表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/49

第40話 『朱雀』第一艦橋

『2番機、発進します』


 デルタ翼の空中移送機エアブースターに乗ったジークフリード型A級重甲機兵が戦艦『朱雀』の左舷デッキから飛び立つ。

 イルドラ軍との交戦に備えた戦闘態勢、それを『朱雀』は未だ解除していなかった。搭載された重甲機兵は、全機すぐに戦闘に投入できる。



 戦艦『朱雀』の第一艦橋で赤い閃光を確認してから、2番機を乗せた空中移送機エアブースターの発進まで1分とかからなかった。

 閃光の上がった地点に近づくと、大破した入鹿機(GV4)の残骸と腰部から左脚を失って仰向けに倒れた御堂機(GS4)が、上空から確認できた。


 空中移送機エアブースターを降りて、地表に降り立った2番機は、側に立つイルドラ軍のB級ペルセウスに機械眼球を向ける。2機のB級ペルセウスが共に実剣を手にしているのを確認すると「奇襲を受けた」ことを報告する信号弾を射出。

 そして打刀うちがたなを抜く。

 第2戦団のエース機であるA級ジークフリードが、B級ペルセウスを屠るのに時間を要することはない。二機のペルセウスは瞬時に撃破されてしまった。



 2番機の信号弾を、戦艦『朱雀』の第一艦橋で確認した月夜見つくよみは静かに宣言する。


「これより、敵戦力を殲滅せんめつする!」


 A級機体1機と3機のB級機体は、空中移送機エアブースターによりイルドラ軍の駐屯場所に降下してイルドラ軍と交戦を開始する。

 白兵戦部隊がルージュピーク演習場の管制塔に向かった。二機のB級ペルセウスを撃破した2番機が合流し、管制塔を警護する重甲機兵も撃破されてしまう。

 昨夜の事件を受けてナーガオウ州の州境には第1戦団の陸上戦艦も到着していた。ナーガオウ州議会は圧力に屈して、州軍に武装解除を命じるしかなかった。



 入鹿機(GV4)は、ZCF(ジィーフ)機関を暴走させて御堂機(GS4)を巻き添えに自爆した。

 機体を乗り捨てた入鹿は、爆発の影響圏外まで避難していた。

 自機の爆発と、駆けつけた2番機によりB級ペルセウスが撃破されるのを確認して、後は第2戦団の救助を待つことにする。


「見つけたぞ!」


 ジュエン大尉だった。撃破されたペルセウスから脱出して、入鹿を探していたらしい。


「テメェだけは絶対許さねえ。ぶっ殺してやる!」


 入鹿に向かって殴りかかる。だが、そこまでだった。入鹿の右手が、左手に握った軍刀を抜き、ジュエン大尉の拳が届く前にその身体を斬り伏せる。血しぶきを上げて倒れたジュエン大尉を入鹿は一瞥いちべつした。


あなた方(イルドラ軍)が、僕を殺そうとした……ということは憶えておきます」


 入鹿には後悔があった。昨夜の内に殺しておけば、今日の戦争は起こらなかったかも知れない……と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ