表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
414/917

第九十五章 篠ノ目学園高校 4.放課後~蒐一@ファミリーレストラン「ファミリア」(その3)~

 先にネタを割ってしまうと、『深淵(アビス)の胃袋』の効果は食べ過ぎによるバッドステータスの回避であり、『ヤマタノヲロチ』の効果は酒の飲み過ぎによるバッドステータスの回避である。

 ただしこれらのバッドステータスは、どちらも満腹度とともに次回のアップデートで実装の予定であるため、現時点ではその効果を発揮できない。ゆえに空欄になっているのだが……



「……これも【大食い】と同じって訳か?」

「多分、満腹度の実装後に発揮されるんでしょうね。……という事は、効果もそっち関連という事になりそうね」

「食べ過ぎ飲み過ぎを防ぐのかなぁ?」

「多分、(あかね)の言うとおりだろうな」



 ――と、あっさりと看破されるのであった。


 ……だが、それは即座に新たな疑問へと(つな)がる。いや……少し前の疑問の蒸し返しと言うか……



「……これって、さっきの【大食い】と同じ話だよな? 何の効果も無い称号を、何でこのタイミングで拾うんだ?」

「……(しゅう)君の説では、【大食い】は称号を取得させるためのトリガーだったという話だったわよね? それに(なら)うと……?」

「ねぇねぇ(しゅう)君、また何か拾ったの?」



 疑わしげな三対六個の目に見つめられた(しゅう)(いち)が、観念したように口を開く。



「拾ったって言うか……『遊び人』に就職しちゃったよ」

「「「――は?」」」

 


 訳が解らないという顔付きの三人を見て、あぁ、やっぱり珍しい事なのか――と、認識を新たにする(しゅう)(いち)。称号掲示板に報告した時の荒れっぷりから薄々察してはいたのだが。


 その後の三人の反応は、掲示板での反応をそっくりそのまま踏襲していた。



()りに()って『遊び人』かよ……」

「ナントさんに聞いたけど、結構な地雷職なんだって?」

「あぁ、結構どころじゃないな」

「うん!」

「そうね……」



 (たくみ)台詞(せりふ)を微妙な表情で肯定する女子二人。その様子を見た(しゅう)(いち)は、これはできるだけ早く情報を入手しないと、後々痛い目を見そうだと判断する。



「でさぁ、ものは相談なんだけど、『遊び人』について知ってる事を教えてくんないかな?」



 (しゅう)(いち)としては妥当な要求のつもりであったが、幼馴染みたちは複雑な表情で顔を見合わせると、



「あ~……その、なんだ……(しゅう)……」

「ごめんなさいね(しゅう)君、私たちも『遊び人』の事はあまり知らないのよ」

「一般知識だけ!」

「へ? 全員βテスターじゃん? そこからの情報とか無いの?」

「βテストん時は無かったんだよ、『遊び人』」

「だから誰もやってないの!」

「正確には、βテストに調整が間に合わなかったみたいね。あれは全ての職業とスキルに影響を及ぼす、()わばジョーカージョブだから」



 職業に影響するとはどういう事かと問い(ただ)すと、どうやら――仮令(たとえ)サブジョブとしてでも――「遊び人」を持っていると、転職時に提示される職業リストに妙な職が追加される事があるらしい。普通では就けない職に転職できる事を期待して、敢えて「遊び人」を狙うプレイヤーもいるらしい。



「うわぁ……ナントさんが知り合いの『遊び人』に話を訊いてくれるって言ってたけど……それを待った方が良いかな……?」

「あら、だったらそっちを頼った方が確実ね。『遊び人』に関しては情報も少なくて、他のゲームから類推した情報が出廻ってるのが現状だし」

「そっか……だったらさぁ、【暴発】【ファンブル】【遊興術 初級】ってスキルについてだけでも判んないかな。『遊び人』絡みのスキルだと思うんだけど、ナントさんも詳しい事を知らなくて……取説を読もうにも、試してみるのすら怖いんだよね……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ