カピパラくんの趣味(ボードゲーム)③
こうしてクマくんの娘さんたちも一緒に、みんなでボードゲームをすることになりました。するのはくだものの絵柄と数を当てる、神経衰弱のようなゲームです。
「ツキちゃん、そこめくったら。そこにあったよ」
「ねぇね、だまってて、ツキのばんなの」
クマくんの娘さんは、お姉ちゃんがヒーちゃんで、妹ちゃんがツキちゃんです。仲良しさんだけど、ボードゲームだとケンカもしちゃいます。
「パパ〜、ツキが」
「ねぇねがいじわるするんだよ!」
二人がケンカしだして、カピパラくんはおろおろするばかりです。でも、クマくんは…。
「これはゲームだから、ヒーはツキにヒント出したらだめだよ。それにツキは、自分で参加したいって言ったろ? 泣いたらゲームできないけど、やめる?」
「…わかった、ヒーには言わないようにする」
「やめない、続けるもん」
二人ともすごくまっすぐな子たちで、カピパラくんは正直なところとっても驚いてしまいました。なんと素直で、輝きに満ちた子たちだろう…と。今までのもやもやが晴れて、視界が一気に開けたような気持ちでした。
「二人とも、カピパラくんには勝てると思うよ」
クマくんがにやりとしながら言いました。そのあとヒーちゃんとツキちゃんペアに、ボコボコに負けたのを、カピパラくんはにこにこしながらよく思い出すのでした。




