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序章1
しかし方角は?
分からない。その状態で移動するのはまずいんじゃないだろうか。運良く森の外の方へ出られればいいが……。最短距離を行けないくらいならまだ良いが、下手をすれば森の中心に向かって進んでしまう。
いや、このまま留まっていても状況が良くなることはない。
そうだとしても悪くなることも……。
その時だった。
「アオォォーーーン!!!」
狼の遠吠えのような声が森に響く。
嫌がる本能を理性で押さえつけ、俺は移動を開始した。
しかし方角は?
分からない。その状態で移動するのはまずいんじゃないだろうか。運良く森の外の方へ出られればいいが……。最短距離を行けないくらいならまだ良いが、下手をすれば森の中心に向かって進んでしまう。
いや、このまま留まっていても状況が良くなることはない。
そうだとしても悪くなることも……。
その時だった。
「アオォォーーーン!!!」
狼の遠吠えのような声が森に響く。
嫌がる本能を理性で押さえつけ、俺は移動を開始した。
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