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境界の探偵たち   作者:


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調査-13

朱音は玲の視線を受け、頷くと一度視線を下げた後、紫藤を強いまなざしで見る。


「先生、春日井さんの件で俺、自分が犯人じゃないってことを証明したい。そのために妖怪の中で噂になってた神月探偵事務所依頼したんだ」

「噂......?」

「あぁ、妖怪の困りごとや相談事にも親身になってくれる、そんな噂が妖怪の中では流れてる。実際に妖怪しかみれないサイトにも嘘か本当かわからないことが書かれてあった。」

「妖怪しかみることのできないものがあるとは聞いていたが、本当なんだね。」

「あぁ、どういう原理で妖怪か人間か判断して見れるのかは知らないっすけど。俺は春日井さんを突き飛ばしてなんかいない。けど、警察は俺がやったと決めつけている。先生も事情聴取に立ち会ってくれたんだから知っているだろ。あいつら俺の話なんて聞く耳もたねぇ。あげくの果てに――あいつらのせいで、俺が『鬼』だってことまで先生たちに広まった。だからこいつに......神月に俺が犯人じゃないことを調べてもらおうと思ったんです。」

「周防くん......。」

「先生は俺が鬼だと知っても態度を変えなかった。だから、先生に話を聞こうと思って神月を連れてきました。」


朱音の説明に静かに耳を傾けていた玲が、話の切れ目を見計らって手を挙げる。


「紫藤先生は周防さんと親しいように見えます。職員室にいた他の先生たちと違って、彼が妖怪だから、鬼だから、という偏見もなさそうです。当日のことについて、先生のお考えも含めてお伺いしたい。」


玲の言葉に紫藤は目を伏せると、珈琲を口に含み、乾いた喉を潤した。

そしてひとつ息を吐くと、当日に思いを馳せ、語りだす。


「あの日、僕は職員室にいてね、血相を変えた黒藤さんが駆け込んできたんだ。他にも先生はいたんだけれど僕が一番手が空いていてね。黒藤さんには事務局に説明してもらうように告げて、そのまま階段に

向かった。現場のことは周防君から聞いているかな?」


紫藤の言葉に頷く玲に、紫藤も頷きを返す。


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