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第百三十七章 ペンチャン村滞在記(三日目) 5.宿泊所自室

 夕食を終えて自室に引き取ったシュウイは、従魔たちへの給餌の合間にテムジンにメールを送っておいた。明日には返事が届くだろうと思っていたら、案に相違して直ぐさま返事が届いたのには少し驚いたが。



「えーと何々……へぇ、素材を小刻みに叩いて小さく形作る訓練ね。特にスキルとかは得られないけど、経験値を上げておく必要があるのかぁ。……それと、金属板に罫描(けが)(ばり)で描画すると、そのうち【線刻】のスキルが解放されて……SPを支払ってそれを入手する事で、【彫金】スキルの入手ルートが開くのかぁ。……テムジンさん、こんな事まで()く知ってるなぁ」



 〝流石(さすが)はβプレイヤー〟――などとシュウイは感心しているが……実際のところは少し違う。いい年をして中二病を(こじら)らせたテムジンが、日本刀の刀身に彫り物を入れたら格好良いと思っていただけである。βテスト時に知り合った地元(NPC)の鍛冶師に相談したところ、前述の情報を教えられたので、今回それを伝えたに過ぎなかったのだが……テムジンもそんな事情――黒歴史とも言う――は口に出さなかったし、有用な情報なのは確かである。なのでシュウイの感興にしても、一概に間違いとは言い難い。


 ともあれ、これでエンジュの【彫金】ルートへの道筋は判った。次はシュウイ自身の疑問である。


 ――【添加】で軟鉄の浸炭ができるのか。


 検証に使うための軟鉄と炭は、(あらかじ)めボルマンから貰ってきてある。【錬金術】の素材になるかもしれないから――という口実の(もと)に。


 で、【添加】スキルの練習も兼ねて試してみたのだが……



「うーん……できたのはできたんだけど……」



 確かに〝軟鉄に炭素分を添加する〟事はできた。問題なのは、鋼を造るために適切な添加量が、現在のシュウイには判らなかった事である。昨夜(ゆうべ)に【添加】を試してみた時も、試行錯誤を重ねる事で朧気な量が見えてきたのだ。手持ちのインゴットが一つきりしか無い現状で、試行錯誤など許されよう筈も無い。

 ならば【鑑定EX】でどうにかならないかと言うと、



「鋼の鑑定なんて、やった事が無かったからなぁ……」



 手持ちの道具を【鑑定】しても【素材分析】しても、炭素の含有量までは表示されない。いや、ひょっとして(いず)れは表示されるようになるのかもしれないが、



「……だとしても、そのためには〝軟鉄から鋼を造るための適切な炭素添加量〟を解き明かす必要があるんじゃないかって……そんな気が緊々(ひしひし)とするんだよね……」



 ゲーマーならではのメタな予感と言えようが、SRO(スロウ)の運営陣の(しょう)(わる)さを考えると、間違っていないとの確信がある。だとすると――



「試行錯誤を繰り返して適切な添加量を調べるか、もしくは……」



 ボルマンの浸炭作業を見学して、適切な添加量を確認する必要があるだろう。そう考えると、明日の鍛冶作業を免除になったのは痛し痒しであったか。



「とは言ってもなぁ……単純に鋼が欲しいんなら、テムジンさんに頼んで浸炭してもらった方が早いだろうし」



 【鍛冶(基礎)】のスキルを拾ったとはいえ、敢えて自分で作業する旨味が――少なくとも現時点では――見当たらない。何なら〝適切な添加量〟とやらは、テムジンに訊いてもいいではないか。



「ま、いいか。今日のところはここまでにして、ステータスを確認してログアウトするか」



----------


《シュウイのスキル/アーツ一覧》 


レベル:種族レベル11


職業:冒険者(メイン)/遊び人(サブ)/見習い保安官(サブ)/見習い鍛冶師(サブ)


スキル:【しゃっくり Lv3】【地味 Lv7】【迷子 Lv3】【腹話術 Lv2+】【解体 Lv10】(【解体W】に統合)【落とし物 Lv12】【べとべとさん Lv3】【虫の知らせ Lv10+】【嗅覚強化 Lv9+】【気配察知 Lv9】(【気配察知W】に統合)【土転び Lv5】【お座り Lv4】【掏摸(すり) Lv3+】【イカサマ破り Lv6+】【反復横跳び Lv4】(【日曜大工 Lv5 日用大工に進化】)【(つう)() Lv1+】【腋臭(わきが) Lv1】【デュエット Lv6】【般若心経(はんにゃしんぎょう) LvMax】【弓術(基礎) Lv5】【狙撃(基礎) Lv7】【投擲 Lv6】(【器用貧乏 Lv10 器用平民】に進化)【飛礫(つぶて) Lv6】【擬態 Lv3+】【ウェイトコントロール Lv5+】【隠蔽 Lv4】【疾駆 Lv3+】(【給水 Lv3 霊水に統合】)【古道具屋 Lv4+】【聴耳(ききみみ)()(きん) Lv5+】【大食い Lv1】【闇魔法の素地(オーク) Lv3】【木登り Lv3】【霊水 Lv4】【福笑い Lv3+】【掘り出し物 Lv3+】【堆肥作り Lv3+】【ろくろ首 Lv1】【メビウスの壁 Lv3】【整理整頓 Lv4】【捕り手術 Lv3】【奪刀術EX Lv2+】【鑑定EX Lv6+】【化石 Lv1】【掃除 Lv3】(【掃除W】に統合)【伐採 Lv0】【暴走(スタンピード) Lv2】【左右 Lv3+】【着痩せ Lv3】【優柔不断 Lv3】【平衡感覚 Lv2】【モグラ叩き Lv3】【歌舞の心得 Lv3】【男の手料理 Lv3】【遊興術 初級 Lv1】【暴発】【ファンブル】【採集の心得 Lv3】(【採集の心得W】に統合)【採掘の心得 Lv3+】【野営の心得 Lv3+】【日用大工 Lv2+】【ダンジョンアタックの心得 Lv0】【魔力消費低減 Lv1】【魔力察知 Lv3】【打撃力上昇 Lv1】【耐久力上昇 Lv2】【ファイアーランス Lv1】【(ふくろう)の目 Lv1】【追跡 Lv1】(【追跡W】に統合)【()き酒 Lv1】【聖水 Lv1】【身体強化 Lv0】【生命探知 Lv2】【バーテンダー Lv0】【早口言葉 Lv3】【舌先三寸 Lv3】【大道芸 Lv2】【整地 Lv3+】【掘削 Lv3+】【修羅 Lv4】【解体W Lv7】【掃除W Lv3】【器用平民 Lv1】【裁縫 Lv0】【引っ越し Lv3】【石組み Lv0】【消臭(デオドラント) Lv0】【エリマキ Lv0】【息継ぎ Lv0】【樹医の心得 Lv0】【方向音痴 Lv2】【水玉模様 Lv1】【水芸 Lv0】【お絵かき Lv0】【口笛 Lv0】【成長 Lv0】【魔力回復 Lv0】【爆発 Lv0】【詐称 Lv0】【遠見 Lv0】【隠密 Lv0】【気配察知W Lv2】【ウィンドカッター Lv0】【看破 Lv0】【盗賊 Lv0】【あっち向いてホイ Lv0】【追跡W Lv2】【採集の心得W Lv3】【踊り念仏 Lv0】【猩々(しょうじょう) Lv0】【リズム感Lv3】【マッピング Lv0】【鍛冶(基礎) Lv3】


アーツ:(【従魔術 使役術に統合】)(【召喚術(仮免許) 使役術に統合】)【杖術(物理) 皆伝】【調薬(邪道) 中級】【錬金術(邪道) 中級】【火魔法(オーク) Lv3+】【土魔法(ホビン) Lv3】【水魔法(ホビン) Lv3】【暗器術 初級 Lv2】(【暗器術 中級】に進化)【聖魔法 初級 Lv4+】(【死霊術(ネクロマンシー)(聖) Lv1 使役術に統合】)【使役術 Lv3】【暗器術 中級 Lv1】


ユニークスキル:【スキルコレクター Lv8】


称号:『神に見込まれし者』『ホビンの友』『ツリーフェットの友』『霊魂の友』

『泉の精霊に祝福されし者』『泉の精霊の謝罪を受けし者』『豪気な使役主』

『ズートの親愛』『深淵(アビス)の胃袋』『ヤマタノヲロチ』『綺麗好きの信徒』

『伝道者の祝福』『先駆けの探鉱者』『先駆けのジュエルハンター』

『先駆けのダンジョン攻略者』『器用の(じん)』『ナンの町の復興者』『治安の執行者』


従魔:シル(従魔術) マハラ(召喚術) ジュナ(従魔術)


----------


《シュウイの従魔一覧》


個体名:シル


種族:ウォーキングフォートレス(幼体)


レベル:種族レベル6+


固有スキル:【力場障壁(バリアー) Lv7】


称号:『ズートとの(えにし)



個体名:マハラ


種族:エルダーデスヘッド(幼体)


レベル:種族レベル3+


スキル:【狙撃 Lv3】


ユニークスキル:【(ぼう)()EX Lv3+】


称号:『先駆けの進化種』『パイオニア』『ズートとの(えにし)



個体名:ジュナ


種族:ズートレント


レベル:種族レベル1


スキル:【水魔法 Lv1】【木魔法 Lv1】【聖魔法 Lv3+】


ユニークスキル:【(きん)()(へん) Lv2】

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 大雑把な炭素量はリアルと同じ5%くらい?でよいのでは? まあ、詳細及び他の添加物量と均質化割合で変わりそうだし、完全に均質化すると弱くなりそう(曲がりやすいか折れやすいかどっちか知らん)
感想一覧
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