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独身おじさんの異世界ライフ~結婚しません、フリーな独身こそ最高です~  作者: さとう
第十七章 二度目の温泉郷

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温泉の町レレドレ~二度目~③

お待たせしました。

書籍版、本日発売です!!

情報↓にあります。よろしくお願いいたします!!

 さて、レレドレ滞在から数日が経過した。

 俺は、以前の滞在で行けなかった温泉を巡ったり、新しい飲み処を開拓したり、ロッソたちと遊んだり、サンドローネの新しい別荘にお邪魔したりと満喫した。

 テッサも、初めての温泉に浮かれている。

 今日は俺とトーラス、テッサの三人で甘味処を巡っていた。


「ん~おいしい!! お団子、美味しいです~!!」


 テッサは、味噌団子を食べていた。

 ミソ……第一降臨者であるジュウザブロウ・トクガワさんが異世界で作ったことで、ミソは普通に流通しているのだ。本場であるアズマのミソが、ここレレドレでも食えるのはありがたい。

 トーラスは、醤油団子を食べていた。


「ん~、わらしはこの、あふ、しょうゆだんご、んまい」


 トーラスは、ホクホクの醬油団子を食べている。

 ミソがあるなら醤油もある。いや~、実にありがたい。

 ちなみに俺はきな粉団子。きなこ、うちの猫にも名前つけたけど、俺きなこ好きなんだよね。


「ん~、やっぱ休暇はこうじゃねぇとな。うまいモン食って、温泉入って、酒飲んでの繰り返し。英気を養ったあとはまた仕事に精を出す!!」

「はい、師匠!! お仕事、楽しみです!!」

「だな。でもお前、帰ったらイェランのところを見学して、そのままファルザンのところで修行するんだろ?」

「ですね。でも、師匠はずっと、私の師匠です!! 師匠から学んだ『よく遊びよく食べよく酒飲んでよく温泉入って仕事しろ』の精神を忘れず、頑張ります!!」

「お、おう……」


 なんか俺、ろくでもない教えをしたってファルザンとクレープスに怒られる気がする……てかそれ教えでも何でもないぞ。

 するとトーラス、俺に向かって団子の串を差して言う。


「ねえ、あんたにお礼するって話だけど……なんも思いつかないわ。なんかして欲しいことある? あ、エッチなこと以外で」

「俺を何だと思ってんだっつーの。てか……別にないぞ? むしろ、俺やテッサの食べ歩きに付き合ってくれて楽しいし、それがお礼ってことでいいぞ」

「全く、欲ないわね。じゃあ……貸しってことにしておく」


 トーラスは、残った醬油を一口で食べた。

 俺もきなこ団子を食べて言う。


「お前、このあとはどうすんだ?」

「お姉ちゃんと合流して、ダークエルフの国に帰るわ。そのあとはエルフリア森林国で、アツコの墓参りに行く予定……そういえば、あんたも呼ばれてるんだっけ」

「ああ。そのうちらしいけど……エルフのスパンで『そのうち』って、五十年後とかじゃないよな」

「そんなわけないでしょ。と……みんな揃うの久しぶりね」


 トーラスは、どこかワクワクしているようだ。

 というか……十二星座の魔女か。


「整理するか。えーと……水瓶座、牡牛座、魚座、射手座、双子座、獅子座、蠍座、天秤座、蟹座……んでお前が牡牛座。残りは……えーと、乙女座と山羊座か」


 ふう……整理すんの大変だ。

 でも俺、もう十人と会ったのか。なんか、あっという間だな。

 テッサは首を傾げて言う。


「あと二人、ってことは師匠……十人の魔女様と会ったんですね」

「おう。みんなクセ強い連中ばっかりだった」

「なんでこっちを見て言うのよ。で、会ってないのは?」

「乙女座と山羊座。乙女座は俺に頼みがあるとか……」

「乙女座。パルテノスね。あの子、今すっごく忙しいみたいだけど」

「何やってるヤツなんだ?」

「ん、け「おっさーん!!」


 と、トーラスに被せるように背後から声。

 振り返ると、ユキちゃんを抱っこしたロッソが走って来た。

 俺の前で急停止する。


「おっさん、なんか美味しそうなの食べてる。なにそれ?」

「いきなりだな……団子だよ団子、ほれ」


 俺はに刺さった団子を差しだすと、ロッソがパクッと頬張る。


「にゃあああ」

「はい、ユキちゃんもな」


 ユキちゃんにも食べさせた。二人は美味しそうに頬張り咀嚼している。

 俺はロッソに聞いた。


「ところで、二人だけか?」

「うん。アオはお土産をスノウさんと選んでて、ブランシュとヴェルデは『どろどろ温泉』にハマって毎日行ってる。アタシは買い物に飽きたから、ユキを連れて食べ歩きしてたの」

「にゃうー、おいしい」

「はい、これもどうぞ。ん~かわいい」

「ネコミミ、ふわふわねぇ。かわいい~」


 テッサ、ユキちゃんに買ったお菓子を食べさせて撫でていた。

 トーラスもユキちゃんのネコミミを触っていた。

 ロッソはユキちゃんをテッサに預け、俺に言う。


「ね、おっさん。さっきサンドローネのおねーさんに会ってさ、そろそろ帰るって話をしたんだけど……帰る?」

「あ~……もうそんなに経ったか」


 今は十二月の終わりくらいかな。スーパー銭湯、レレドレと温泉を満喫しまくったし、そろそろ仕事を再開しないとマズイかね。


「ね、せっかくだしアタシとデートしない?」

「は?」

「おっさんと二人で出歩くってあんまなかったしさ、いいっしょ?」

「まあいいぞ。と……」


 トーラス、テッサを見ると、ユキちゃんに夢中だった。

 

「あ、じゃあユキちゃんは私とトーラス様で預かりますね。ふふ、お姉さんと遊びましょう!!」

「にゃああ。あのね、おんせんにいきたいの」

「お、若いのにわかってるわね。じゃあ、まだ行ったことない温泉行こっか。ゲントク、またね」


 トーラス、テッサの二人はユキちゃんを連れて行ってしまった。

 というわけで、残ったのは俺とロッソ。

 ロッソはニヤッとして、俺の腕を取る。


「んふふ、おっさんとデート!! どうどう、嬉しい?」

「はいはい。んで……目的は?」

「裏なんてないよ。おっさん、ずっと忙しそうだったしさ、ここ数日でリラックスできたけど、帰る前にアタシがとっておきの温泉に案内しようと思ってね」

「…………」


 あ、怪しい……と視線でロッソを見ると、ロッソは俺の背中をバシッと叩く。


「別に獲って食おうってワケじゃないし、付き合ってよ。んふふ、こんな美少女と二人で温泉とか、おっさんの人生でもうないよ~?」

「うるせ。わかったよ、付き合うよ」

「やった!! じゃあごあんなーい!!」


 ロッソは俺の腕を取り、ズンズンと歩き出した。


 ◇◇◇◇◇◇


 さて、到着したのはレレドレの少し外れにある、少し寂しい区画だ。

 飲食店も少なく、住宅なども少ない。だが、いくつか湯気が立ち上っている。


「不動産ギルドでさ、穴場みたいな温泉ないか聞いたのよ。そしたら、この区画にある温泉を勧められたってわけ」

「こっちの区画は来たことないな……どんな温泉あるんだ?」

「『アベック風呂』だって。アベックって意味はよくわかんないけど、異性と二人で来るのを勧めてるとか言ってた」

「…………」


 なんか、猛烈に嫌な予感してきた。

 区画の通りを歩いていると……カップルと多くすれ違う。

 建物も、三階建てくらいのが多い。しかもまばらに立ってる。

 

「ろ、ロッソ……猛烈に嫌な予感がする。ここ、やめよう」

「え~? せっかく入ったことのない温泉におっさんと行ったってアオに自慢しようと思ったのに~」

「ダメだめ。ここはダメだ」


 気付いてしまった。

 ここ、やべえ……男女が『ピー』する『ピー』なところじゃねぇか!! 


「あれ? ねえおっさん、あの建物なんだろ?」

「ゲッ……」


 なぜか鉄筋コンクリートみたいな建物で、入口なのに地下へ続く階段があった。

 お、温泉街によくあった『ス〇〇ップ劇場』じゃねぇか!? つーか異世界にもあるんかい!! 

 

「なんか面白そう!! 行ってみない?」

「だだ、ダメだ!! ここはダメだ、ダメ!! よし、俺の奢りでメシ行こう。肉でも魚でも酒でも何でもいいぞ!!」

「それじゃいつもと同じじゃーん。ねえねえ、遊びたいよー!!」

「こ、ここじゃないところでな!! よし行くぞ!!」

「あ、おっさーん!!」


 俺が走り出すと、ロッソが追いかけて来た。

 とにかく、ここはまずい……すまんロッソ、ここは俺には荷が重い!!

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― 新着の感想 ―
まぁ温泉街には付き物でしたからw
おっさんって性欲どこいってんの??大丈夫??
いつまで禁欲生活続けるんだろ
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