表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/156

第67話 施設攻防戦、対決

「ジークフリード型A級。武装はロングソード、左腕に凧型盾カイトシールド!」


 目視で確認できた情報を、御堂が声に出す。本来ならばSユニットの入鹿の役目だが、既にクセとして身についてしまっていた。



 今の御堂には、赤塵の丘で襲撃を受けた際にA級ペルセウスに感じたような恐怖心はなかった。あの、A級ペルセウスに勝てた自信……そして。



 A級ジークフリードが、右腕で剣を高々と振り上げた。次の瞬間、GV3X(サンダーバード)の脳天目掛けて振り下ろす。

 GV3X(サンダーバード)が、一歩分後退してロングソードの間合いを外す。打刀うちがたなの柄を握る右手を左に捻り剣のむね部分で、振り下ろされるロングソードを弾いた。

 弾かれた方向に前のめりになりがらも、A級ジークフリードは左腕の凧型盾カイトシールドを突き出してGV3X(サンダーバード)の視界を遮ぎる。


「ウザいんだよ!」


 御堂は絶叫しながら、右肩部装甲をA級ジークフリードへぶつける。凧型盾カイトシールドを押し退けて鍔迫り合いに持ち込むつもりだったが、A級ジークフリードも凧型盾カイトシールドGV3X(サンダーバード)の頭部を殴りつけてきた。

 グアァァ……ン。

 頭部左側から痛烈な衝撃。重い振動が機体を震わせ、正面モニターの映像もブレ修正の範囲を超えたために揺らいだ。機体がバランスを失うかと思われたが、腰を深めに落とすだけで支えきった。


「てめぇーー、女の顔を殴りやがって!」


 フル出力に近い勢いで、御堂はGV3X(サンダーバード)を立ち上がらせた。光廃熱機構により、余剰熱が光粒子に変換されて機体から放出される。

 モニターの中央に映る、敵ジークフリードの機体からも光粒子は流れ出ている。


「ちぃ!」


 自機サンダーバードが放出した光粒子のせいで、モニター映像の中の敵ジークフリードが確認しづらい。心無しか、敵機の方が放出してる光粒子が少ない気がする。


「玲、質問!」


「何ですか?」


「ナーガオウ州軍のA級ジークフリード、吐き出してる光粒子少なくない? あっちの方が視界が良さそうなんだけど」


 やっぱりA級の方が高品質なのか……と、少し羨む御堂。


「光粒子が少ないのは廃熱の変換がしきれてないからですよ。寄せ集めの集団らしいから、整備が不十分なのでしょう。光廃熱機構だけでも30パーセントくらい効率は下がってますね」


「へえ、そうなんだ」


 なんだ、それなら自分の方が有利じゃん……御堂は余裕を取り戻した。


GV3X(サンダーバード)の各アクチュエーターの出力は、高めにしてあります。多少視界は悪くとも、その方が貴女の好みでしょう」


「わかってるじゃん!」


 GV3X(サンダーバード)が打刀を握り直す。そして、右脚を引く。打刀の剣先を右脇から後方へ回しながら、敵A級ジークフリードを見据えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ