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閑話 究極のレポートⅤ

 プリマス(以下プリ):あれ……これは何ですか?


 アルティメット(以下アーティ):ふふふ、今回は対面インタビュー形式でまとめていく趣向だぜ。さぁ、プリマスさん、今回の章に関する質問をしたまえ。


 プリ:……ふむ。では早速、今回の選抜試験におけるMVPは誰だと思いますか?


 アーティ:もちろん俺! このアルティメット様よ。あのローウェインを華麗にぶっ飛ばし、シックス家の伐士帯コンペの不正を突き止めた。そしてなんとルクスアウラ王女の目に留まり、近衛伐士隊に採用され、そしてやはりローウェインをぶっ飛ばしたのだ!!


 プリ:嘘ですね。本当はルシアンさんだと思っているのでしょう? しっかり努力している姿をいつも感心しながら見ていたのでしょう?


 アーティ:うぐっ!


 プリ:それにフォースにはボコボコにされましたし、シックス家の不正も賢楼なる組織が結局暴いたようなモノでしたよね?


 アーティ:あびっ!


 プリ:さらに言えば――


 アーティ:もうよい! やめたもれ!


 プリ:……ふむ。


 アーティ:賢楼について話そう。この謎の組織の局長は王立奴ウ力学会の長でもあるアイザック・コシュケンバウアーだ。その他のメンバーとしては今のところ試作機の確認を行っていたユーゲルン博士くらいだ。どれ程の規模の組織なのかはわからないが、おそらく秘密警察的な役割があるのじゃないかと思う。


 プリ:そうですね。まぁ、そんな組織があるってことがわかっただけでも収穫ではありました。


 アーティ:うむ。今回はその賢楼だけでなく、愚者たちと呼ばれている存在も明らかになったな。たぶん、反政府組織的なモノじゃないかと思うのだ。その辺どう思うかねプリマスくん?


 プリ:概ね同意です。


 アーティ:でだ。気になるのは、シックス家の塔で出会った謎の男の存在だ。生意気にも俺の攻撃を防ぎやがったヤツ。


 プリ:ゴーレム追跡阻害装置を身に付けていた者ですね。


 アーティ:そうだ。野郎は賢楼か愚者か、それとも別の組織か……


 プリ:愚者たちの可能性が高いように思います。なぜなら、ゴーレム対策を練るということは伐士隊を警戒している証ですからね。反ヲイド思想を持つ者なら当然でしょう。


 アーティ:うん俺もそう思うわ。となると、今回の騒動にはノーベンブルムの精鋭剣器・賢楼、反ヲイド思想を持つ愚者たち、そして俺たち魔族の三勢力が水面下で動いていたわけだ。シックス家自体はぶっちゃけショボかったけど、中々重要な局面だったのかもしれんね。


 プリ:そうですね。一歩間違えていればマスターたちは全滅していかもしれません。


 アーティ:そうそう、フォースは桁違いの強さだったよな。まぁ、レベルの差を考えれば当然なんだがな。本当に運が良かったぜ。


 プリ:フォースはただ突進してきただけでしたもんね。だからこそ対処できないのでしょう。


 アーティ:あれは避けきれない。いっそ防御力上げて受けとめるか?


 プリ:そんなことできますかね? あの石の壁も簡単に突破されましたし……


 アーティ:あぁ、【獄王の指輪】ね……あれは10以下の法則から外れているからな。イマイチ力を発揮できてないんだよな。


 プリ:おや。10以下の法則とは何ですか?


 アーティ:おう、奴ウ力、魔鬼理のそれぞれの源数を足して10以下になる魔奴ウはより強力な技になるっぽいんだよ。


 例えば魔奴ウ【爆瀑丸】だけど、


 奴ウ力≪水煉≫源数4 + 魔鬼理≪火竜炎射≫源数3  =魔奴ウ≪爆瀑丸≫源数7


 7は風を現す。爆風だからね。


 一方、魔奴ウ【獄王の指輪】は、


 奴ウ力≪回・転≫源数6 + 魔鬼理≪風の舞踏≫源数7 =魔奴ウ≪獄王の指輪≫13


 13の源数は存在しない。これは不安定だ。だから思うように力が発揮できないのさ。


 プリ:なるほど。組み合わせはしっかり考えなきゃですね。


 アーティ:おうよ。でもな、10を超える魔奴ウがダメってわけでもないんだぜ。むしろ、こっちの方が伸びしろはあると思うんだ……あ!


 プリ:どうされました?


 アーティ:あいや、今ふと対フォース用の魔奴ウを思いついたのだ。


 プリ:ほう。不思議と私にはその辺のアイデアに関することは共有できないようなのです。どんな魔奴ウですか?


 アーティ:まぁそこは追々だな。まだ具体的な方法までは考えていないからな。


 プリ:では、楽しみにしております。さて、次は新たな魔人キリアン・ヴァルコについて話しますか?


 アーティ:あー、そこはもう本編で話そう。


 プリ:……さては、面倒臭くなりましたね?


 アーティ:…………とにかく! みなさん、インフルエンザには気を付けましょう! さいなら!


 プリ:あ、逃げた。









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