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境界の探偵たち   作者:


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調査-15

照れているのか、耳の先がわずかに赤くなっている。

そんな朱音に紫藤は笑みを深めると、「だからこそ、」と言葉を続ける。


「春日井君がまだ目覚めていない状況で、確たる証拠もなく周防君を犯人だと決めつける警察を信用できないと思っています。」

「先生......。」

「成程。ありがとうございます。僕としても、警察の判断は早計だと考えています。実際に周防さんが春日井さんを突き飛ばした所を目撃した人はいません。状況証拠と彼が鬼であるというだけであるならば、真実を見つけましょう。その為に、紫藤先生のお力を貸していただけませんか。」


紫藤の話を聞き終えた玲は手に持っていた紅茶のカップを机に置くと、紫藤に向けて不敵に笑う。

話をきいた限り、警察は朱音以外の関係者を疑ってもいないようだ。

物的証拠は朱音の学生証のみで、あとは朱音が『鬼』であるという理由だけ。

恐らく紫藤は朱音が赤判定であるということまでは知らないのだろうが、警察としては色判定も重視しているに違いない。

そして、もし朱音が『鬼』ではなく、赤判定でもなければ——

ここまで疑われることは、なかったのだろうと玲は考えた。


”種族検査”――10歳になると必ず受けることが法律で義務化されており、妖怪か、人間か。

妖怪であるならばその詳細と、妖怪としての力がどこまで強いのかを血液検査で判定される。

色判定は上から『赤・紫・橙・緑・青』に分けられている。


赤は最上級妖怪。

紫は上位妖怪。

橙は中〜上級妖怪。

緑は微妖怪でほぼ人間と大差ない。

青は人間。


妖怪判定されたものはリスト化されるが、警察などの法的機関のみ確認可能となるが、妖怪か人間かという申告は何をするにも必要となり、学生証や身分証には必ず『種族』という項目で記載される。

色判定で紫・赤判定されると重大犯罪を犯しやすい傾向にあたるとして、ブラックリスト入りとともに、何か事件が起こるとその疑いは彼ら向いてしまう。

本人たちがやっていようがいまいが、色判定が上位であるだけで疑われてしまう。

そんな種族検査を玲は忌み嫌っていた。


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