表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第七章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/157

第136話 叛逆

 第2戦団の5機の重甲機兵の中で、最強はエース機である2番機に間違いない。そして、それに次ぐ戦闘力の機体は……悔しいが、御堂の駆るGV3X(サンダーバード)とせざるを得ないだろう。

 ハードウエアとしてのGV3X(サンダーバード)は、B級とは言えA級に肉薄する機動性を実現している。そして操縦技術は、射流鹿よりも御堂の方が高い。


GV3X(サンダーバード)を計算できる戦力とする方が、この集団戦では有利です。ただし、パイロットは厳罰に処します」


「……そうだな」


 短い言葉で同意した月夜見だが、相当に頭が痛い問題を抱え込んだのを覚悟する。何より、射流鹿の怒りが根深い。



 第3戦団の6機の重甲機兵は、地表に降りると第一陣と同じ西側幹線道を挟んだ公園に布陣した。逆三角形の陣形で、一番奥にA級を配置、その直前に2機のB級、そして最前列が3機のB級である。


「戦力を分散させないのは、ちゃんと学習しているようだ」


 第二陣の6機は、挟撃を画策し東西3機づつに分散した結果、各個撃破されたのである。


「射流鹿。確認しろ」


 月夜見から送られたのは、一番奥に配置されたA級機体のデータだった。

『ジークフリード型A級重甲機兵機』

『GV2A型式識別番号0067』

 天然ゼナ・クリスタルの素材に合わせたオーダーメイドのA級は、機体ごとの差違が生じる。ZCF(ズィーフ)機構の駆動音によっても固有の機体を識別できてしまう。


「A級ジークフリードの0067機体ですか?」


「南部方面軍の所属章を付けているが・・・あのA級は第3戦団の中央本部が保有している機体だ」


 先に撃破した0066(ジークフリード)機と0067(ジークフリード)機がガルーダ部隊に配備されたのを、月夜見は出撃前に確認している。



 南部方面軍殲滅のために派遣された部隊が、南部方面軍の所属として第2戦団の前に現れた。


「全機に情報共有しておきます。これで第3戦団の叛逆は確定しました」


 11番機から2番機へ、そして前後のB級機体と接触回線で情報が伝えられる。



 第2戦団の陣営から最初に飛び出したのは2番機だった。脚部と腰部の推進スラスター機関で機体をホバリングさせ、背面推進(バーニア)機関を全開状態で一気に敵陣へ突進した。

 最前列3機のうちの2機が、間隔を狭めて2番機の突進を阻んだ。その後ろの2機も間隔を狭めて、2番機に対しての壁の役割をしようとしている。


「A級が、B級に護られるなんてみっともないですよ!」


 竜崎中尉が、Cユニットで笑いながら敵のA級0067(ジークフリード)機を嘲る。

 竜崎中尉には直感でわかる。「A級0067(ジークフリード)機は、2番機の敵ではない」と。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ