表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界の探偵たち   作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/46

違和感-1

紫藤の話を聞いて、玲は考えこむように顎に指を添える。

一定のリズムを人差し指でとりながら紫藤からの情報を整理する。

「ちなみに、周防さんの学生証についてですが、普段はどうしているの?」


朱音の学生証が春日井の手に握られていたという事実は、救急隊員が確認している以上、疑いようがなかった。それがそのまま、彼を犯人と警察が判断する一因にもなってしまっている。

ただ、学生証というものが、そう簡単に相手の手に握られている――その状況自体が、玲にとってはひどく不自然に思えた。


「学生証は図書館とか薬品が保管されている研究室に入る時には必須だから、大学にいる間は首からは下げてなくても、ネックストラップに入れて胸ポケットにいつもしまっているんだ。ただ、春日井さんの件の2~3日前から失くしてた。しばらく図書館にも研究室にも行く予定なかったからな。事務室には紛失届は出してないから、証明はできねぇ。......わりぃけど。」

「失くしたはずの周防さんの学生証を、なぜ春日井さんが手にしていたのか......引っかかりますね。」

「可能性としては、春日井君がたまたま拾ったか、もしくは春日井君を突き飛ばした人間が持っていて、揉み合った際にその人物が落としてしまったか、ですね。」


朱音は紫藤の言葉に思いもしなかったと瞠目する。

玲もその可能性については考えてはいた。

紫藤の言葉を反芻する。

もし、学生証が“朱音の手から”離れたのが事件当日より前だとしたら――。

春日井が朱音の学生証を”いつ拾ったのか”によって、朱音が犯人であるという警察の推測を覆すことができる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ