毛に包まれて、大好きな音楽をたくさん聴ける、これにつきます。カピパラくんにとっては、ひつじさんと音楽を聴けることこそが、一番の幸せなのです。

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