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赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第七章

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116/157

第116話 サンダーバード参戦

 州議事堂の西側には大きな幹線道が通っており、その幹線道路の向こう側は、同程度の広大な中央公園が造園されている。

 午前11:15。

 州都に到着した第3戦団南部方面軍の空中移送機エアブースターは、その西側中央公園に着陸して5機の重甲機兵を展開させた。A級ジークフリードを先頭とし、V字型にB級ジークフリードが並ぶ。

 第2戦団のA級機体とはおよそ500メートルの距離に陣取る形となった。


「一般市民には避難勧告すら発令しないのに、中央公園だけは厳戒体勢ですか」


 警察官や守備兵は、州議事堂を囲む幹線道路の閉鎖を進めている。第3戦団の第二陣は幹線道路上へ展開して、2番機と11番機を取り囲むつもりなのだろう。



 第3戦団のA級ジークフリードから、話し合いを申し入れる旨の信号弾が上がった。

『ジークフリード型A級重甲機兵機』

『GV2A型式識別番号0061』

 月夜見は、データベースに登録された機体情報を確認してみた。一応、Cユニットの射流鹿とも情報共有はしたが、特筆すべきことは何もない機体である。

 A級0061機(ジークフリード)の胸部装甲が開いた。

 迫り出したコクピットから、男が立ち上がった。第3戦団の緑の軍服に大佐の階級章が確認できた。


『私は、第3戦団南部方面軍のうら竜三りゅうぞうである。第2戦団の重甲機兵に警告する!』


 A級0061機(ジークフリード)の外部スピーカーから最大出力で、音を響かせているのだろう。射流鹿にとっては、11番機の集音装置が拾っただけでも耳が痛いほどだった。



 浦大佐の役目は、南部方面軍の第二陣到着までの時間稼ぎである。話し合いの様子は、民間報道機関によりナーガオウ州全土へ配信する。衆人環視と言う、見えない鎖で日嗣皇子ひつぎのみこを縛ったつもりだった。

 しかし。

 11番機の右手のロケット砲は、A級0061機(ジークフリード)のコクピットをあっけなく狙撃した。ロケット弾の爆発に、コクピットは破壊され浦大佐は肉片となって消し飛んでしまう。


「馬鹿馬鹿しい」


 主を失ったA級0061機(ジークフリード)が、ゆっくりと倒れるのをモニターで見ながら、射流鹿は吐き捨てる。話し合いの申し入れに、射流鹿は敢えて返事を返さなかった。

 のこのこと的になりに出てきた間抜けを狙撃しただけだ。



 指揮官機を失った第3戦団のB級ジークフリードは、一気に混乱する。恐慌に陥った、と言うべきかも知れない。剣を装備した機体は剣を抜き、粒子ビーム砲を装備した機体は粒子ビーム砲を撃ち散らかす。

 2番機や11番機を外した粒子ビームは、周囲の施設やオフィスビルを爆発させて炎を巻き上げる。



 そんな時、上空からGV3X(サンダーバード)が舞い降りる。

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