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カピパラくんの趣味(音楽鑑賞)③

「…なんにも思い浮かばない…」


 ゾーンに長く、そして深く入ったカピパラくんは、ようやくお話を書き終わりました。一か月間、毎日欠かさず一作品ずつ書いていき、今日ようやく最終日を迎えたのです。その結果、カピパラくんは…。


「どうしよう…。もうなんにも浮かばないよ…」


 ぐったりと疲れ果てて、まるでぬれねずみのドブネズミになってしまったカピパラくん。お話のアイディアが浮かばないカピパラくんは、私生活でもどんどん調子が狂っていきます。


「仕事もうまくいかないし、お話も書けないし、どうせぼくはダメダメカピパラなんだ。いや、むしろドブネズミだよ…」


 そんなことを考えるカピパラくん。でも、そんなカピパラくんを救ってくれるのも、やっぱり音楽なのでした。


「ちょっとぐったりして、音楽聴いていよう」


 お仕事をお休みして、ベッドに横になったまま、カピパラくんは音楽を聴きます。しっとりした曲を、ぐったりしたままずっと聴きます。ほとんど元気はありませんが、たまに歌詞を口ずさんで、そしてぽたり、ぽたりと涙を流します。


「どうしてぼくは、なんにもできないんだろう」


 ゾーン(らしきもの)に入った代償は、あまりに大きなものでした。カピパラくんはお話と過ごしている間、何度も仕事を辞めて、ぐったり傷つき、そしてゾーンにまた入っていく、そんな日々を過ごしていたのです。それが病気だと気づいたときには、もうずたぼろになっていました。

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