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歌激ー時間を超越しろー  作者: ヨニー
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序章「合図」

楽しかった思い出なんて1秒もないけれど、「うっかりした記憶」や鋭利で茨のような感情を揺るがす、そう

怒りのシンパシーみたいな記憶は途切れることのない無限の時を感じさせる

何が言いたいのかというと

電車が遅れてて、なかなか来ないなと思って退屈しててもう駅から出ようかなって


「あーもう怒ったぞ俺は帰る!!・・・なんてね」


そう、駅から外に出たところで帰れるわけがない、だって


「俺は家に帰るために電車に乗ろうってのに」


まあそんな馬鹿でも糞でもわかる話なんてどうでもいい

ここは熊本県の末端、セント市、ただのド田舎で別にパッとしない

だからと言って外出たら田んぼであふれてるとかじゃない

じゃあ別に田舎じゃないのではないか、なんて思ったりもするけれど

まあ、いいか、それで済ませる、それが大人ってもんだ


「ああ~、糞暇だ」


まだ電車は来ないのか、なんて思いつつ辺りを見渡してみる、

なんかこの駅誰もいなくないかと、マジで怠い、人恋しいわけではないけれど


「おい神様!!!」


例えば神様仏様、俺が一体何をしたっていうんだなんて思っても

すがる対象が弱い、もっと具体的にすがりたい

即ち電車さん電車さん助けてくださいとか、たまたま通りかかった超金持ちで車持ってて俺の知り合いでとか

しかしそんな都合のいい奴いるわけない、だってこれは当たり前のことだけど

友達いないし、電車は生きてないし、もうダメだ、何も解決策がない


「詰んだわ・・・」


そして結局3時間後に電車が来た、俺はその時の感情を覚えていない、

だからこれも楽しかった思い出と同じ扱いだと思うと人生ってしょうもないんだなって思える

もう一度言うけど「楽しい思い出」なんてすぐ過ぎるとかあるけど

結局楽しい思い出が目立ってるだけで思い出なんて全部一緒なんだなって

現に「辛かった思い出」もすぐ過ぎたように思える


そうだ


これこそが長い楽しさが欲しくて、貪欲に足掻く雑魚の序章なのかもしれない

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