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超短編

だからいいんだ。

作者: ミーケん

【Twitter企画22作目】

 全身から力が抜けて私はベッドに横になっていた。

 ひとり、部屋のベッドに横たわって天井のライトをただ死んだように眺めていた。

 私がこんな生活を始めて約1ヶ月。気づけば数時間経っていこともあった。もう、筋肉は最低限しかない。

 あるとき、飲み物を飲もうと冷蔵庫から1リットルのペットボトルを持とうとしたことがあった。あれはこの生活を始めて2週間たった頃。そのとき私はそのペットボトルを持つことができなかったのだ。

 もともと私は筋肉がある方ではなかった。しかし、それでもきちんと生活できる程度。軽くスポーツをする程度の筋肉はあった。

 それが無くなってしまったのは私のせいだ。

 私が『生活』を送ってきたばかりにこうなってしまった。

 みんなは違うと言うが、心の中でどう思っているかはわからない。どうせ私のことを影でいろいろ言っているのだ。


『お前なんて死んだって誰も悲しまねぇよ。さっさと死ね』


 毎日のように同じ内容の手紙が送られていた。しかし、切手はない。直接ここにきて、郵便受けに入れて帰るのだ。誰なのかはわかっている。

 私がまだ普通だった頃に私がいじめていた女の子だ。

 私を殺したいほど恨んでいた。私がいじめをやめて3日後にナイフを私に向けたこともあったのだ。

 そのときから私はその女の子に話しかけてもいないし、会ってもいない。知らない忘れた存在だった。しかし、現在一番近くに感じる人の存在は彼女だけなのだった。

 私に向けて書かれた荒れた文字。

 私のために書いてくれた文字。

 私を認識してくれているだけでも私はうれしいのだ。私にはもう誰もいないのだから。

 希望なんてなく、絶望もなく、明日もなく、昨日さえもない。

 今日だけに生きてきた。なにも昨日を証明してくれないから。でも、彼女の手紙だけが私が昨日を生きたことを証明してくれる。

 彼女の手紙はほとんど同じ内容だった。

 でも、だからこそ私は変化に気づいた。

 いつもとは違う文字が書かれていたのだ。


『こんなに暗ければ*****。だからいいんだ。』


 なにかのメモのようだった。

 いまも落ちそうな意識の中で私は思考する。

 私は頭を働かせることが得意になった。原因はこの『生活』によるものだ。

 筋肉が減少し、体を動かすことがすくなくなった私はそれの代わりに頭脳を与えてくれた。

 だからそれを理解するためにいま脳を活用する。

 私のすべてをそれを思考するためだけにつかう。

 落ちてしまう。思考しろ。しないと。しないと。しないと。


 メモがそこにはあった。当然のように私は捨てた。

 あんな紙切れになんの意味もない。

 あんな紙切れにすがり付くくらいなら死んでしまった方がましだ。あれはごみだ。

 あんな内容のメモはごみだ。


『こんなに暗ければ生きてける。だからいいんだ。』

 彼女の手紙は朽ちた。

ども!

久しぶりでーす!

作業で遅れてしまいましたー!

ごめんなさい。

ちなみにこの短編はもう1週間前にすでにできてました。

それなのに出し惜しみしていた結果こんなかんじに、、、。

これからもこんな感じでやっていきます。笑

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