カピパラくんが、ひつじさんに出会うまで(お話を書くカピパラくん編)①
カピパラくんが、双極性障害と診断されたのは、ひつじさんと出会う1年くらい前のことです。ひつじさんと出会うまでのカピパラくんは、鼻をブイブイいわせるお話の書き手でした。
「カピパラ様は天才なんだ、ひゃっほう!」
こんな感じでいろんなお話を、ものすごい速さで書いていたのです。
「うぅ、泣ける、泣けるよ…くそっ、涙が止まらねぇ…」
こんな感じにもよくなってました。お話(ちなみにカピパラくんは、主に童話のジャンルを書いていました)を書いては登場人物とともに泣いたり…。
「いいぞ、いいぞ、いけ、やっちまえ!」
こんな感じで登場人物と戦ったり、お話を書いているときは人が変わったようになるのです。
音楽をガンガン聞きながら、ひどい時は夜が明けるまで、没頭して書くカピパラくん…。でも、もちろんそんな状態が、ずっと続くわけありません。
「どうしよう…なんも浮かばん…」
こんな感じに行き詰まることも多々ありました。そんなときのカピパラくんは、まるで雨に打たれてびしょぬれになったみたいに、毛皮も重くぐったりしています。
こんなふうに、カピパラくんがひつじさんに出会うまでは、そのもふもふの毛皮の中身はほとんどがお話のことでいっぱいだったのです。でも、そんなだからこそ、カピパラくんの毛皮はその人生にも影響を及ぼすのでした。




