カピパラくんが、ひつじさんに出会うまで(お話を書くカピパラくん編)②
長編を書いているときのカピパラくんは、ものすごい気分屋さんでした。
「今回こそはコンクール入賞間違いなしやな、やっぱりおれは才能あるぜ!」
こういうときのカピパラくんは、なにをやってもうまくいく…ならいいのですが、実際は違います。
「おはようございます、今日もバリバリがんばりましょうね!」
「なんだか今日はずいぶん笑顔が素敵ですね! あ、『今日も』でしたか、アハハ!」
「久々にネットゲームしたくなったし、課金するか!」
…とまぁ、こんな感じになります。うまくいっているわけではなく、ただ単にハイテンションになるだけなのです。そしてお金使いも荒くなってしまいます(とはいえ、カピパラくんは普段、ちょっぴりおいしい雑草を買ってもぜいたくだと思うくらい、さっぱりお金を使わないので、たかが知れているのですが…)。
まぁ、これだけならいいのですが、問題はお話が行き詰まったときです。こうなるともう大変なことになってしまいます。
「なんもしたくない…おれなんかダメダメカピパラだ…」
「今日仕事休む…きついし、どうせ役に立たないし…」
「もういや! 話も全然書く時間ないし、だからこんなダメカピ(ダメダメカピパラの略です)になってるんだ! 仕事辞める!」
…と、日常生活に多大な影響を与えるのです。このころのカピパラくんは、良い意味でも悪い意味でも、お話を書くということで生かされていたのでした。




