第二十八章 トンの町 9.微睡みの欠片亭
ナントさんの店を辞して宿へ引き上げると、僕とシルはそれぞれ食事を摂った。う~ん、もうそろそろシルの事をばらしてもいいのかな? 従魔って、どれくらい増えたんだろ。明日にでも茜ちゃんや要ちゃんに訊いてみようかな。
さて、食堂から部屋へ戻ったら、まずはドロップ品の確認だね。何やかんやで、今まで確認する暇が無かったからなぁ……。
今日はオーク退治だけだったし、大したものは無い……あれ? オークの槍って……オークが使ってた武器だよね? ふぅん……刃の部分は金属じゃないんだ……リッパーマンティスの鎌? うん……槍というよりは薙刀だけど……へぇ……結構硬いんだ。いいなぁ、これ。オークを狩ったらもっと手に入るかな? いや、それよりリッパーマンティスとかを狩ったが早いか?
あとは……オークメイジの杖? ……あぁ、そう言えば魔法使いっぽいオークがいたっけ。う~ん、魔法職の杖かぁ……魔法の発動に効果があるとかなのかなぁ……。僕には関係無いか……。ホブゴブリンに譲ってもいいけど……ちょっと長すぎるかな? 切って長さを整えてもいいんだろうか? まぁ、明日ホブゴブリンたちに相談すれば良いか。あ……錬金術の【素材鑑定】なら、何か判るかな? 駄目元で試してみよう。少なくとも【素材鑑定】の訓練にはなるよね。
【素材/装備アイテム】オークメイジの杖 品質D+ レア度2
オークメイジが魔法を使うのに使っていた杖。魔法の威力を僅かに嵩上げする効果があるが、魔法職の杖としては平均的な効果である。手入れが悪いので、若干品質が低下している。
へぇ……魔法の威力を上げるのか……いや、ちょっと待て。素材アイテムって出てる割に、何の素材になるのか書いてないんだけど……これって、僕のレベルが低いから表示されないって事? ……だったら、僕のレベルが上がれば素材として使えるようになるのかな?
うん、これは売らずにとっておこう。あとは……大したものはないか。魔石は少し大きいかな。
さて、スキルの方は何か増えてるかな? 最近はあまりレアスキルを拾わなくなってきたんだけど……第一陣が捨てたレアスキルはあらかた拾ったって事なんだろうか。
……うん? 【火魔法】? ……オーク?
……え?
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★《シュウイのスキル/アーツ一覧》
レベル:種族レベル8
スキル:【しゃっくり Lv1】【地味 Lv4】【迷子 Lv0】【腹話術 Lv2+】【解体 Lv8】【落とし物 Lv9+】【べとべとさん Lv2】【虫の知らせ Lv7】【嗅覚強化 Lv6】【気配察知 Lv6】【土転び Lv3+】【お座り Lv3】【掏摸 Lv0】【イカサマ破り Lv3+】【反復横跳び Lv4】【日曜大工 Lv2】【通臂 Lv1】【腋臭 Lv1】【デュエット Lv5】【般若心経 LvMax】【弓術(基礎) Lv5】【狙撃(基礎) Lv5+】【投擲 Lv4】【器用貧乏 Lv3】【飛礫 Lv4】【擬態 Lv1+】【ウェイトコントロール Lv3】【隠蔽 Lv1+】【疾駆 Lv0】【給水 Lv3】【古道具屋 Lv1】【聴耳頭巾 Lv3】
アーツ:【従魔術(仮免許)】【召喚術(仮免許)】【杖術(物理) 皆伝】【調薬(邪道) 初級(仮免許)】【錬金術(邪道) 初級(仮免許)】【火魔法(オーク) Lv0】
ユニークスキル:【スキルコレクター Lv7】
称号:『神に見込まれし者』
従魔:シル(従魔術)