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カピパラくんの趣味(音楽鑑賞)②
お話を書くときに、いつもいろんな曲を聴いていたカピパラくん。そのうちに、あることに気がつきました。
「…そういえば、音楽聞きながらお話を書いていると、けっこうゾーンに入りやすいんだよなぁ」
ゾーンというのは、カピパラくんがスーパーカピパラくんになった状態のことです。ゾーンに入ったカピパラくんは、すさまじい勢いでお話を書いていくのでした。そう、まるでお話を『書く』のではなく、『聴く』かのように…。
「ゾーンに入れば、どれだけでもお話を書き進められるし、それにキャラクターたちが生き生きしてくるんだよ」
これはのちに、カピパラくんがひつじさんに語った言葉です。ゾーンはカピパラくんがお話を書くのに必須の能力であり、なおかつカピパラくんの自慢でもありました。
「ゾーンに入れるってことは、ぼくは相当な才能があるんだ!」
そうやって勘違いをして、カピパラくんはどんどんゾーンへと入っていきます。そのために音楽を聴いて、ゾーンに入った時間を長くしていく。それが本当はどれだけ危険な行為か、お話を書いていたときのカピパラくんは知りませんでした。そして…。




