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赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第二章

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第21話 3軍合同演習

 ジークフリード型B級重甲騎兵GS4型式[001]機。この白い人型巨大ロボットに搭乗する御堂みどう咲耶さくや准尉は、自らの愛機をサンダーバードと呼んでいる。

 GS4(サンダーバード)のコクピットで、御堂はメインモニターに映る同型機の動きに違和感を感じていた。

 メインモニター中央に映るのは、ジークフリード型B級重甲騎兵GV4型式[108]機。御堂とは士官大学校の同期生である入鹿いるかれい准尉が搭乗している機体だ。



 両機が手にしているのは模擬刀である。模擬刀は、細い金属棒をコイル状にしたものを芯にして弾性ゴムで刃を形作っており、その刀身が衝撃を吸収する。そのため斬撃による破壊力はほとんどない。

 各々の機体各部には、衝撃判定器が取り付けられ、判定器が模擬刀による衝撃を受けると小さな爆発を起こして有効打を示す。

 重甲機兵同士の模擬戦は、この有効打を先取した方が勝利となる。


 御堂の操縦技術と剣技は、同期のみならず同年代の中で群を抜いている。その御堂が操縦するGS4(サンダーバード)は、この模擬戦でも入鹿機を確実に圧している。

 御堂機に距離を詰められた入鹿機は、両手で握った模擬刀を右肩に担ぐ八相構えを取った。接近され、中段の構えが取れなくなった苦肉の策だ。

(……何か違う気がする)

 違和感を感じつつも、御堂は決着をつけるつもりで仕掛けることを決めた。

 御堂機が右脚を引き、同時に剣を右脇に取る。隙のできた御堂機の左肩へ、入鹿機が剣を振り下ろすが、それより早く御堂機の横なぎの一閃に判定が出る。

 入鹿機の腰部に付けられた衝撃判定器が発光して白煙を上げた。



 帝国近衛軍、イルドラ公国軍そしてナーガオウ州軍による3軍合同演習。

 帝国とイルドラ公国は、20年以上も政治的緊張状態が続いている。ナーガオウ州軍がホスト役となってルージュピーク演習場で行う今回の合同演習は、長く続いている帝国とイルドラ公国の緊張を解消する可能性を示唆する行事として一部からは期待されていた。

 1日目の式典セレモニーでは、ホスト役であるナーガオウ州軍司令官は式辞スピーチで「帝国とイルドラ公国の和平」のための橋渡し役を強調し演説した。

 続く2日目は、各軍が主力とする重甲機兵による模擬戦を行い、その様子を報道機関にも公開した。

 イルドラ公国軍はB級ペルセウス、ナーガオウ州軍はB級ジークフリードが模擬戦を行い、帝国近衛軍の模擬戦は御堂機(GS4)が勝利した。


 帝国近衛軍の次世代機として開発されたGS4は、この日初めて一般に公開される。

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