表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界の探偵たち   作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/45

調査-11

研究室の中に足を踏み入れた瞬間、目の前に飛び込んできた光景に玲は思わず一歩、後ずさった。

部屋の中は雑然としており、壁一面に由来も用途も判然としないお面や何かの図、護符のようなものが掛けられており、机の上には古びた文献や開かれたノートや用途の知れない資料が山のように積まれている。

床にも所せましと本や段ボール箱が転がっていて、紫藤という人物の性格が表れているようだった。

ただ、積まれているの本や置かれている箱には一定の規則性もあるようで、不思議と嫌悪感はなく、どこか奇妙な落ち着きを感じさせた。


「あはは、散らかっていて申し訳ない。」


首の裏をかきながら器用に床に転がっている箱や本を避けて部屋の奥に進んでいく紫藤に慣れたようについていく朱音をみて、玲も恐る恐る足を進める。

壁にかけられたお面と目があうような、見られているような、少し居心地の悪い気もするが、慣れてしまえば何てことはないのだろう。

紫藤と朱音はけろっとした様子でお茶の用意をしている。


「えぇっと、確かここら辺にもらいもののお菓子があったと思うんだけ......っわわ!!」


机の上にある資料をバサバサと床に落としたり、積まれている本の山を崩しながら探す紫藤に慣れたように朱音は二次被害にあいそうな本の山を押さえながら、玲に視線を向ける。


「ここ、紅茶か珈琲、あとはほうじ茶しかないけど何飲む?」

「え、あぁ、紅茶がいいかな。」

「おう。そこ座って待ってろ。今度こそ大人しくしててくれよ。」

「はぁい。」

「先生は珈琲でいいですよね。」

「うん。お願いします。」


朱音が指し示したソファに座り、てきぱきと三人分の飲み物の準備をする朱音をちらりとみたあと、未だにごそごそと机の上のものをひっくり返しながら探しものをする紫藤を見る。

紫藤は「あれ、おかしいなぁ。」と首を傾げながらも探し物が見つからないようで、積まれていた本や資料の山が崩壊して悲惨なことになっていた。

うっすらとこの惨状を朱音が片付けることになるんだろうな、と玲は思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ