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カピパラくんの趣味(音楽鑑賞)④

 双極性障害だと診断されてから、カピパラくんの生活は一変…とまではいきませんでしたが、とにかく様々なことが変わりました。家族との関わり方、他人との関わり方、そして自分との関わり方…。ですが、変わらないこともありました。それはお話を書くことです。


「病気だろうがなんだろうが、ぼくにとってはこれしかないんだ。だから、書くしかないんだ」


 双極性障害の影響か、悲壮感あふれる顔になっていましたが、それでもカピパラくんはお話を書き続けていました。そしてもちろん、音楽もずっと聴き続けていたのです。ゾーンに入りすぎた、それが双極性障害の波を起こしていたと、うすうすは気づいていたとしても…。


「お話を書くためには、このスタイルしかないんだ。多少きつくても、きっと大丈夫さ」


 そうやって自分をごまかし続けて、またもや以前のカピパラくんのように、一日一話ずつなんて無茶なスケジューリングでお話を書き続けました。ノリノリな音楽を聴いて、自分を奮い立たせて、傷だらけになりながらも書き続けていったのです。そして…。


「なんにも書けない…」


 とうとうその日はやってきました。お話を無理に書き続けて、ゾーンに入りすぎた代償を払うときが。


「これじゃもうダメだ。…ぼくにはもう、お話を書くことすら許されないんだ」


 こうしてカピパラくんは、お話を書くことから距離を置いたのです。好きなお話を書いて、好きな音楽を聴いていただけなのに…。


 ですが、音楽を聴くことはやめたりしませんでした。今まではゾーンに入るための道具として使っていた音楽を、今度は気持ちを落ち着かせるために聴くようになったのです。

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