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赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第四章

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第68話 施設攻防戦、決着

 A級ジークフリードは、構えを取るGV3X(サンダーバード)から少し距離を取ってから体勢を立て直す。凧型盾カイトシールドを胸の高さに上げ、右手のロングソードの剣先をGV3X(サンダーバード)へ向けた。



 ナーガオウ州軍の残る2機のB級機体は、山本(079)機および新藤(098)機と交戦している。第2戦団側の方が優位に戦いを進めているため、2機のB級機体がA級機体を加勢する余力はないだろう。


「バッテリー残量74パーセント、消費速度は約2倍か」


 B級機体のZCF(ジィーフ)機構は、A級機体のそれ比べて3分の1程度の出力しかない。その出力不足を補うためにサブ動力装置か蓄電池を搭載する。B級ジークフリードならバッテリーから供給する電力で各部アクチュエーターの出力を補う。

 この、バッテリーの重量分だけ主力重量比が下がり、A級に比べて機動性が低下する。そしてバッテリー容量が戦闘可能な時間を制限する。



 Cユニットのモニター中央に、A級ジークフリードが映ってる。凧型盾カイトシールドに隠れる姿を、御堂は忌々(いまいま)しく感じる。


「あの凧型盾カイトシールド、邪魔なんだけど?」


「さすがに、断ち斬るには重くて分厚い代物ですね。でも、貴女の突き(・・)なら盾より早く貫けるでしょう?」


 貴女の……の台詞が、御堂の自尊心をくすぐる。おだてられて、上手にコロがされている可能性も自覚しつつも、悪い気分ではない。


「じゃあ、それでいくね!」


 近衛軍の重甲機兵が装備する打刀うちがたなのように、軽く薄い刃を鍛造たんぞうする技術をナーガオウ州は有していない。

 標準武装としている十字型ロングソードの刃は厚く重い。「斬る」よりも「叩く」ための剣であり、そのため衝撃を受け止める「盾」も必要になる。「重い剣」と「重い盾」を装備した機体は、A級機体のメリットである機動性が犠牲になっている。

 B級とは言え機動性を追求したGV3X(サンダーバード)なら、十分付け入る隙はある。



 脚部推進機関(スラスター)GV3X(サンダーバード)の機体を持ち上げる。そこから滑空して一気にA級ジークフリードと間合いを詰めた。

 GV3X(サンダーバード)の横薙ぎの斬撃は、A級ジークフリードの凧型盾カイトシールドにより受け止められてしまう。

 動きの止まったGV3X(サンダーバード)

 そこへ一撃を浴びようと、ロングソードを握る右腕が振り上げられた。刹那、GV3X(サンダーバード)の脚・腰・背中が発光する。

 ロングソードが振り下ろされるよりも、GV3X(サンダーバード)が後退して間合いを取り直す方が早かった。

 握った打刀を反転し、剣先を真っ直ぐ前方に向ける。再び脚・腰・背中が発光し、勢いを乗せた剣先が、A級ジークフリードの腰部を抉って主フレームを砕いた。


 御堂の突き(・・)に、A級ジークフリードは凧型盾カイトシールドを動かせなかった。


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