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赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第五章

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第81話 見過ごせない!

 前衛3機のジークフリード、その足下に降り立っている3人の将校。

 その3人へ目掛けて空中移送機エアブースターが急降下してくる。後衛3機のジークフリードは、手にするライフルを空中移送機エアブースターに向けるが、即座に発砲できたのは1機のみ。

 発光する粒子ビームは、空中移送機エアブースターの外装を削るだけで標的を外した。残る2機が、顔を見合わせる仕草の後でライフルを構える。

 しかし、間に合わない!

 前衛3機の機体にパイロットが乗り込む前に、空中移送機エアブースターは地表に激突して炎を上げる……はずだった。


「ごめんなさい! やっぱり、見過ごせない!!」


 御堂の操るGV3X(サンダーバード)は、地表に激突する直前の空中移送機エアブースターへ体当たりをしていた。

 重甲機兵の体当たりで軌道を逸らされた空中移送機エアブースターは、アスファルトの発着路から外れた砂場の方へ突っ込み爆発する。

 敵も味方も閃光と砂混じりの爆風に、しばらく目を開けれなかった。

 それでも不意を突かれた第3戦団よりも、第2戦団の方が対処は早い。山本・新藤の2人は、各機体に搭乗して第3戦団の後衛に斬り込んで行く!



 ライフルを装備する後衛は、3機ともB級のGV4である。光学兵器の武装では、打刀うちがたなで迫る山本(079)機と新藤(098)機とは戦えない。

 3機のうち2機は、ライフルを放棄。副武装のナイフに装備を持ち替えて、格闘戦に対処した。更に、大崎中佐の部下2名のGV4が少し遅れて到着する。

 山本(079)機と新藤(098)機は、5機のGV4と乱戦に突入する。



 大崎中佐のジークフリードはGV3型であったが、機体に搭乗せずに地表で入鹿と対峙していた。引き抜いた軍刀の剣先を入鹿に向けて正眼に構えている。


「お前だけは、ここで……」


 突進の勢いを乗せ、最上段から振り下ろされる刃を、入鹿は左手で逆手に握る鞘で受け止めた。右手には引き抜いた軍刀がある。

 右手の軍刀を、ガラ空きになっている腹部に突き入れる!

 ……手応えはあった。

 直後、大崎中佐のGV3の右腕が入鹿に伸びた。

 身を躱す入鹿。

 複座型機体は、1人での戦闘はできないが基本動作ができる。機体にSユニット操縦者(スーパーバイザー)が残っていたらしい。

 GV3は、大崎大佐をコクピットに収容するとバックパックから『撤退』の信号弾を打ち上げた。

 アスファルトの発着路で戦闘していた第3戦団の5機のGV4も、それを確認して後退し始める。

 第2戦団には追撃する余力はなく、後退する6機を見送るしかなかった。



 発着路上の戦闘領域から撃たれた粒子ビームの流れ弾で、工廠施設の建物も損傷を受けていた。幸い死傷者こそ出なかったが、施設の要である整備工廠が被害を受けた。

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