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赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第二章

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37/49

第37話 フラッグ戦、戦闘開始

 12時30分。戦闘開始まで、あと30分。

「機体に戻りましょう」

 ほぼ1時間ぶりに入鹿が口を開いた。御堂が一樹教官を擁護する発言をしてから、入鹿は喋らなくなった。話題を変えようと、食べ物や天気の話題をふってみても頷くことすらしなかった。

(規則に関して堅物だから、許せないんだろうな)

 それとも……。

(あたしが一樹教官の話をすることに嫉妬してたり?)

 それなら可愛気があると思う。

 GS4(サンダーバード)のコクピットに入り、腋下えきか部へアタッチメントを接続する。神経接続をオンにして、機体を戦闘モードへ切り替えた。

 ZCF(ズィーフ)機構が甲高いジェット音に変わり、胸部装甲をスライドさせて強制的に廃熱を行う。排気音が咆哮のように荒野へ響き渡った。

 入鹿機(GV4)には廃熱のギミックはない。そのため新型機(GS4)より熱がこもりやすく、高稼動時には運動性の低下が大きい。


 入鹿機(GV4)が、御堂機(GS4)のバックパックに手を添えて、接触式の通信回線を開いた。

「何か変です。戦艦『朱雀』への高高度信号弾を用意しておいて下さい」

「え?」

「上空にドローンが一機も見えません」

 管制塔が、模擬戦闘の様子を記録するためのドローンを飛ばしている。報道機関も映像を録画するためにかなりの数の撮影用ドローンを出しているはずだ。

 敢えて目立つ場所に陣取ったにも拘わらず、それらのドローンを全く目撃しないのは不自然に思えた。

「異変があったら、直ぐに信号弾を打ち上げて下さい」

 13時ジャスト。管制塔のある方向から「模擬戦闘開始」の信号弾が上がった。


 13時18分。

「B級ペルセウス!機体番号181、前方に確認」

 反射的に斬り込もうとする御堂だが、思い止まる。フラッグの側に立つ入鹿機《GV4》を守らないといけない。181機(ペルセウス)を撃退しても、入鹿機《GV4》が撃破されてフラッグを奪われたら敗北だ。

 ナーガオウ州軍のB級ジークフリードも、どこから現れるかわからない。

181機(ペルセウス)は、できるだけ引きつける!)

 図らずも、181機(ペルセウス)御堂機(GS4)へ突進してきた。

「大した腕じゃないねぇ!」

 十字型ロングソードを模した模擬刀を突き出してくるが、鋭さがない。もう一歩踏み込んでくれば横なぎの一撃で腰の衝撃判定器を叩ける。しかし、181機(ペルセウス)は後ずさりして、逆に御堂機(GS4)を前に誘った。

「トロいんだよ!」

 御堂機(GS4)の最大の改良点は推進機関の即応性レスポンスである。

 背面の主推進機関(バーニア)と脚部推進機関(スラスター)を一気に全開にして、181機(ペルセウス)との距離を詰める。突き入れた模擬刀が、181機(ペルセウス)の腰と胸の衝撃判定器を叩いて発光させた。

「まず、一つ!」

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