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赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第七章

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119/160

第119話 サンダーバード休止

 午前11:45。

 第3戦団が送り込んだ5機の重甲機兵は、全機沈黙した。州議事堂と幹線道路を挟んだ西側公園には、撃破された4機の重甲機兵が横たわっている。御堂がロケット砲で狙撃した機体は、幹線道路を越えて州議事堂の敷地で仰向けに倒れていた。



 第2戦団の第二陣で到着した2機の重甲機兵も、州議事堂の敷地へ移動した。間もなく到着する第三陣の機体と合わせて6機の重甲機兵でH字型の陣形を取ることになっている。

 GV3X(サンダーバード)は、2番機の前の位置で打刀を腰の鞘に戻した。投げ捨てたロケット砲はそのまま放置したままだったが、御堂は気にしていない。

 背後から11番機が近づいてきていた。11番機の右手が、GV3X(サンダーバード)のバックパックに触れて接触通信の回線を開いた。


GV3X(サンダーバード)のSVは、直ちに戦闘モードを解除して下さい」


「了解。戦闘モード解除します」


GV3X(サンダーバード)はバッテリー消費が激しい機体です。特に注意して下さい」


「了解しました」


 Sユニットの青柳に指示を出した後、11番機はH字型中央の定位置に戻った。戦闘の興奮状態を引き摺っていた御堂には、11番機から届いた声に聞き覚えあることには気付かない。



「バッテリーの残量、およそ65パーセント。30分弱の戦闘で、3分の1を消費しました。GV4型機の2倍近い消耗です」


(いや、まあ判ってるつもりだけどね)


「第3戦団の第二陣到着予測は12:25。40分の余裕はありますが、バッテリー消費を抑えるためシステムの自動診断は行いません。機体の損傷は、肌感覚で判断して下さい」


「了解です」


 光学兵器の効果が薄いとは言え、相当数のビームを被弾している。システムのチェックは必須ではあった。しかし、第三陣まで予想されている第3戦団との戦闘にバッテリーを温存する方がいい。

(マニュアル通りって訳じゃあないんだな)

 実戦となった途端に豹変した青柳が、今はどんな様子なのか少し気になる。


「えっとさ……身体伸ばしたいんだけど、外に出られないかな?」


 そうは言っても、御堂の本音は別にある。


「我慢して下さい。敵の重甲機兵は確認できませんが、ナーガオウ州軍の戦闘ヘリや陸戦部隊が配備されているいます。遠距離からパイロットを狙撃をしてくる可能性は高いです」


「……」


 今回の作戦は、3時間程度の戦闘継続を想定している。垂れ流し排泄のためのダイパー(おむつ)を装着させられての出撃だった。

(覗かれてもいいから、外で出したいのに!)

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