表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/916

第十二章 篠ノ目学園高校(水曜日) 1.昼休み

「え、(しゅう)君、従魔術師(テイマー)召喚術師(サモナー)に知り合いができたの?」


 (かなめ)ちゃんを交えた四人で、いつものように屋上で弁当を食べていると、僕の話を聞いていた(あかね)ちゃんがそう突っ込んできた。


「うん。フレンド登録まではいってないけど、それとなく色々聞き出す事は一応できた」

「二人とも女の子って、(しゅう)君も結構やるわね~ぇ」

「変な邪推しないでよ、(かなめ)ちゃん。ただの知り合いなんだから。大体、従魔術師(テイマー)召喚術師(サモナー)に知り合いを作れって言ったのはそっちじゃん」

「けど、言ったその日に作るとまでは思わなかったぞ。……で、可愛いのか?」

「ん~……可愛いと言えば可愛い方かな?」

(たくみ)君、駄目だよ。(しゅう)君の場合、自分と比較しての評価になるんだから」

「やめてよ、(あかね)ちゃん! 昨日も変なチャラ男に絡まれて疲れたんだから」

「あ? ……SRO(スロウ)での話か?」

「そうだよ。僕を女の子と間違えて言い寄って来てさぁ……」

「あ~……久々に出たかぁ……」

「年に五、六回は口説かれてるよな」

「そこまで多くないよ……多分」

「いや、そんなもんだと思うぞ」



 これ以上この話題を続けるのは自分にとって不利。そう悟った(しゅう)(いち)は強引に話題を変える。



「それより、彼女たちと話していて聞いたんだけど、弓って不遇スキルなの? 三無武器とか聞いたけど?」

「あ~……弓はねぇ……」

「当たらない刺さらない金がない、か」

「やっぱり本当なんだ? クロスボウもそうなの?」

「クロスボウは少し違うんじゃない?」

「そう言えば……クロスボウの評価自体、あまり聞かないな」

「プレイヤーが少ないんじゃない?」

「そうなの? でも、ナントさん、自分の店以外でも、大きな町ならボルトは手に入るみたいな事を言ってたよ?」

「運営側としては制限する気が無いって事だろ」

「……ねぇ、キャラクタークリエイトの時に表示されたスキルの中に、クロスボウって、あった?」



 (かなめ)の疑義に考え込む一同。



「……そう言えば……見なかったような気がするな……」

「僕も……」

「あたし、武器はあんまり見なかったからなぁ……魔法職に決めてたし……」

「私は一応見たんだけど……憶えがないのよね……」

「……ボウガンとか(いしゆみ)で表示されてたのかな……」

「いや……多分それも無かったと思うぞ……」



 一同思案投げ首の(てい)であったが、ここで(しゅう)(いち)がある事に気付く。



「……そう言えば、バグ・ナクや吹き矢のスキルも無かったよね。僕、武器の現物を持ってるのに」

「……言われてみれば確かに無かったわね」

「む~……憶えてない」

「いや……ちょっと待てよ」



 (たくみ)はスマホを取り出すとどこかへアクセスしていたようだが……



「やっぱりだ。SRO(スロウ)の公式サイトの説明には、アーツの項目に『暗器術』っていうのがある……そういや、鎖鎌なんてのもあったな」

「……吹き矢とかは隠しスキルって事?」

「クロスボウもそうなのかしら?」

「あるいは、弓の一種として扱われているかだな」

「これは一回試し撃ちしてみた方がいいよ、(しゅう)君」

「あれって、町中で撃っちゃいけないんじゃなかった?」

SRO(スロウ)でもそうなのかしら?」

「判らんが……あの運営の事だからな。(わな)かもしれん」

「お外で練習、決定だね、(しゅう)君♪」

(あかね)ちゃん……何でそんなに楽しそうなのさ……」

(しゅう)、外に出る前に、冒険者ギルドの訓練場で弓の稽古をしとけ」

「冒険者ギルドに訓練場なんてあるの?」

「あぁ、初心者は大抵そこで剣や槍のレクチャーを受けるんだ」

「そっかぁ……僕、知らなかった」

「まぁ、(しゅう)君には必要ないんじゃない?」

「う~ん……でも、弓はあんまり得意じゃないし、不遇の理由も知りたいから行ってみる」



 ここで予鈴が鳴ったので、(しゅう)(いち)たちは各々の教室へと戻って行く。

次話は金曜日に投稿の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ